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⚪︎月×日、午前九時三十四分
河の下流で、中也は目を覚ました。
中「うぅ…」
ズキッ
中「痛っ」 (体を起こす)
中(此処は…)
辺りを見回すが、見慣れた景色は見つからない。
河が静かに流れ、日光を浴びてキラキラと輝いている。
中(そうだ、昨日河で流されて…)
(こんな所まで流されてしまった…)
また失敗か、と云いながらため息をつく。
昨日の河の流れが速かったからか、流れている最中に怪我をしたらしい。
河の水がしみて痛い。
中「痛いのはやっぱり嫌だなぁ…」
そう云い乍ら、ゆっくりと立つ。
中「取り敢えず探偵社に…」
ー探偵社
国「太宰はまだか、」
敦「おそいですねぇ…」
国「どうせまた自殺だろ、こんな忙しい時にあの唐変木が、帰ってきたら溜まっている仕事一気に押し付けてやる」
与「マァマァ国木田、いつもの事なンだから、気にせず働いてりャ善いンだよ」
「妾は太宰が自殺失敗して大怪我で帰って来るのが楽しみだけどねェ」
敦国(ゾゾッ)
ガチャ
中「…お早う皆んな!遅れて済まないね!」
呆然とした顔で中也を見つめる探偵社の人々。
国「……なんだ、わざわざ。何か用か?」
敦「…お久しぶりですね!」
中「何だい国木田くん。そのそっけない態度は、何時もならもっと嬉しそうに私に説教する癖に!」
国「は? 何を云ってる」
敦「…大丈夫ですか?」
与「マフィアには行かないのかい?」
中「何云ってるのさ、私はもうマフィアじゃないよ。」
シーーン
敦「…今なんて?」
中「ぇ? 『私はもうマフィアじゃないよ』だけど。」
国「………太宰…??」
60
空欄ノ凪。