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アテンションプリーズ
初めて実況者の小説を書くので何かおかしな点がありましたらコメントに報告をお願いします。
※この物語は実況者二次創作童話小説です
※通報はおやめください
※苦手な方は回れ右を
※ご本家様は関係ありません
※ガバガバ関西弁
START
あるところに、土手の上で退屈そうに本を読んでるチーノがいました。
ci「はぁー…つまんないな〜。こんな本持ってきたのがバカやったわ。絵も会話もない本なんて何がおもろいんや…なーんか面白いこと起きへんかな〜」
するとそこへ、懐中時計を持ち、チョッキを着た白い瞳の白うさぎが現れました。
em「アカンアカン!遅刻してもうた!マズイぞマズイぞ!はよ行かんとアカン!」
ci「え、えぇ!?ウサギが時計持っとる?!なんやアレ面白そうやん!俺も行くー!」
em「アカンアカン!遅刻してもうた遅刻やー!急げ急げー!!アカーン!」
ci「ウサギさんどないしたん!?何に急いでいるんや!?パーティーか!?」
チーノが白ウサギを追いかけ続けると、白ウサギは穴の中へ入っていきました。ウサギの穴の中は暗くてそこが見えません。しかしチーノは好奇心で穴の中に落ちてしまいます。
ci「やっぱり落ちるんじゃなかったぁ!!誰か〜助けて〜!!!」
薄暗い穴の中を深く深く落ちてしまい、助けを求めるにも地上への穴はもう見えません。 しかし、落ちるスピードがゆっくりになると辺りを見渡せるようになりました。
ci「な、なんやここ…周りには食器棚や本棚…椅子に暖炉なんかもある…」
独りで色々と呟きながらめんつゆとラベルに書かれたボトルを手にします。しかし中身は空っぽでした。
ci「なんやねん!空っぽなんかい!てかなんで食器棚にめんつゆがあるんや!?」
1人でツッコミながらも別の棚に戻し、さらにゆっくりと落ちていきます。
ci「俺……どこまで落ちてまうんや?地球反対側に着いちゃうのか?今は地球の中心を落ちて…いや、でも中心だったら核に当たっ……いや、尚更無いか…んー、どうなってしまうんやろ〜…そもそも、俺は元の方に戻れるんか?どうしよ…」
心細くなってしまい、少し涙目になるが穴が途切れて枯葉の山の上に落ちました。
ci「うわぁっ!?……つ、着いたんか?ウ、ウサギはどこや?」
em「アカンアカンアカーン!ほんまにアカン!遅刻や遅刻ー!急げー!」
ci「あ!おった!どこに行くんや〜!?ウサギ待て〜!」
ウサギを追いかけ続け、通路で曲がった先を進むとウサギの姿はどこにもなく、小さい扉だけがありました。扉は小さすぎて入ることは出来ません。
ci「うわ、なんやこの小さいドア。しかも鍵かかっとるからそもそも入れん…どないすればええんや?」
周りを見渡すと先程までなかったテーブルと鍵、瓶が置いてありました。鍵は小さくてドアとピッタリサイズでした。瓶についていたラベルには【私をお飲み】と書かれていました。
ci「な、なんやこれ…めっちゃ怪しいわ〜。毒薬の可能性もあるな…匂いはせぇへん…一口だけなら……ええかな?」
試しに一口だけ飲むと、口の中で甘い味が広がり、その美味しさにグビグビと飲んでいきます。タルトにチェリーパイ、カスタードなどの甘味に溢れていき、気がつけば飲み干していました。
ci「んー♪めっちゃ美味かった♪って…ええぇぇぇぇ!?か、身体小さくなってるぅ!!?」
周りを見渡すと周りの物がとても大きくなっており、チーノは小人サイズになっていました。ドアを通ることが出来ると思い、ドアノブに手をかけるが鍵がかかっていたことを忘れていました。鍵はテーブルの上に置いたままでした。
ci「あ、鍵が…ど、どないすればええんや……登ることなんて無理やろうし……うぅ…」
少し涙目になりながらも周りに何かないか探すチーノ。すると、先程までなかった箱が足元に置かれていました。箱を開けると、中にはクッキーが入っていました。クッキー には【私をお食べ】と書かれていました。
ci「えー……まーた怪しいもん出てきたなおい…でも、食うしかないよな…」
