テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
千衣沙が幻想郷に来てから半年……
(帰郷千衣沙)「……」
(八雲紫)「千衣沙」
(八雲紫)「……」
(帰郷千衣沙)「ねぇ、紫」
(帰郷千衣沙)「私のやり方が間違ってたの?」
(帰郷千衣沙)「妖怪は憎むべき。」
(帰郷千衣沙)「それが私の考え。」
(八雲紫)「ええ、そうだったわね。」
(帰郷千衣沙)「でも、今は……」
(帰郷千衣沙)「……」
(八雲紫)「2代目が頑張ってくれたわ」
(八雲紫)「あなたと違って妖怪と人間は同じ幻想郷の仲間。仲良く暮らせるはずって。」
(帰郷千衣沙)「……ええ」
(帰郷千衣沙)「気づいてたわ」
(八雲紫)「……」
(八雲紫)「あなたのやり方は間違ってたのかは分からない。」
(八雲紫)「私にも分からない。」
(帰郷千衣沙)「……紗代子の時を知っている妖怪たちは憎んでいる。半年で襲われて気づいた。」
(帰郷千衣沙)「それで知ったわ」
(帰郷千衣沙)「私のやり方は間違っていた」
(帰郷千衣沙)「……」
(風見幽香)「そうね、間違っていたね」
(風見幽香)「あなたを恨んでいたのよ」
(帰郷千衣沙)「幽香」
(風見幽香)「……でも、2代目は違った。」
(風見幽香)「妖怪と人間は同じ幻想郷の仲間だという考え方を持っていたわ。」
(風見幽香)「彼女のおかげで少しずつ私も変わっていったわ。」
(帰郷千衣沙)「……」
(星熊勇儀)「初代、私たち鬼も恨んでた」
(星熊勇儀)「本気で殺そうと思ったわ。」
(星熊勇儀)「……でもな、争っても意味がねぇ」
(星熊勇儀)「お前のやり方は間違ってた。だが、そこから何かを変わったのかを知ってるか?」
(帰郷千衣沙)「知らない。」
(星熊勇儀)「それはね」
(星熊勇儀)「お前のやり方を見てきた2代目」
(星熊勇儀)「2代目はこう言ってたよ」
(星熊勇儀)「初代のやり方は間違っているけど、それを見てたから私には考えが違う。」
(風見幽香)「彼女はやり方を見てきたからこそ、考えが違ったんだよ。」
(帰郷千衣沙)「!?」
(八雲紫)「……そんなことがあったわね」
(帰郷千衣沙)「……2代目が……」
(茨木萃香)「ああ、そう言ってたよ」
(茨木萃香)「少なくともお前を感謝してる」
(帰郷千衣沙)「萃香」
(八雲紫)「……千衣沙」
(八雲紫)「霊夢が守るこの幻想郷を見ていて欲しい。そしたらあなたも変われるわ。」
(八雲紫)「妖怪と人間は同じ幻想郷の仲間として仲良く暮らせるそんな幻想郷を……」
(帰郷千衣沙)「……分かったわ」
(帰郷千衣沙)「見ていてやる。」
(八雲紫)「ええ」
(風見幽香)「初代」
(帰郷千衣沙)「ごめんなさい」
(星熊勇儀)「もういい」
(星熊勇儀)「仲良くしよう。」
(茨木萃香)「ああ」
(帰郷千衣沙)「うん。」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!