テラーノベル
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夜が静まっていき、一段と気温が下がる。
少し肌寒いな、とか思いながら俺は、リビングではなく、自室にいた。
まろは、まだ帰ってきていないから、一人で、ベッドの上に座っている。
俺の目の前には、瓶の薬が何個か並んでいる。
今日は、一番強い薬を飲もうと思って、左から3番目の茶瓶を手に取った。
これが何に効く薬なのか、とか何錠飲むのか、とか知らないけど。
この薬が今あるコレクションの中で一番強い。
俺は瓶の蓋を開けて、少し傾ける。
俺は瓶の蓋を開けて、少し傾ける。
何錠かできた薬を迷うことなくそれを口に含もうとした。
「またやってんの?」
背後から聞こえてきた声に、はっと振り返る。
まろがいつものように心配そうな顔をして立っていたのだ。
しかし、彼の表情には怒りではなく、ただ心配だけが浮かんでいた。
「…でも、」
「あにきはそう言うけど、俺にとってあにきはかけがえのない人やねん。」
まろの言葉が俺の胸にストンとやけに素直に落ちていった。
まろは俺に近づいて、手から薬を取り上げて、茶瓶に蓋をした。
その瞬間、俺は、ぽかんと胸に穴が空いたような、そんな気がした。
「最近まともに寝てないでしょ。 ご飯もそんなに食べてないし、いい加減、体壊し
ちゃうよ?」
俺は、まろの群青の瞳を見つめる。
彼の言葉に反論することができなかったからだ。
「やけど、俺はどうすれば…ええん…?」
まろは、薬を取り上げられて行き場のない手を優しく握りしめた。
彼の温かい手が俺の不安を少しだけ溶かしてくれる。
「一緒に乗り越えよ。絶対に一人にはさせないから。」
俺の目の前は、涙で歪んでいった。
まろの言葉を信じたい。
けど、心の奥底で恐れが渦巻いている。
まろは、それを察したのか俺に抱きついた。
「お願い…、俺を一人にしないでや…あにきがいなくなったら、俺…どうやって生きれ
ばいいかわからへん…。」
まろの声は少しかすれていた。
俺は、まろをしっかりと抱き返す。
「ずっと一緒、やから。絶対に離れないでな?」
まろは、確かめるようにつぶやいた。
まろは、互いの存在を確かめるように、力を込めて、俺を抱きしめた。
俺は、それに答えるように、まろを抱き返した
まろのためなら。 そう思ったら、薬から手が引いた。
自傷行為もしなくなって、まろにいっぱい褒めてもらった。
俺はそんなまろとこの先、ずっっと一緒の人生をともに歩んで行きたい。そう、思えた。
RaK
13
#青春恋愛
コメント
1件
読んだよ……!😭✨ 主人公の苦しみと、まろの優しさがすごく伝わってきて、胸がぎゅってなった。まろが「一緒に乗り越えよ」って言いながら薬を取り上げるシーン、めっちゃエモい……。二人の抱きしめ合う場面で涙出そうになったよ。続きが気になる!この先、二人がどうなっていくのか、絶対読みたいな🌸