私の呪いの内容はもう少しある。私は自殺できない。実際には出来ることには出来るのだが私が自殺しようとすると必ずタイミングが悪く失敗するのだ。
そして2年前から自殺しようとしたのはやめた。あれは3年前の夏、ナイフを喉に突き立てようとした。するとロウデフさんがドアを開け自殺しようとしたのを見られ、屋敷からは刃物や針は無くなった。
そして2年前、珍しく外出できる日が作れたので崖まで行く準備をした。しかしその2日前に熱にかかり動けなくなってしまった。
「こんにちは!恭子ちゃん?だっけ?よろしくね!」「、、、、、、、」「ねーぇ!」「かおりちゃんだったかしら?よろしくね。」「う、、うっ、、、、ん、、、、」
そう言ってすぐ走って教室から出て行った。やっぱり無理だった。チャイムが鳴り2時間目になった。ドアから小林先生がプリントを持って来た。
「では2時間目は自己紹介の後ですがもっと細かく自分のことをみんなに知ってもらうため,自己紹介カードを書きましょう。」
{あなたの名前は}
山梨 恭子
{好きな食べ物}
トマト
{誕生日}
11月11日
{好きな授業}
社会 国語
{特技}
相手の行動を予測する
{苦手な事}
コミュニケーション
{最後にクラスのみんなに向けて一言}
あまり人付き合いは好きじゃないので馴れ馴れしくしないでください。
3時間目4時間目は始業式と全校集会だった。そして帰れると思ったら先生に呼び出された。「ちょっとなにこれ?馴れ馴れしくしないでって、、、、ご、、、めんねちょっと頭痛いから、また、、、明日、、、、ね。」
そう言われて、帰らされた。帰宅中3回もため息をついた。仲良くしたい、もっと人生を楽しみたい。そんな願望はもう無いのかもしれない。小学校は学年が上がるごとにしんどくなり小学5年生の夏休みから私は不登校になった。
低学年のころはもっと呪いの効果も弱かった。そして私と話すと気分が悪くなるなんて気づかない。でも年を重ねる事で察する人も出てきた。3年生最後では何人もの人に靴箱の中に【学校くんな】と書かれた手紙を入れられていた。 4年生では先生からも登校拒否を提案され、5年生の時は先生を含めクラス全員が1週間ほど休んだ。
その半月後の夏休みから学校に行かなくなった。もう悲しくも苦しくも無い過去をふり帰っていると家に着いた。
「おかえりなさませ。お嬢様。どうでしたか?」「もう,最悪よ。」「そうでしたか。学校どうしますか。」「もう少し行くは,話しかけてくれる子もいたしね。」
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