覚悟を決めてクッキーを齧り、身体の変化を確認しながら齧って食べ続けました。
すると、今度はとんでもない速さで身体が大きくなっていきました。テーブルを越え、天井に頭が届いてしまい、頭を勢いよくぶつけてしまいました。
ci「いだぁい!お、大きくなりすぎや!余計にドアの向こうに行けないやん!ど、どないすればええ、んや……グスッ…」
巨大化したまま1人で寂しくなってしまい、チーノは泣き出してしまいました。
ci「グスッ…グスッ…う、うぅ…ど、どうやって出ればええんや~……誰か〜助けて〜…!グスッ…うぅ……うぅ〜…!」
チーノの涙は大きく、一瞬にして部屋が水で溢れていきました。涙で溢れる密室の部屋が池になってしまいました。
ci「うぁぁぁ…っう、うぅ…グスッ…グスッ…あ…び、瓶…だ……グスッ…」
泣きながら先程の瓶に手を伸ばし、僅かに残っていた中身を飲み干すと、一瞬にして小さくなってしまい、瓶の中へ落ちてしまいました。
ci「っうぁ…!?グスッ…ンンゥ……俺…瓶の中で水に流されてる……あ、もしかして俺の涙か?……うぐ…男なのにめっちゃ泣いてもうた…恥ずかしいしあんなに泣かなきゃ良かった…」
涙で濡れてしまったメガネを拭きながら瓶の中でどんどん流されていき、先程のドアの鍵穴から外へ出られるようになりました。
メガネが拭き終わり、再びかけると薄暗い緑豊かな森の中に着きました。瓶は岸に着くとチーノは瓶から出て、森の中を歩き回りました。
ci「どこやここ…森は綺麗だけど、道が分かるものないんか?…でも、花は綺麗やな…すげぇ〜」
しかし歩く度に薄暗い森がさらに暗くなり、チーノは道に迷ってしまいました。ウサギの姿も見えないため、さ迷い歩くことしかできません。
しばらく歩くと、明るいところに出てきて可愛らしい家が見えてきました。ポストにはエーミールと書かれていました。
ci「エーミール…?誰の家や?」
em「ま、マズイ!どこに置いたんやっけ!?ちゃんと指差し確認したはずやのに!この机の上に指を指して確認したはずやのに!手袋と扇子が無い!どこや!?」
ci「さっきのウサギやん!ウサギの家なんか?おーいウサギさーん! 」
em「ん?召使いさん!こんなところで何しているのですか!?私の手袋と扇子を探してもらえないでしょうか?」
ci「は、はぁ?俺…召使いちゃうy…」
em「お願いします!急いで探してください!」
ウサギはチーノの背中を家の中に突き飛ばし入れ、手袋と扇子を嫌々ながらも探すことになったチーノ。オシャレで本棚に囲まれて家だが…チーノは嫌そうに探します。
ci「なんで俺がウサギの為に探し物なんか…てか、俺は召使いちゃうのに…」
渋々探し回ると、小さい箱の中に入ったビスコを見つけました。小腹が空いてしまったのか、そのビスコを1つ手にして食べてしまいました。
ci「あ、めっちゃ美味い……って、え、あ、あれ?!」
周りの道具が小さくなり始めたと思いきや、ビスコのせいで自分が大きくなってしまいました。天井に頭を打ち、慌てて体制を整えると片腕は窓を破壊して突き破ってしまいました。
em「わぁああああああああぁぁぁ!!!??バケモノが俺の家をぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ci「だ、誰がバケモノや!!で…でも…やってもうたぁ…動けへんし出られない…どないしよ…」
いつの間にかウサギは驚きのあまり逃げてしまったのか姿が見えません。動けないチーノは窓から出ている片腕を動かして何か無いか探ります。
ci「ん?何か掴んだ……え?バナナ?……なんでバナナの木が植えてあるんや?ウサギなのにおかしいやろ……」
掴んだ小さいバナナを見て色々と疑問に思いながらも、そのバナナを食べると身体がみるみる小さくなりました。しかし、身体は小さくなってしまい、小人サイズになってしまいました。
ci「んぇ〜なんでや〜!さらに小さいやん!し、仕方ない…さっさとこの家出ないと…」
ウサギの家を出て、慌ててその場から離れていきました。数ミリ小さくなってしまった身体で草の中を歩いて行きました。
