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番外編ストーリー②
〜憤怒の罪が辿る先〜
※本編「七つの大罪を救いし者よ」の憤怒の罪編の後の時間軸となっています
・・・
ur「ふ〜…」
俺は少し緊張した面持ちで家の玄関扉を開けた。
ur「ただいま」
久しぶりに発したその言葉にどこか照れ臭さを覚える。
ur母「…ur?」
すると母が驚いた様子で玄関まで出迎えにきた。
ur母「あなた…今、ただいまって…」
ur「…ただいま。母さん」
俺はもう一度そう言う。
自分が全部悪いのに、周りに当たってしまう自分が嫌で、家族にも当たってしまうのが嫌で、今まであえて距離をとっていた。
…いや、無視していた。
俺は家族のことを考えていたんじゃない。
自分が罪悪感を覚えたくがないためにそうしていたんだ。
でも、今の俺なら大丈夫。
ur「母さん」
俺は母さんの目をまっすぐ見て言った。
ur「今まで…本当にごめん…!」
深々と頭を下げる。
ur「キツく当たってごめん。冷たい態度をとってごめん。俺、俺の音楽を全部否定された気がしてっ…みんなが俺を否定してる気がして…そんな自分にイライラして…母さんにも当たって…。本当に…ごめんなさい…」
言葉をうまく紡げない。
ただただ謝ることしかできない。
その時、
ぎゅっ
ふわりと温かい腕に俺は包まれた。
ur母「謝らなくていいのよ。あなたが謝る必要なんて何一つない」
母さんが俺を抱きしめ、優しくそう言った。
ur母「謝らないといけないのは私の方。あの時、私はあなたのためを思って音楽なんてやめたら、と言った。でも、あの言葉はあなたの気持ちを何一つ考えてあげれていなかった」
母さんの声が少し震えている。
ur母「母親である私が、1番あなたを肯定してあげるべき存在である私が、あなたのことを否定してしまった…。本当に、ごめんねっ…」
母さんの俺を抱きしめる力がより強くなる。
その腕は少し震えていて、俺の肩に顔をうずめる母さんから微かな嗚咽が聞こえてきた。
俺はそんな母さんを優しく抱きしめ返す。
ur「母さんこそ謝らないで。母さんが俺のことを本当に大切に思ってくれてるのはちゃんと伝わってるから」
ur母「っ…、ur…」
ur「母さん」
俺は母さんに向かってにこりと微笑む。
ur「俺さ、また本気で音楽に向き合おうと思う。今度は完璧を求めるんじゃなくて、自分が楽しむために」
ur母「…!」
ur「応援してくれる?」
ur母「するに決まってるじゃない!」
母さんは涙を滲ませながら笑顔で頷いた。
ur「へへっ…//ありがと!!(ニコッ)」
俺は思わず笑顔を漏らす。
ur母「でも…どうして急にそんなことを?」
ふと、母さんが不思議そうに尋ねてきた。
ur「…とある子に救ってもらったんだ」
俺は彼のことを思い出し、どこか温かい気持ちになる。
ur母「あら」
そんな俺の様子を見て母さんは何か気づいた様子で、
ur母「あらまあ…青春ねぇ。じゃあまたその子の話聞かせてちょうだい♪」
とウキウキした様子で言ってくる。
ur「へっ?//ちょっ!ま、待って!//違う!!そういうわけじゃ…//」
ur母「urもついに…。ちゃんとアタックしなさいよ?他の子に取られちゃうかもなんだから!」
ur「もう!//余計なお世話だって!!//」
久しぶりにした母さんとの会話。
なんだか嬉しいようで照れくさいようで…俺は温かい気持ちになるのだった。
end
#じゃぱたつ
えむ
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