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現世くるり ◤ ペア画なう ◢
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茈 「母さんめんどくさいって…」
母 「何言ってるの!こうして普通に生活できているのはアマテラス様のおかげなのよ?今日ぐらいは来なさい!」
瑞 「にーちゃん寒いから早く行こ〜!!」
息が白く空気が済んだ大晦日の夜。
俺はある場所に無理やり連れてかれてる。
何が神だ、神なんてこの世にいない。
小中……高校生になった今でも神の存在は信じていなかった。
少し歩いていくと、暖色に彩られ、賑わう声がする。
母 「着いたわよ」
瑞 「おぉ!!!✨」
茈 「……..!」
そこにはたくさんの人と神楽殿で紅色の焔を纏った狐面が舞っていた。
赫 「….シャンッ….シャンッ!!」
手に持った小さい鈴を鳴らしながら滑らかに舞っている。
煌びやかでどこか儚い天服、真っ直ぐと張った長い髪、ゴツゴツとした細い指、俺と同じぐらいの身長…..その姿は目を奪われるほど綺麗で美しかった。
茈 「……..」
母 「いるま?大丈夫?急に立ち止まって…..」
瑞 「はっはーん…..? ニヤッ」
“ 「お母さんごめん!にーちゃんと踊りみてくる!」
” 「にーちゃん行くよ!! グイッ」
茈 「….え、ちょ、こさ!?」
3つ下の弟、瑚雨に無理やり引っ張られ眩しい光の方へ走っていった。
徐々に紅色の焔の温かさが感じられてきた。
真近で見ると尚美しい踊り子。
俺は無駄な動きのない華麗な舞に目を見張った。
瑞 「綺麗な狐さんだね!」
茈 「……あぁ」
瑞 「舞も綺麗だし前までの人とは比べ物にならないね!」
茈 「……..あぁ」
瑞 「もー!!いつまで見惚れてるの!」
茈 「んなっ!?見惚れてなんか…..⸝⸝⸝」
顔が火を吹くほど熱い。
…..確かにあの人は綺麗だ。姿も動きも何もかも。
そう考えて見ているとまた顔が熱く….
茈 「……⸝⸝⸝⸝⸝⸝」
瑞 「いや乙女か!….もう後で声掛けてみれば?」
茈 「なんでそんなナンパみてぇなことを…..」
瑞 「だってあの狐さん気になるんでしょ?」
茈 「っ……⸝⸝」
瑞 「こさも一緒に行くから後で挨拶しに行こうよ!」
俺とは全く似てない青く光る真っ直ぐなその目で俺の瞳を見つめてくる。
瑚雨がここまで押してくるのも珍しい。
…..どうしても何か企んでいるのかと疑ってしまう。
茈 「…..なんでそこまで食いついてくんだよ」
瑞 「んー…….なんでだろ?」
“ 「あ、にーちゃんが人に興味持ってるところ初めて見たから….かな?」
茈 「……..」
そう言われ俺も納得してしまった。
俺は恋愛に興味もなければ人にも興味がない。
学校でも引っ付いてくるのは俺の顔しか見てねぇ面食い女ども。
それに嫉妬して同性からはハブられたり、軽い嫌がらせを受けてきた。
そのお陰で、高校で出来た友達の数は0人。
うっすい内容のラブレターと嫌がらせの紙切れしか貰ったことがない。
昔からこさは俺の背中を見て育った。
だからか昔からよく俺の変化には気づく。
こさなりに心配してくれてたんかな…..?
茈 「…..ありがとな」
瑞 「え?なんか感謝されること言ったっけ?」
茈 「んん、言いたかっただけ」
瑞 「…..? 変なにーちゃん」
そう話していると、紅色の焔が高く上がる。無数の輝く星がある寒空に届くんじゃないかと思わんばかりに。
狐面の髪も先の方だけ焔の紅色に染まっていく。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡1800
コメント
1件
みぅ🤍🥀です。 第3話、読み終えました。 神楽の舞の描写、すごく綺麗だった……「紅色の焔を纏った狐面」って表現が幻想的で、目に浮かぶようでした🌙 茈くんが思わず見惚れて照れるところ、可愛かったです。弟の瑚雨くんが「にーちゃんが人に興味持ってるところ初めて見た」って言うシーン、優しいなって思いました。 神様を信じてなかったのに、あの踊り子に心奪われていく感じ、続きが気になります。 ありがとうございました🥀