ci「んぇ〜草の中を歩くの色々と面倒いなぁ…生い茂ってるから前に進みにくい…はよ大きくなりたいな〜……ん?なんか、変な匂いが…」
甘くて変な匂いを頼りに進んでみると、水タバコを吸っているメガネをかけた青虫がキノコに座っていました。
ut「んぅー?なんやお前…誰や?」
ci「え、あ、俺は……チーノ…色々とありすぎてよく分からへんが…」
ut「『分からへん?』……ハッ、オモロくて愚かやなw」
ci「笑うなや!どないすればええのか分からへんだけや…!」
水タバコを吸っては煙を吐く怠惰な青虫に苛立ちながらも話を聞くチーノ。青虫はそんなこと気にせず水タバコを吸い続けます
ut「んで、何が分からないんや?お前のこと?」
ci「そ、それもあるけど……俺、元の身長になりたいんや…背を伸ばす方法あらへんか?」
ut「ん〜……さぁな✩」
ウザいキメ顔を決める青虫。メガネの奥で苛立ちを見せるチーノ。色々と腹たってるようだ。
ut「ん〜…まぁ、あるにはあるで?」
ci「ほんま!?なんや!」
青虫は自分が座っているキノコをポンポンと叩く。
ut「キノコを食え。片方を食えばデカくなり、片方を食えば小さくなるで」
ci「その片方ってどっちなんや?」
ut「んーー……忘れた✩」
ci「おいクズが…」
ut「あーすまんすまんwタバコ切れてもうたから買いにいくわ。じゃあな笑」
ゲラゲラと笑いながら草むらの中に駆けて居なくなりました。
ci「お、おい!……なんやあの青虫…ほんまにどっちやねん…」
仕方なく片方ずつキノコをちぎって左の方を食べると大きくなり始めたかと思いきや、木を超えてしまうほど大きくなってしまいました。森の中にいた鳥達が驚いてチーノに攻撃をしてきました。
ci「痛い痛い!ちょ、痛い!!ごめんごめんごめん!……左の方は大きくなるけど…これは大きくなり過ぎや…!」
右側を少し噛んで食べると身体は小さくなっていき、いつものサイズに戻りました。 安心してようやく森の中を歩き、帰り道を探すことにしました。
さらに森の奥深くを歩くと、木の上で寝転んでる猫がいました。猫はチーノに気づいて声をかけました。
syp「んー……人やん。珍しw」
ci「猫や…名前はなんて言うんや?」
syp「俺はチャシャ猫や。みんなからはショッピと呼ばれることもあるで」
ci「変わった名前やな。ほんで猫が笑えるなんて珍しいな」
syp「別にずっと笑ってる訳ではないが、ここでは当たり前のことやで?」
ci「あ、せや。ウサギ見んかったか?」
syp「ウサギ?どんなウサギ? 」
ci「目が真っ白の白うさぎ」
syp「あー………あっちいったで?」
指を右に指す猫。しかし森の中は道が多すぎてすぐに分かれ道が見える。
ci「え、この道?」
syp「あー……あの道や」
別の方向に指を指しまくる猫。
ci「え、あっち?」
syp「もしくはこっちかもな」
ci「こ、こっちに行ったん?」
syp「何がや?」
ci「は?う、ウサギはどこに行ったんや?」
syp「あーー……あっちだったかもな」
ci「なんやねん!俺の事バカにしとるんとちゃうか!?ほんまにウサギはどっちに行ったんや!?」
ぷんぷん怒るチーノを見て猫はゲラゲラと笑いだします。
syp「っははははは!いや〜ここはみんな変わりもんやからな…お前も同じやろとおもてな」
ci「お、俺は変わりもんちゃう!」
syp「ほんまか〜?まぁ…実際にはあっち行ったから見てみればええやん」
ci「ほんまか?」
syp「……何がや?」
ci「ウサギあっち行ったんやろ?」
syp「行ったで?」
ci「ほ……ほんまやろな?」
syp「ほんまほんま…ちなみにその道を行くと帽子屋の家があるが、行ってみれば?ちょっとおもろくてうるさいヤツやで?」
ci「そ、そこまで言うなら行ってみるわ…」
ニヤニヤと笑う猫はチーノを見つめながら暗闇の中に消える。チーノは消えた所を見て驚いたが、猫に言われた通りの道を進んで見ることにしました。
下巻へ続く…
ここまで5000文字オーバーしたので1度区切り、次へ続きます…!
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