コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
空中での激闘が一旦終息し、トランプと伊吹丸の戦いが混迷を極めていた。伊吹丸の「反転の剣」が神の力を吸収し、トランプを圧倒するかに見えた。しかし、別の策略が潜んでいた。
「さすがコンタだな…」
トランプは呻きながら、あることに気がついた。コンタが、神の力を消し去るために用意された偽の反転の剣を作ったという情報が、頭の中で回り始めたのだ。
コンタは元々、非常に優れた刀鍛冶で、その技術は世間で高く評価されていた。しかし、今回の戦いでは彼の技能が別の形で発揮されていた。コンタが作ったのは、本物の反転の剣ではなく、単なる偽物だった。
「その剣、反転の力を持つわけではない。ただの偽物だ。」
コンタは静かに語り、伊吹丸の策略を打破するために策を練っていた。
一方で、神の力を持つトランプが劣勢に立たされているとき、マドレシスが密かに介入していた。マドレシスは、自らの神の力を吸引して一時的に消し去り、反転の剣が影響を及ぼさないようにしていたのだ。トランプは再び力を取り戻す機会を得た。
「マドレシス…お前が?」
トランプは気づいた。マドレシスが自らの神の力を吸引し、伊吹丸の偽の反転の剣の効果を打ち消していたことに。
伊吹丸は反転の剣を振るい続けたが、刃が実際にはトランプの神の力に何の影響も与えていないことに気づかないままだった。
「これで終わりだ、トランプ!」
伊吹丸は叫んだが、その声には徐々に焦りが混じってきた。
トランプは徐々に力を取り戻し始め、再び戦いに向かう姿勢を見せる。
「ふざけたことを…コンタ、マドレシス、ありがとうな。」
トランプは呟き、偽の反転の剣に対抗するために、自らの神の力を解放し直す。
再び力を取り戻したトランプは、伊吹丸に対して反撃を開始する。偽の反転の剣によって一時的に抑え込まれていた神の力が復活し、再び空中に輝きを放つ。
「さあ、これでどうだ、伊吹丸。俺の力はまだ終わっていない!」
伊吹丸はその強大な力に再び圧倒され、戦局が大きく変わろうとしていた。トランプの反撃が始まり、戦いの行方が再び見えなくなっていった。