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この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません
向井→「」
渡辺→『』
阿部→【】
ラウ→《》
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阿部side
あー罪悪感。やだなぁ、こういうの。もーめんどくさ…どうしよ、このまま帰ったら俺めめに顔向け出来ないよぅ…
【翔太、Come】
『……ぅ、』
泣いているからか小さく嗚咽のようなものを漏らしながら此方へとことこ歩いてくる。ちょっと可愛い
【ん、じゃあLook。俺の目見て?】
『…ぁれ、阿部ちゃん、?』
【うん、俺なら怖くないでしょ?】
『…うん、』
【ここおいで、ぎゅってしてあげる】
careとは言えども恋人でもない人にこんなことをしてしまっていいんだろうか。てか翔太にとってラウールと康二って何なんだ?引き取ったっていう風にしかきいてないからわかんないけど付き合ってないのかな
【…ラウと康二とは付き合ってないの?】
『…付き合ってない、から、迷惑かけらんないのに…』
【付き合ってなくても迷惑くらいならかけていいと思うけどね】
『また康二のこと、悪者にしちゃった…』
【大丈夫、あっちも康二から話聞いてるからじきに誤解は解けるよ】
『…そっか、』
【…なんでああなったのか教えてくれる?】
『…えっと、』
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渡辺side
最初は普通に飯食って録画してたドラマ見てただけだった。だけどそのドラマが浮気やらなんやらのどろどろしたやつで、ふっかと涼太のこと思い出しちゃって。勝手に溢れてくる涙を拭いながら声を圧し殺していたのに気づかれてしまって
「…え、え、?!どないしたん?!」
『…っ、いや、何でもない』
「なんでもないことないやろ、」
『…いや大丈夫、気にすんな』
「…俺そんな頼りない、?」
『へ、?』
「…俺には、言われへんのやろ?その涙の理由。俺やってしょっぴーのこと大事やから聞いてんのに、」
『ちが、頼りないとかそんなんじゃなくて』
ただ、いつまでも未練しかない弱い自分を見られたくないだけ。こんなちっぽけなプライドなんて捨てるべきだって分かってんのに、どうしても俺の心はそれを許さなかった
『…ちょっと、昔のこと思い出しただけだから』
「そか、…ごめん、責めるような言い方して、」
『いや全然、俺こそごめん』
「まああの、出来ることあったら言うてや」
その言葉に、安心してしまって
『…じゃあさ』
「ん?」
ほんの出来心だった
『play、してくんない?』
ぽかーんとしてたね、俺がそんなこと言い出すなんて思ってなかっただろうから
「…え?いやなんで」
『ふっかと別れてからしてないから、まあその…sub欲溜まってて、』
予想通りの答えだった。その時は、優しさに漬け込んだことへの罪悪感も特になかった
「…ええよ、ほなセーフワード決めよか」
『ん、』
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『んでplayしてたらなんかヒートアップしちゃってあんな感じに…』
【セーフワード使わなかったの?】
『…うん、言ったら凹むよな、って思って躊躇しちゃった』
【まあ確かに、そうだねぇ…お互いの優しさ故のあの結果だったのか】
『…俺は優しくないよ、』
【んやそんなことないよ、翔太も康二のこと傷付けたくなかっただけだもんね】
完全に俺が悪いのに阿部ちゃんは少しも俺のことを責めなかった。ぎゅって抱き締めて、頭を撫でてくれて。安心したらまた涙が出てきてしまって、康二に謝りたくなった
『…康二、に、謝らなきゃ』
【様子見てこようか?】
『いいの?』
【あんな状態だったしラウールがコマンド出してるかもしんないからね】
『…?あそっか阿部ちゃんDom…』
【めめが恋人だと逆に見られがちなんだよね笑 実はいつも俺が主導権握ってんだよ】
『……想像つかねえ…』
【ふふ、てことだからちょっと行ってくるね】
そう言って彼は部屋を出て行った。数分後、彼は2人とも連れて部屋に帰ってきた。ラウールがなかなか気まずそうな顔をしていてなんだか面白かった
「しょっぴ!!!ごめんな、俺誘われたからってあんな、、」
『んや止めなかった俺も悪いし』
「いやしょっぴーが止めんかっても自分で止まらなあかんかったんやって、ほんまごめん…」
『そんな謝んなって、…そんなに嫌じゃなかったし笑』
「え、」
代わりとして見てたようで、本人のこともちゃんと見えてたのかな。気のせいだったとしても、なんだか悪い気はしなかった
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