腐男子
1話から見てね🫶
まだまだナチスの意地悪なスキンシップは続いた。
日本は、ナチスの行動を無視することが出来なかった。同居している以上、顔を合わせる機会は多く、ナチスのペースにだんだんと飲み込まれて行った。
ナチスに取って、日本は単なる「面白いおもちゃ」のような存在だったが、今となってはそれ以上の存在になりつつある。
ナチスは日本の感情を引き出すことに、特別な興味を持つようになっていた
静かな午後、日本は自室のベッドに座り、熱心に本を読んでいた。
表紙には男性同士が寄り添うイラストが書かれている。日本の頬がほんのり赤く染まり、時折、ページをめくる指が止まり、恍惚とした表情を浮かべている
彼は、いわゆる腐男子だ。
そこに、暇を持て余したナチスが物音も立てず、静かに部屋に入ってきた。
ふと日本の熱中ぶりに気づき、本の内容が気になる。
ナチスが目の前で覗き込もうとしたその瞬間、ようやく気配に気づいたのか、日本はハッとした表情で慌てて本を閉じ、本を背中に隠した。
その動きは素早く、ナチスは本の表紙をちらりと見ることしか出来なかったが、男性同士が抱き合うイラストを確かに目にした。
「な、ナチスさんっ!どうしました?」
予期しないナチスの登場に、日本はほんのり赤かった頬をさらに真っ赤に染め、慌てて話を振る。
その慌てぶりは明らかに異常だ
「…何をそんなに慌てているんだ?」
ナチスは日本を見下ろす。日本の珍しい反応に、さらに興味を持つ。
「い、いや、別になんでもありませんよ…」
日本はナチスを見ては目を逸らし、目を泳がせる。明らかに嘘をついている
「何も、、本当か?じゃあさっき隠した背中にある本はなんなんだ?」
ナチスは1歩、日本に近づいた。日本は必死に首を振る
「だから、ほんとになんも無いです…!!」
その明らかな抵抗に、ナチスの赤い瞳が危険な光を帯びる
彼はゆっくり近づき、日本が座っているベッドのシーツに手を置いた。逃げ道を塞ぐように。
「お前がそんなに隠したがるものは一体なんだ?」
ナチスは日本にさらに顔を近づけ、耳元で囁く
「まさか、破廉恥な本でも呼んでるのか?」
その挑発的な言葉に、日本の日本の体はビクリと震え、心臓が激しく動く。
「そ、そんなわけ…!」
日本は否定しようとするも、その声は弱く、ナチスの圧力に徐々に追い詰められて行く。
ヒョイッ
と、ナチスは簡単に日本の手から本を奪い取った。日本の顔は赤を通り越して青ざめている
「…ほう、これが日本の楽しみか」
ナチスは表情のイラストを見つめ、ゆっくりとページをめくり始めた
描かれている男性同士の親密な描写に、彼の赤い目が細まる。
日本は取り返すことも出来ず、ただ下を向いている。自分の隠された趣味を、最も見られたくない相手にバレてしまったのだから無理もない
「か、返してください…っ/」
絞り出すような日本の声など、ナチスには聞こえていなかった。
彼はページをめくる手を止め、ある描写に釘付けになった。
2人の男性がベッドの上で抱き合い、互いの体を求めあっている描写。
ナチスの顔から笑みが消える。
彼は本から日本へと視線を移し、ベッドの上に座り込んでいる日本を鋭く見据えた
「…日本、このような本を読んで何を考えているんだ?」
その声には、からかいの声も混じっている
「…別に、ただの絵本です…。」
日本は弱々しい声で弁解しようとする。
ナチスは本を持ったまま、日本に近づく
「ただの絵本だと?ならばこのスケッチはなんなんだ?」
ナチスは手に持った本を日本の目の前に突きつける
「…ッッ」
日本は言葉を失う。ナチスの冷たい視線が日本に突き刺さる
「日本、お前は…こんな風になりたいのか」
「…っぁ」
日本は否定しようとしたが、喉から声が出ない
その沈黙が、ナチスには肯定と写ったらしい
ナチスは含みのある笑みで日本を見つめる。
「…ならば、俺がお前にこの本のような関係をしてやる」
そう囁くと同時に、日本の顎を力強く掴み、顔を近づけた。
逃げようにもナチスの目と強く絡み合ってしまう。そのせいで石のように動けなくなってしまった
ナチスの口がだんだんと近づき、日本の唇に熱い吐息がかかる。
心臓がドクドクと小刻みに震え、呼吸が荒くなる。
「やめてくださ…ッッ」
ナチスはその言葉を素直に聞くはずもなく、獲物を捉える怪獣のように日本に覆いかぶさった。
コメント
8件
ナチ~!帰ってきた日帝にボコられそうだけどそのまま襲って~!
うぉぉぉぉおおおおおおおおお良き
ナチス、日本とやってください!お願いします!続き楽しみです!