明日は二俣城で武田と攻防戦。今川家から独立し、織田傘下からの自立を目指すそれがしは自分で援軍に向かう。二俣城には節約も兼ねて兵士1200人を配置した。
単独の対武田戦は初めてだったので相手の戦力がわからず二俣城陥落、合議する際に部下から冷ややかな目で見られてしまった。
冷ややかな視線に駿府の幼少時代を思い出す。「自分は三河国主だ、こいつらとは違う」と思い、嫌な気分をかき消した。
それがしが組む相手は北条だ。家柄で選んだのは失敗だった。甲相同盟の復活に尻が痛む。
敵が到着するまで浜松城に籠ろうと思ったが、敵軍が目の前ということもあり緊張して出撃してしまった。
そこでそれがしは小腹を満たすため、戦に来る前に買った焼き味噌を食べることにした。
ガサゴソと包装紙から味噌を取り出し口いっぱいにほおばる。たまらない。
味噌の塩味が濃かったのと二俣城の水が不足してるせいもあってLサイズの竹筒はあっという間に空になった。
腹を満たしてしばらくすると自軍は三方ヶ原SAで壊滅していた。三方ヶ原のSAにはいろんな味方の屍がありそれがしは時間を忘れて逃げ歩いた。
再び馬に乗り、退却地の浜松城へ向け出発したのも束の間、それがしに凄まじい便意とかつてない尿意が降りかかった。
「もぉダメェ!!我慢できないナリ!!漏れちゃうナリィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」
齢三十にもなる男の奇声が三方ヶ原にこだました。
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