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ビエーダ王国
王国を謎の空飛ぶ物体の影が包む…
「なんだあれ…」
国民が次々と外に出てその物体を確認した。
それは青く、とても大きなもので…ドラゴンの
ように大きな顔が付いてある。
ビエーダ王国の中心にある大きな城、ビエーダ城から王が顔を出した。
「これは…まずい…」
王は青い物体を目にすると、早々と城内へ戻って行った。
すると城から大きな音でアナウンスがなり始め
た。
空に魔王軍の本拠地が姿を現しました。これにより、緊急事態宣言を発令致します。今すぐに遠くへ 避難してください。
その瞬間、国中から国民の悲鳴が響き渡った。
「キャーーーーーー!」「逃げろーーーー!」
そして、魔王軍の本拠地から本物のドラゴンが
一斉に飛び出し、ビエーダ王国を襲った。
5年前 ビエーダ王国
5年前の事件からビエーダ王国は大きく変わった。
国民が独自の能力を持ち、自分自身の身を守るようになった。
ドラゴンのような敵対生物は魔物といわれ、一部の国民はそれを討伐し、魔王軍の戦力を削るようになった。
そんな世の中になったビエーダ王国に1人の旅人が現れた。
「…ここが…本当にビエーダ王国か?6年前と大違いだな…」
この旅人、シオン・アリアスは6年前にビエーダ王国に住んでいた元国民だ。
現在は13歳という驚愕の若さだ。
そんなシオンは6年間の旅の末、ビエーダ王国に戻ってきたのだ。
久しぶりに戻ってきたビエーダ王国は6年前と
景色、国民の服、雰囲気など、全くと言っていいほど違っていた。
「まずは見た目から揃えるか…」
シオンはまず、今の国民の身だしなみを揃えるべく、服屋へ行くことにした。
服屋は6年前住んでいた家の近くにある…はずだった。
「あれ?」
6年前に服屋があった場所は、武器屋と書いてある建物が建っており、中には見た事ない銃や刀など、魔物を倒すために使う武器が売られてあった。
「ちょっと…服屋は?確かにここにあったはずなんだけど…」
「服屋はこの辺にはないよ」
「え?」
ちょうど通りかかったおばあさんがシオンの後ろから声をかけた。
シオンが振り返るとおばあさんは驚き、後ろに
5歩程下がった。
そしておばあさんは震えている腕を上げ、シオンを指さして口を開いた。
「あんた…シオンちゃんかい!?」
「え…あんたは…」