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絵名『変わりたい、変えたい。』
まふ『そっか。どうでも良さそうだけどね』
絵名『はぁ…全くあんたは…』
まふ『あのさ、絵名』
絵名『何よ?』
まふ『無力すぎ。愚かだよ。』
絵名『んな!!?そんなん私が1番分かってる!』
まふ『だからさ、意地でも描き続けなよ。』
絵名『どうゆうこと…?』
まふ『私、絵名の世界観、少しならわかるから。無理に変わろうとしないで、チャンスを待とうよ。その時まで、ひたすらに絵を描いて。』
絵名『…わかった。』
かな『ふふ、いいじゃん』
瑞希『困ったらちゃんと呼んでよ〜?』
絵名『はいはい!ありがとね、!』
ぴよぴよぴよ…
かな『あ、もう夜明け_今日は終わりにしようか』
絵名『了解』
瑞希『んじゃ、みんなまたね〜♪』
まふ『…ん。私は仮眠とるね』
絵名「…絵、描こう」
それから、絵名はひたすらに絵を描いた。
一筆一筆に心を入れて。
アナログもデジタルも頑張った。
ナイトコードに行って、終わって、朝ごはん食べて、絵を描いた。
空いた時間は自撮りさえもせずに絵を描いた。
そうすると、だ。
絵名「疲れた…手首動かな…」
一刻の休憩もなく描き続けたわけで。
絵名「もう…描きたくない…描かなきゃ…?」
体が拒否反応を出すわけで。
まふゆからの言葉と絵名の想いが交差し始める。
絵名「私は頑張ったよ…半日で沢山描いたよ…」
側にペン立てを優に越える程の紙が重ねられている。
絵名「大体…なんであいつの言いなりに…?」
まふゆへの対抗心…抵抗が生まれて。
絵名「(集中できないし鉛筆持てなっ…)」
夕方過ぎの神高。絵名はクラスで授業を受けている。絵を描くことに集中しすぎて、手を酷使したせいで、上手く機能しなくなってきたのだ。
先生「では東雲さん。ここの問いは?」
絵名「あえっ…えーっと…」
絵名「25…?」
先生「全然違いますね。」
絵名「あっ…ハイ。」
学校からの帰り道。
絵名「(あ”ーーやだ。まふゆ許さない。)」
絵名はまふゆに怒りを覚えていた。
お母「あら、絵名おかえり」
絵名「うん。ただいま。彰人は?」
お母「彰人はお風呂よ」
絵名「わかった。今日はもう寝ていい?」
お母「えぇ…いいけど。体調悪いの?」
絵名「そんなんじゃないけど、疲れた…」
お母「あらそうなのね。お疲れ様。おやすみ。」
絵名「おやすみ。」
絵名の部屋。あれから寝て12時頃。
絵名「お母さん…やっぱり優しいな。」
いつも穏やかに居てくれるお母さん。
厳しい、夢を否定するお父さんとは違う。
温かかった。
絵名「(別に、お父さんが冷たいわけじゃないけど)」