俺には親が居なかった
居なかったというより、居なくなってしまったの方が正しいのか、
父は家出し、母は病気で亡くなってしまった
だから俺は、愛された記憶が鮮明には無かった
学校でも1人だし、家に帰っても誰も居ない
そんな生活が俺にとっては当たり前だった
いつものように過ごしていると、家に誰かが訪ねてきた
綺麗な白髪で、穏やかそうな人だった
見た目的には、俺と同い年ぐらいか、1歳ほど年上か、そんな感じの人
彼の名は¿?????¿というらしい
話を聴くとどうやら彼は俺と同じ状況のようだった
でも、彼は元気だった、
まるで何も無い“普通の男の子”みたいに
彼にどうして此処が分かったのか、どうしてこの家を訪ねたのかを何回か聞いた事があったが、毎回はぐらかされてしまっていた
何回もはぐらかされているうちに、俺は飽きてしまった
諦めずに聞いていれば良かったのかなと今では後悔している
俺らが会ってから、どれだけの月日が経っただろうか、
いつの間にか俺らは親友と言えるほど仲良しになっていた
そしてこの日は、¿?????¿の誕生日
一緒にケーキを食べていると、彼が突然こんな事を言い出した
『¿????¿に出会えてよかった、』
俺にはよく分からなかった、
『君に出会った日、本当は目的違ったんだよ』
『もう、生きていたって意味無いなんて思っちゃってたから、最期に君の家を訪ねようって思って、』
『でもまさか、君が同じ状況だとは思わなかったよ』
『幼なじみ、』
「…、」
そうだ、すっかり忘れてた
¿?????¿は俺の幼なじみだ
なんで、こんな大事な事忘れてたんだろう、
『君は、自分もよっぽど辛いはずなのに、こっちを優先してくれた』
『めいっぱい励まされた』
『君のおかげで僕は、愛を知れた』
『だから次は、僕が君に愛を教える番だ』
『今度は僕が君にお返しする番だ、¿????¿』
僕は、君みたいに愛を知れることが出来るの…?
僕は、君みたいに笑顔で溢れられるのかな…?
¿?????¿、君なりの恩返しを待ってるよ_
コメント
13件
〖夜空が気に入ったで賞〗!獲得致しました! 参加させて下さりありがとうございました!m(*_ _)m
〈だいぶ遅めのプチ情報〉 ちなみに、途中で¿????¿の一人称が「俺」から』「僕」に変わっているという小ネタもございます…w
せっっっっっっっっつなっ!!!!