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『四角関係なんて好きじゃない』〜この気持ちに嘘はつけない〜
第12頁 守りたい大切な。
今日はベリアンとのデート。私とベリアンは
水族館に来ていた。
『わぁ、可愛い…っ。』
『ペンギンの親子ですね。ペちペち歩いてます。』
『ね!あ、あっちにもいる!』
子供のようにはしゃいでしまう。
『ふふっ。』
『あ、ごめんベリアン、私だけはしゃいで…』
『ふふ、いいえ。花澄さんが楽しそうでなによりです。』
『あはは、ごめんね昔から水族館大好きで。特にペンギンが一番好きなんだ。可愛いから。』
『花澄さんの笑顔が見れて私も嬉しいですから。』
『そ、そう?』
『えぇ。』
(ベリアンってやっぱり大人だなぁ…笑い方も上品だし。私が釣り合うか不安だな…。)
ペンギンのコーナーをぬけて売店に目をやる。
『あ!ペンギンのぬいぐるみ!』
『ふわふわですね。』
『可愛い…。』
『…。』
『あ、ごめんね、つい魅入っちゃった。
イルカショー見に行こっか!』
ベリアンの手を引いてイルカショーを見る。
ザパーンッ!
イルカが飛び跳ねて水しぶきを見せる。
『おぉー!あの子凄いね…。』
『元気なイルカさんですね…。』
『きゅー!』
ザパーンッ!
『わわっ!』
水しぶきがかかる前にベリアンが私に覆い被さる。
『!』
ビシャっ!
『花澄さん……大丈夫ですか?』
『う、うん…っ。でも、ベリアン…』
『私なら平気ですよ、濡れませんでした?』
『うん…ベリアンが庇ってくれたから。』
『ふふっ。良かった…。』
私は髪をかきあげる。
ドキンっ!
(今、胸が……っ。ベリアンってこんなにかっこよかったんだな…。)
ペンギンにハンカチを貸して私は頭を拭く。
数分後。売店で洋服を買う為私は売店の前で待つ。
『あ、ベリアン。』
『少し恥ずかしいですね…///』
『ふふ、可愛いよ。あれ、こっちは?』
『こっちは花澄さんへプレゼントです。』
『え?』
ベリアンから紙袋を受け取る。
『!これ、さっきのペンギンの……!』
『欲しがってた目をされてたので私からのプレゼントです。』
『そんな、悪いよ…』
『いえいえ。私が受けとって欲しいのです。
今日楽しかったお礼ですから。』
『っ……。』
(ずるいよ…そんなふうに言われたら…。)
『ありがとう…。ベリアン。』
私はぬいぐるみに顔を埋める。
(今絶対顔赤い…。)
ぬいぐるみを両手に抱えて寮に帰る。
『これ、ありがとう。部屋に飾るね。』
『はい。ありがとうございます。』
『え、っと…お、おやすみ!』
『はい。おやすみなさい。』
2人の時間はあっという間だ。
ベリアンと別れて寮に戻る。
一方その頃――。
あくねこ学園のライバル校
『白猫学園』
『攻め込むなら明日だな。』
『えぇ。明日の午前中…私達白猫学園が長年のあくねこ学園に対する屈辱を晴らす時よ。』
『あぁ。我々生徒会兼和を極める者として…。打倒あくねこ学園だ!』
何やら不穏な影が――?
次回
第13頁 自分の気持ちに素直に。