日本。それは世界の中でも最も安全と言われる国のひとつだったらしい
実際、この国は他の国と比べると『表向き』は安全なのだろう
平和は、ある組織の登場により変わっていった
犯罪組織 ブラスレア
この組織は裏社会の頂点にいると言っても過言でないくらいの大きい組織だ
そこまで構成員が多いのは理由がある
それは、この組織は階級制だということだろう
この組織は1チーム最低4人で構成することが条件とされている
あとは功績を残すごとに序列が上がっていくというシステムだ
私たちのチーム、ユーリスリアは100チームあるうちの20位に位置している
なのでそれなりにうちは忙しい
今日も先日の『手伝い』の報告をしに本部に来ていた
コンコン
「……失礼します」
そう言って部屋を入るとある人物が私を待っていた
「やあ、久しぶりだね!元気にしてたかい?」
…この、私に親しげに話しかけている男こそが、このブラスレアの頂点
首領の文(ふみ)だ
「確か彼方ちゃんだったよね!話は聞いてるよ、優秀なんだってね!」
「………はあ」
……端から見れば首領だなんて信じられないと思いうが
厳格もなにもあったもんじゃない
だが残念なことに事実なのだ
「あ、今改めて首領らしくないなって思ったでしょ」
………こういうときだけ勘がいいんだよな
「別に……」
「もう!そんなこと言ってくるの彼方ちゃんのとこだけなんだからね!プンプン\\\٩(๑`^´๑)۶////」
「………はあ」
……ほんとにこいつが首領なのか、分からなくなるときがある
これ以上の会話は無駄だと思ったので話を進める
「これ、報告」
「無視!?ま、いいけどさぁ……」
そう言いながら文は報告書に目を通す
「………ん、いいよ。いつもどおりのいい報告書だ」
「………」
「……あれぇ?もしかして喜んでる?可愛いね、彼方ちゃんは♡」
「では」
「え、あ、ちょっと!?」
あいつの言うことなんか気にせず、私は部屋を出る
「彼方くん」
そう声をかけてきたのは辰巳(たつみ)さんだった
「……ペコ」
「…もしかして、また文が?」
辰巳さんは文さんの補佐をしているため、よく私を気にかけてくれる
「…大丈夫、です」
「そうか、気をつけて帰りなさい」
そう言って辰巳さんは去っていく
ああやって気にかけてくれるから辰巳さんはみんなに慕われてる
だけど……
(床を汚すのは、やめたほうがいいんじゃないかな?)
辰巳さんが通る道には血があると言われてる
それは比喩でもなんでもなく事実なのだ
辰巳さんは大体体に血を纏っている
そういうところで辰巳さんはこの組織の人なんだなと気づかされる
「ね!そこのあんた!」
げ、この声は……
「あんた、前から言ってるでしょ!辰巳さんにはもっと敬意をはらいなって!」
「………」
「ちょっと、聞いてる!?」
こいつは立華(りっか)
私が苦手としている人の1人だ
こんな風に私につかかってきては説教が始まる
「だいたいね?辰巳さんに話しかけられるということがどれほどのことか……」
話に夢中になっているに退散するとするか……
「だから、分かった!?」
…………………
「〜〜〜!!今度こそちゃんと話聞かせるんだから!!」