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14話
引き摺られるように俺は連れ帰られた。
獅音「ったく…優しく抱いてやろうと思ったのによぉ……」
九井「元からその気ねぇのは解ってるんだよ…」
獅音「その生意気な口…気に入らねぇ」
ボフッ
乱暴にベッドに下ろされて思わず顔をしかめる。
言ってしまえば昨日のせいで腰の痛みは引いてない。
九井「もっと優しく下ろ……むぐっ」
どこから取り出したかわからないテープで口を塞ぐようにぐるぐる巻かれる。
九井(下手したらこれ、窒息死するぞ)
獅音「やっちゃいけねぇことしたんだから痛くて当然だよな?」
何するのか大抵想像がつく。
痛ぶりながら行為をするのだろう。
獅音「動くなよ?動いたらもっと痛いからな?」
ーーーーーーーーーーーーー
ドカッ ガンッ
九井「ぐっ…むぐっ……」
俺、何のためにコイツらに体いいようにされてるんだろう。
俺は……ただ……
九井(イヌピーに好きだって伝えたかっただけなのに……)
ずっと、好きだったって伝えたかったのに
俺、何してるんだろう……
獅音「……面白くねぇな」
九井(……)
獅音「そうだ、これなら面白い反応しそうだな…」
そう言って取り出したのはメリケンサック。
九井(いや…それはもう痛ぶるじゃなくて武器じゃねぇか…殺す気かよ)
俺の焦りなど気にせずそれを手に嵌めると顔を思いっきり殴られる。
九井「ぐうっ!」
コイツ…手加減してねぇだろ!
獅音「どうだ?これでもまだ逃げたいと思うか?」
首を横に振りソイツから目を逸らす。
獅音「申し訳ございませんでした、獅音様って言えたら許してやってもいいよ」
九井(言いたくねぇ)
テープを雑に取られ何とか息を吸う。
獅音「言う?それとも慣らさないまま入れる?」
九井「い、痛いのだけは勘弁してくれ…何でも…何でもやるから…」
獅音「申し訳ございませんでした、獅音様って言え」
九井「も、申し訳…ござ、いません…でした……獅音、様」
最後だけ小さくなってしまった。
獅音「痛いのが嫌なら自分で慣らせよ…できねぇなら俺がやるぜ……多分適当だから相当痛いけどな」
九井「やる!自分でやるから!」
服を脱いでローションを震える手に出す。
九井(確か…こうだよな……)
自分で慣らすと気持ちよくはなるが本当に欲しいところには届かずもどかしい。
九井「んっ♡うあ♡」
もうちょっと……
もう少し……奥が……
獅音「手伝ってやろうか?物足りなそうな顔してるじゃん」
九井「は?そんなこと」
獅音「指入れるぞ」
九井「んあぁ♡」
獅音「気持ち良さそうな声出してるじゃねぇかよ」
嫌なのに……
嫌なはずなのに……
気持ちよくなってきてる……
次回へ続くーー