この日は雨が降ってた。
いつものように両親が喧嘩してて、
母『なんでこんな事も分からないのッ⁇⁈』
父『あ”ぁ”⁇知らねぇよテメェの仕事だろーがッッ⁈』
母『何でそうなるのよッッ⁈少しはやってくれたっていいじゃない⁈』
父『家賃を払ってやってんのは誰だ⁇この俺だろ⁈だから俺の言うことを聞けやッッ⁈』
母『何その言い方ッッ⁈もうちょっと優しくできないのッッ⁈』
父『最初に怒鳴ったのはテメェだろーがッッ⁈』
ザーーーザーーー…
ロゼ『……』チラッ
メルト『…うるさい…』ガタガタ
らいと『メルト…大丈夫…?』
メルト『うん…ちょっとだけ怖い…ケド…だいじょぶ、』
心音『…はぁ…ッ』
みかさ『心音…』ナデナデ
心音『みかさ…兄……ダメだ…やっぱ慣れないよ…』
らぴす『なれんくてええんよ、慣れた方があかん、』
心音『らぴす兄…そっか…そうだよね…でも…辛いよ…』
らぴす『…ッ』
みかさ『…ッ』
ロゼ『……』
父『ーーーーーーッッ⁈⁈』
母『ーーーーーッッ⁈』
ロゼ『…(頭いた…)』
雨だから…かな、
もう弟たちに怖い思いをさせたくない。
ここに居させたくない。
ごめんな、悪い兄ちゃんで、
その日の夜、
両親は違うところで別々に寝て、俺たち兄弟は全員固まって寝ている。
ロゼ『…』
全『スゥーー…スゥーー…』
ロゼ『ごめんな、悪い兄ちゃんで…』ナデナデ
ごめんな…お前ら…
ロゼ『お前ら…起きろぉ…』コソッ
心音『んぃ〜…もう朝…?』
ロゼ『しぃ〜、静かに、』
みかさ『何ロゼ兄…?』
らぴす『お母さんに怒られちゃうよ…?』
らいと『メルト…、お前起きろって』
メルト『スピーー…』
ロゼ『手のかかる末っ子ちゃんだなぁ…(笑)』
らぴす『で、ロゼ、本題は?』
ロゼ『…今から、ここを出る。』
らいと『はーッムゴッ
みかさ『らいとうるさいッ!』コソッ
らいと『ごめん…w』
らぴす『ここを出るって…?』
ロゼ『そのまんまの意味、もう耐えられない。お母さんとお父さんの喧嘩を見るのも、それを見るお前らの泣きそうな顔を見るのも、』
心音『‼︎…』
らぴす『行く先は?』
ロゼ『決まってない。』
みかさ『ロゼ兄は行くの?』
ロゼ『お前らと行きたい。お前らが行かないならこの計画は無し。』
らいと『ロゼ兄は…外に出たいの? 』
ロゼ『正直不安だが…このままでいるよりは絶対にいいから、俺は出たい。』
らぴす『…分かった。俺はついてくよ、』
ロゼ『ぴすちゃん…ありがとう』
らいと『俺もついてく‼︎』
みかさ『じゃあ俺も行こっかな、確かに、飽き飽きしてたし、』
心音『俺も…行きたい、』
ロゼ『じゃあメルトは強制だな!w』
らぴす『6人の運命は一緒、てな』
らいと『ヒューヒュー!』コソッ
らぴす『お前ッwてかッw行くなら早く行かないと、母さんたち起きちゃうよ!』
ロゼ『そう!足音たてずにコッソリいこう、メルトは俺が背負うから、』
らいと『なんか楽しそう、!』
心音『言ってる場合か‼︎w手繋いで行くぞ』
らいと『怖いから?w』
心音『は違ーし⁇お前迷子になったら大変だからだし⁇』
らいと『そういうことにしといてやるよw』
ギュッ
みかさ『…』
らぴす『!…何、みかさも手ェ繋ぎたいん?』
みかさ『ッ…⁈……』コクッ
らぴす『ハハハッw可愛いなぁ、ほら、』
みかさ『…ありがとう……』
ギュッ
ロゼ『よし、最低限の食事、服はこのバックに入ってる、らぴす、ごめん持てる?』
らぴす『俺もう14やで?これくらい持てるわ!任せときぃ!』
ロゼ『ありがとう、じゃ、行こっか、』
そーっと…そーっと…
心音『………ッ』
ギィッ
心音『あっ…ッ』
ロゼ『しッ…バレたか…?』
……
ロゼ『良かった、バレてなさー
母『何やってるの?』
全『⁈⁈』
ロゼ『母さんッ…いつのまに…ッ』
母『質問に答えなさい。何やっていたの。』
ロゼ『ッッッッ…走れッッ‼︎‼︎』
全−ロゼ『‼︎‼︎‼︎分かったッッ‼︎』
ダッダッダッダッ
母『ロゼッッ‼︎お兄ちゃんでしょ⁈止めなさいッッ⁈』
ロゼ『もう耐えきれないッ、‼︎』
母『は⁈』
ロゼ『もう弟たちの泣きそうな顔を見るのは耐えきれないッッ‼︎アンタらの口論にももううんざりなんだよッッ⁈』
バッ
母『いたっ⁈何よその態度ッッ⁈』
父『何事だ⁈』
母『あの子達、この家を出るって‼︎⁈』
父『あ?アイツらが⁈』
らいと『兄ちゃん‼︎早くっ‼︎ 』
ロゼ『おうッッ‼︎‼︎』
ダッダッダッダッ
父『おいッッ⁈まてッッッッ⁈』
ロゼ『走れッッ‼︎』
らいと『ハッハッハッッッ…』
心音『ハッハッハッハッハッハッッッッッ…うわっッッ』
ズデッ
らいと『心音ッッ⁈』
ロゼ『⁈メルト頼むッッ‼︎』
らぴす『え、ロゼッッ⁈』
バッ
らいと『ロゼ兄ッッ⁈』
ロゼ『心音、立てるか?』
心音『う、ん…立てる…』
ロゼ『行けッッ…コイツは俺が止めるからッ』
心音『ロゼ兄…』
ロゼ『早く行けッッ‼︎』
らぴす『心音‼︎らいと‼︎』
らいと『ッッ…行こう、心音…』
心音『うん…ロゼ兄…大丈夫だよね…』
ロゼ『すぐ行く、約束だ』
父『ロゼどけっ⁈』
ロゼ『誰が退けるかッッ⁈』
らぴす『行こうッッ‼︎』
みかさ『ハッハッ…ロゼ兄こんなの抱えて走ってたの…⁈重い…』
らぴす『みかさ…大丈夫か?』
みかさ『うん…ロゼ兄…大丈夫かな…』
らいと『大丈夫だってロゼ兄なら‼︎だから信じて待とーーわぷっ
らぴす『らいとッッ⁈⁈』
?『ん…?子供…?』
らぴす『らいとッッ‼︎こっちこいッッ‼︎』
らいと『お、おう…』
?『あ〜〇〇ちゃん子供誘拐してる〜』
らぴす『(どうしよう…どうしよう…っていうか…この人たち…誰⁈)』
コメント
9件
すごいです! 僕もノベルで書いてるんだけどこんなにうまくかけないなぁ、、、、、、 上手くかけるよう頑張ります!