~未来科学クラブ~
「うん、分かった。情報ありがとう」
女子部員はスマホの画面をタップすると、パソコンの前に座っているタツヒトに声をかける
「部長、PD700Rカスタムは、砂漠地帯に逃げているようです」
タツヒト「やはりな。姫川君とアゲハさんには悪いが、ケリを付けさせて貰う」
タツヒトはキッと目つきを鋭くしてパソコンの画面を見つめた
アゲハとフブキは変身を解き、ピラミッドのような巨大な建物が佇んでいる場所まで来ていた
パワちゃんを真ん中にして歩いていると、突然3人の周りを大きな影が包み込む
3人は何事かと振り向き、上を見上げる
アゲハ「あれは……」
フブキ「未来科学クラブの飛行船!?」
上空には、側面に『MIRAIKAGAKU』と大きく書かれた飛行船が浮遊していた
タツヒト「見つけた…!」
アゲハとフブキとパワちゃんは上を見上げる
アゲハ「逃げよう!!」
フブキ「うん!」
3人は飛行船に背を向けて走り出す
すると、飛行船の腹がパカリと開き、そこからシュルシュルと網が落下してきた
それはパワちゃんの背中に被さりそうになり…
アゲハ「危ない!!」
アゲハは妖気を籠めてパワちゃんを思いきり押し退けた
アゲハ「あっ…」
フブキ「アゲハ!!」
フブキとパワちゃんは網を引っ掴み、
アゲハが飛行船に持っていかれないように渾身の力を籠めて引っ張る
アゲハ「フブキちゃんとパワちゃんは逃げて!!私は変身すれば逃げられる筈だから!」
フブキ「親友を置いていける訳ないでしょ!?」
アゲハ「!!……フブキちゃん…」
飛行船はそのまま真正面にあるピラミッドに物凄い轟音を轟かせて激突した
そのせいでピラミッドが崩れ、幾つもの瓦礫が2人を襲い掛かる!!
アゲハ/フブキ「「キャアアアアア!!」」
フブキは網越しにアゲハを抱きしめて庇う
ドゴオオオオン!!!!
岩の衝突音は聞こえた筈なのに、いつまで経っても2人の体に痛みは襲い掛かってこない
不思議に思って瞑っていた目を開けると…
フブキ「…パワちゃん……?」
なんと、パワちゃんが2人を庇うようにして覆い被さっていたのだ!
パワちゃんの体に止めどなく落下してくる瓦礫たち
ガンッ!!
一際大きな岩が落下してきて、パワちゃんの左腕が取れてしまった
コメント
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パワちゃぁぁぁぁん!続き待ってます!!