私達は、人間から生まれてきたものではないのです。だから、人間が人間として生まれることに疑問を感じておられるかもしれませんね。しかし、それは間違いなのです。私達が人間から生まれてこないということはあり得ないことです。なぜなら、私達には人間の遺伝子が含まれているからです。ではなぜ、私達に人間の遺伝子が含まれることになったのか。
そもそも、人間というものは何なのかということを考えるにあたって、「脳」について考えてみることにしましょう。
人間には、「脳」がありますよね? そうです。もちろんあります。私達の身体の中で一番大切な部分と言ってもいいでしょう。「脳」がなければ、人間は動くことも話すこともできません。それに、考えることができなければ、何もできないわけですから。このように、私達は様々な活動を行っています。しかし、それは全て、脳の働きによるものなのです。つまり、私達が何かを考えたり、行動したりすることができるというのは、脳のおかげなのです。
ではここで質問です。
もし仮に、人間の意識だけを抽出して、保存しておくことができたとすれば……一体どんなことになるでしょうか? 例えば、記憶喪失になってしまった人がいたとして、そこに過去の自分の意識だけが残されていれば……当然、以前の自分がどのような人物だったのか知りたいと思うはずですよね? また、何らかの事情があって、どうしても思い出したいことがある人もいることと思います。そういう場合には、とても役立つことではないでしょうか。
ただしその場合、保存されている本人の意識はどうなるのだろうか? その疑問に対する答えはまだない。
だが、それはきっと……
あの日見た光景が今でも忘れられない。
いつも通り学校から帰ってきた俺は玄関の鍵を開ける。
「ただいまー」
誰もいない家に俺の声だけが響いた。
両親は共働きのため家には俺しかいない。
両親が帰ってくるまでまだ時間があるため今日出された課題を先に終わらせようと思い二階にある自分の部屋に鞄を置きに行った。
階段を登りきった時だった。
(あれ?)
違和感を感じた。
何かが違う。
今まで感じたことのない感覚。
まるで世界が変わったかのような錯覚に陥った。
ふと窓の外を見る。
そこには、少年がいた形跡はない。
ただただ、静けさだけが漂っていた……。
―――少年はもういないのだ。
ここにいるのは、 もはや人間ではない何かだった。
【名前】小鳥遊 郁(たかなし かおる)
【性別】女 【年齢】17歳→18歳 【誕生日】11月16日 【学年】3年2組 → 4年生4クラスに編入 【身長/体重】158cm/43kg 【身体特徴】黒髪ショートヘア(ボブ)。ぱっちりした瞳。細身だが胸はあるほう。制服スカート丈短め。
【活動区域】学園内全域 【趣味】読書 【好きな食べ物】焼き鳥丼 【苦手なもの】甘い物全般 【一人称】あたし 【二人称】キミ、~くんorちゃん付け。親しくなると呼び捨てになることも。
先輩にはさんづけ。
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