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「きょうもいっしょに帰ろっ。」
なびく茶の混じった長い髪が、わたしをきょうも縛り付ける。
なのにどうしてだろう。
嬉しい。
「れいなと光は仲良しね。」
と、れいなのお母さんはよく言ってくれた。
でもそれは、小学校低学年までの話。
大きくなればなるほど、クラス内カーストが生まれてくる。
れいなはてっぺんなのに、わたしは底辺だ。
2人でいるのにれいなには人が寄ってきて、私なんて空気のような扱いを無意識に受けている。
2人だけなのに。じゃましないでよ。
底辺がこんなこと言うと社会的に死ぬから、耐える日々だった。
ひとつ変わったこととと言うと、クラスメイトがカーストてっぺんの
男子に殺されたことだ。