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いかり 「え?なんで?」
変人 「さぁ?まぁ、誰かが生き返らせてくれたんじゃないかな?」
チャライくんありがとう。
心でそう思った。
声に出すといかりくんが怒り狂って爆発しそうだったから。
だって最初っから俺の負けは決まっていたということだから。
すると、いかりくんが僕を睨んできた。
僕は動揺する真似をした。
変人 「い、いやー。あの、その、僕が指示したんじゃなくて、そ、そのー、生き返らせた人は自分で行動してやったんだよ。うん。うん。僕は一切協力とかしてないから。本当だよ?」
なぜ動揺する真似をするのか。
面白いから。
その場の空気が和むから。
ただそれだけ。
でも、いかりくんには真似をしたことがバレてしまった。
いかり 「お前って『変人』じゃないだろ?」
変人 「え?」
なんでバレたんだろう。
そんなにわざとらしかったかな。
そんなことを思っていかりくんの返事を待っていると予想外な返事が返ってきた。
いかり 「戦っているときに言ってただろ?『「人格」を変えようと思えば変えることだってできる。』って。」
なんだ。そっちか。
顔を緩めて言った。
変人 「そうだよ。僕は『変人』じゃない。」
いかり 「じゃあなんだ?」
僕は唾を飲み込んだ。
そして、
変人 「言わなーいw」
いかり 「…………….。は?」
煽った。
言うか言わないか迷ったけどやっぱり言わないことにした。
変人 「え?もしかしてそんなに僕のこと知りたいの?それともいかりくんも本当の『人格』を隠してるとか?w」
いかり 「お前のことなんか知りたくもないし、『人格』も隠してねぇよ!」
絶対にいかりくん流れで言っちゃったな。
素直になれば僕を追い詰めることができるのにな。
「もったいないな」と思っていると地面の割れ目からシロツメクサが顔を出していることに気づいた。
変人 「あ!みてみて!シロツメクサがあるよ!」
僕はしゃがみこんだ。
いかり 「話をそらすなよ。」
と言いつつもいかりくんも僕の隣に座った。
変人 「キレイだね。」
いかり 「うん…。」
シロツメクサは思っていたよりも白かった。
小さい花びらが何枚も重なっていた。
いかりくんにこの事を伝えようとしたけど顔が暗かった。
だから僕はシロツメクサをいかりくんにあげることにした。
ブヂッ
いかり 「え?」
変人 「はい。」
シロツメクサをいかりくんに渡した。
いかり 「あ、ありがとう…。」
いかりくんを煽ってやろうと思った。
僕は昔の話をすることにした。
変人 「シロツメクサの花冠をあげたの覚えてる?」
いかり 「うん。」
変人 「いやー。シロツメクサの花冠めっちゃ似合ってたね。」
いかり 「うるせぇな。」
でも、いかりくんの顔はよくならなかった。
仕方ない。
真面目な話でもするか。
苦手だからちゃんと話が伝わるかな。
少し心配しながらも話し出した。
変人 「だからあげる。」
いかり 「いや、どういうこと?」
変人 「花冠をあげた日も今日もいかりくんにとってはいい日じゃなかったかもしれないけど、このシロツメクサを思い出して少しでも『いい日だな』って思ってほしいな。」
伝わったかな?
不安になっているといかりくんが顔を見て少し笑ってくれた。
みんなでAちゃんを守っていこう。