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さくらう甘々
「佐久間」
『らうーる』
________________
「らっうーる!」
いつも通り、元気な佐久間が声をかける。
『んわ、笑』
「最近忙しいね、休み少ないっしょ?」
『まぁ、…睡眠がね』
「隈できてるよ、」
『うん、…マジで寝れてない』
「佐久間さんが癒してあげよう!✨」
『え?笑』
ぎゅっ、((抱き締める
「にゃははっ、笑ラウあったか笑」
『…寝れそ』
『久しぶりに誰かとこうしたかも』
ぎゅっ、((腕を佐久間の腰にまわす
佐久間は目を細めて、ほんの少し抱き締める力を強める。
「いやぁ、…もう寝たら?」
「俺起こすよ、時間なったら」
『ん、…あと20分後…ね、』
「おー、分かった!」
「おやすみ~」
__________
『…ん、?』
『ぇ、…ッ!佐久間くん時間すぎてるじゃん!』
「なぁに、…?」
『もう仕事始まってる時間なんだけど!』
「スタッフさんが、…今日は休んでって」
『俺が寝てる間に?』
「うん、だから安心して」
『でも、っ』
「大丈夫だから、ね?」
「ラウールは蓮の影響受けたんだなぁー?笑」
『…佐久間くん』
「んにゃ?」
『ありがと、』
「どーいたしまして!」
『うん、』
ぎこちない感じだけど、久しぶりの睡眠には勝てない、
また数ヶ月後……
薄暗いリビング。
ラウールは夜遅くまで仕事をしていたため時計の針は0時を少し回ってて、窓の外は静かな雨が降り注いでる。
ソファでうとうとしてたラウールの肩に、ふわっと毛布が掛けられる。
『……ん、』
目を開けると、そこには優しく笑う 佐久間くん。
「風邪ひくぞ〜?らう、最近頑張りすぎ」
「前みたいに休み貰うよ?」
『……佐久間くんだって忙しいじゃん』
寝起きの低い声。
まだ半分夢の中みたいなラウールに、佐久間は小さく笑った。
「でも俺、ラウールよりお兄ちゃんだからさ?」
『……またそれ言う』
ラウールが毛布を掴んだまま、佐久間の服の裾をちょっと引っ張る。
その動きが、まるで
“行かないで”
って言ってるみたいで。
佐久間の心臓がぎゅってなる。
「なに、寂しかったの?」
『……別に』
「顔赤いよ〜?」
『うるさい……』
ラウールが顔を逸らすと、佐久間は隣に座って頭をぽんぽんする。
優しいリズム。
雨音と混ざって、眠気がまた戻ってくる。
「らうってさ、普段かっこいいのに、眠い時だけ甘えん坊になるよね」
『……佐久間くん限定ね?』
「っ、え、待って今の反則!!」
佐久間が胸押さえて大騒ぎすると、ラウールがくすっと笑う。
その笑い方が子供みたいで、でも少し大人っぽくて、佐久間はまた困る。
『……ねぇ、佐久間くん』
「んー?」
『今日、一緒に寝る?』
静かな声。
けどその一言に、佐久間のHPは完全に
ゼロ。
「らうーる、それファン100万人倒せる」
『意味わかんない…笑』
「でも寝る!!もちろん!!」
勢いよく返事したせいでラウールが笑う。
そのあと二人で並んで歩いて、部屋の灯りを消して。
暗い部屋の中、ラウールがそっと佐久間の袖を掴む。
「……佐久間くん」
「ん?」
『おやすみ』
「おやすみ、夜遅くまでお疲れ様」
その瞬間だけ、世界が毛布みたいにあったかかった。
『明日、完全にオフだよね、俺ら』
「覚えてたんだ」
『…どこか行かない?』
「佐久間さん張り切っちゃうぞぉ~…」
『ん、…た、のしみ..』
「…寝ちゃった、笑」
佐久間はそっと、ラウールの前髪を触り、満足そうに眠った。