コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ふいにルークさまを見たものの、そのまましばらく目が離せなかった。
この部屋に入ってから、ルークさまとたくさん言葉を交わしたわけではない。
王の兄という身分から、気位の高い方かもしれないと、心の底では思っていたのかもしれない。
だから、猫を見る慈しむような柔らかい眼差しに、胸が温まる思いがした。
「おいで」と言われた猫は、ひょい、とルークさまの寝台に飛び乗る。
自然な動きで猫の背を撫でるルークさまを見て、言葉はないが、お互い心を許しているのがわかった。
猫の目は透き通った黄色をしている。
体はこげ茶色だが、歩いた時に見えた足は白い。
まるで白い靴下を履いているようだ。
猫は新参者の私が珍しいらしく、じっとこちらを見ている。
しばらくして顔を伸ばし、私の手をくんくんと嗅いだ。
(かわいいな)
猫に手を***************
*******
****************
********
*********************
**************
********************
*******