少し覚悟して、深呼吸してから扉を開く
「…あ!やっぱり来た〜!!♪シスターさん実はわたしのこと好きでしょ?」
「…あの、なに勝手にベット転がり込んでるんですか…ここ私の部屋なんですけど…」
「好きってことは否定しないってことはホントなんだ〜♪!!いや〜困るなぁ(笑)美少女ってかんじ?(笑)さすがのシスターさんもわたしの美貌に目やられちゃった感じ?(笑)困るわ〜(笑)美しいって罪だわ〜(笑)」
「…美少女って年齢でもないのに」ボソッ
「ねぇ今余計なこと言ったよね」
まるで漫才のような会話を終え、少し真面目に話す
「…で、今日は質問があるんです。」
「え〜?どうしたの?いい男の落としかた?」
「興味ないです」
「…それより、その、サキュバスさんってお仲間さんとかはいらっしゃらないのですか?」
「…?仲間?」
「…他のサキュバスの人達や、インキュバスの人です。サキュバスならまだしも、インキュバスなどが居るんでしたら大変です。修道院に悪魔の子なんて…」
「…シスターさん、」
私が言う言葉を遮って彼女は言った
「…そういえば、言ってなかったね」
「〜」
彼女は珍しく真面目な顔で話した。
彼女が言うには、彼女はサキュバスの中でも美しい見た目をしている
だから周りに僻まれていて、サキュバスのお上の人に下界に落とされたと言うことらしい。
「だから心配しなくても君がわたしに尽くしてくれるなら安心していいから」
そう微笑むと、彼女は急に倒れ込んだ
「?!大丈夫ですか、?!」
「…あー……いっぱい話したせいで精気無くなったーー…責任とってほしいなぁーー」
「…」
彼女の真面目な顔からの急な滑稽な姿になんだか笑いがこみ上げてきた
「……ふふ、」
「…えっ、?!今なんかわたし面白いことしたのかな?!」
「…いえ、気にしないでください、」
「…ねぇ、シスターさん、実際わたしのこと好きでしょ?」
「いえ、どちらかといえば嫌いです」
「えー?!ひどーい…はっ!もしかして!ツンドラってやつ?」
「それを言うならツンデレです。ツンドラは気候ですよ」
「それだ、シスターさん賢いね、わたしと使い魔契約する?」
「嫌です」
その日は少しだけいつもように話をしたり、肩揉みをしたりしていた
「んんー…」
伸びをし、着替えて扉を開く
「おはようございます…」
「あ!〇〇ちゃん、おはよー、ねぇ、知ってる?」
「どうしたんですか?」
「最近、サキュバス出現してないんだって〜、誰かに成敗されたのかな?」
「あ…あはは、…」
聞き慣れた名前に愛想笑いをする
あの人も一応悪魔ではある。
そんなのと関わりがあるとでもバレたらどんな重い罰が下るか分からないので、バレないように取り繕う
「にしても何が目的だったんだろうね〜、」
「さぁ…?」
「それに相手が女とかさ、レズだったのかな?にしても狙うのがシスターなんてさ」
「気持ち悪いよね」
「……違う」
「…え?今なんかいった?」
「…あっ、!いえ、なんとも…」
(…今、私…否定しようとした、?)
(…てか、そもそもなんで嫌いな筈の相手にここまで…?)
(…今も心がざわついています……なんですか…?この気持ち…)
「恋だね」
「えっ?」
その声が聞こえた方向を見ると、すっかり見慣れてしまった姿
「あ、いやいや、このシスターさんの持ってた本の主人公」
「え、ああ…」
そうか…ただ、サキュバスさんが私の本勝手に見てるだけ…
「ってなに勝手に私の本見てるんですか?!」
「え?ああ、いいと思って」
「良くないです…」
(…びっくりした…)
「…」
「でさ〜w、えっ?シスターさん?」
「…」
結局分からないけれど、
「…サキュバスさん、」
「は、はい、!」
「…貴女が私を如何思ってるかはわかりませんが、」
「う、うん、…」
「いつか、殺しますから」
「…えっ、…ああ…当たり前か…」
「…うん、期待してる♪」
そろそろ、心に白黒付けないと、
「…」
コメント
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最近この連載ばかり進めてすみません、そして今回よくわからない出来になってしまいました