午前1:00
まだ私は会社にいる。
誰もいないオフィスの中で聞こえるのはキーホルダーの叩く音だけ。
もうろうとしながら作業に取り組んでいた。
先輩の膝の上に乗りながら。
「アメリカ先輩、そろそろ帰ってください」
この人は社内でもずば抜けて仕事が出来る。
俗に言う有能社員である。
この人の方が長くいることに相違ない。
しかし半人前の私に構う理由はわからなかった。
ましてや時刻は日をまたいだというのに。
「いやだね♪日本に指図される身分じゃないもの」
「いや、体調が心配なんですけど…」
「大丈夫♪お前といられるから」
腹部に絡めていた腕を少し力んだ。
体がむず痒くなったが、飲みきったエナジードリンクの缶を見て誤魔化した。
明日のというか、今日締切のものもあるのでさっさと終わらせた。
この後は休暇というのも支えになった。
「やっと終わった……」
「なあ…」
「はい?」
「一生のお願い…ここで使ってもいいか?」
なにを言っているのかいまいち理解できなかったが了承した。
さっきまでの陽気な表情が消えていた。
そして…
「俺とセックスしてくれ!!」
「はぁ?!!?!!!」
頼む!と土下座をしながら懇願してきた。
しかしよりによって何故私なのだ。
念を持っていっておくが私は男だ。
その旨を伝えても全く聞く耳を持たない。
「………そういうのって直接言っちゃだめなんじゃ?」
「いきなり襲って嫌われたくないし……」
「……(なんで変なとこばっかり素直なんだよ💢)」
エナジードリンクで酔ってしまった……
なんてそんな理由で丸め込めるかな?
「痛くしないから……」
「………////」
「約束ですよ?」
この時なんでそう答えたのかはわからない。
なんか……ほら…
若気の至りというか……さ?
「ほんとか?!」
「ええ…」
「ありがとう!大好きだ!!」
「で……なにからするんです?」
「……」
「とりあえずキス……か?」
「……///私、キスすらしたことないんですけど……」
「問題ないさ」
「本当に痛くしないでくださいよ?」
「わかってるよ」
先輩の膝の上にまたがって顔を合わせられる体勢にした。
「じゃあ……」
「ん…」
チュウ♡
「………(う…可愛い…) 」
「(だ~もう!!💢////目ぐらい閉じろよ)」
「(え?!舌ちっちゃ……)」
「んう?!!」
「(聞いてない!聞いてない!!)」
レロ♡ニチニチュ♡♡♪
ヂュ♪ペロ////♡
“んあ……”
“はぁはぁ……”
“どうだ?”
“……っつ…舌入れるなんて聞いてないです”
“ww……今めっちゃ可愛い…”
“な!……”
「……次は?」
「まぁ……こっちだよな…♡」
トントンとお尻を触りながら呟いた。
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