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こんにちは!圖阿です!
前回からの続きです!
どうぞ!
・・・
🤪side
アニキと初兎が作ってくれた夕飯を食べ終えた後、ほとけたち3人は風呂に入った。
りうらがお客さんなのだから先に入ったらどうだと言われたが、男が入った後に女である3人に入らせるのは申し訳なかったため、遠回しに断った。
この家は、普通の平民の家にしては珍しく、大の大人が同時に湯船につかれるくらいには風呂がでかかった。
そのため、ほとけたちの後は俺たちも一緒に入ることにした。
この提案をした時、アニキは気にしていなかったが、この提案をしたのには訳がある。
風呂場と言う簡単には逃げられない場でアニキに初兎が好きだと自覚させるのだ!!
ないことはすでに話し合っており、風呂に入るまでの間、アニキにそのことが悟られて逃げられないように怪しまれる会話は避けた。
しばらくして、ほとけたちがあがってきた。
💎「3人ともお待たせ…!必要なタオルとかは後で持って行くから入ってきていいよ♪」
🐤「ちょっとほとけっち!!なんで頭拭かずに行くの!?」
🐤「びしょびしょだし傷んじゃうでしょ!」
💎「ご、ごめんりうちゃん」
💎「でも髪の毛乾かすのめんどくさくて……」
🐤「はぁ……しょうがない!乾かしてあげるからこっちに来て」
💎「やったー!ありがとりうちゃん♪」
🐇「りうちゃ〜ん…いむちゃんの後ウチにもやって…?」
🐤「いいよ…!初兎ちゃんの髪の毛は手入れのしがいがあるから大歓迎!」
💎「りうちゃん僕の髪は…!!??」
🐤「ほとけっちうるさい」
💎「うわぁーん!!初兎ちゃ〜ん…!!((泣」
🐇「いむちゃんちょっとうるさいで♪」
💎「味方がいない…!」
💎「らびまるーー…!!」
らびまる「はぁ…お前ら全員うっせぇぞ」
風呂からあがって早々俺の思い人が可愛すぎる。
風呂からあがりたてというのもあって、頬は少し赤い。
おまけに、髪の毛をあまり拭いていないため、雫が伝っている。
………絶景だな…。
🦁「俺等も入るぞ」
半ば強引にアニキに引っ張られながら俺とないこはリビングを後にした。
🦁「………なんか…むさ苦しいな…この光景」
アニキが言うのもむりはない。
大の大人が当時に入れるとは言え、俺たち3人はそれなりにガタイがいい。
アニキなんて、筋トレをしているからさらにガタイがいい。
だが、今回はそんなことは関係ない。
俺はないことを目配せをした後、アニキへの「初兎への思いを自覚させろ」作戦を開始した。
🍣「……ねぇ、アニキ……?」
🦁「なんや?」
🍣「俺とまろは好きな人を見つけたから、これからもアプローチしていくつもりだけど、アニキはこの数カ月の間でいい人見つけたの?」
🦁「……なんでそないなこと急に聞くんや?」
🍣「最近思うんだよね…。アニキは長男じゃん…?」
🍣「下の俺たちが好きな人…しかもプロポーズをした相手までいるとなると、親父からの圧力が増えるんじゃないか……って…」
ないこのそれっぽい理由……これは俺たちの本音だ。
そして、事実俺等の親父である王はアニキに早く婚約者を見つけようとしている。
まだ、俺たちに思い人がいることは言っていないが、もし言ってしまったらきっと今以上にあの人は婚約者を見つけるのを急ぐだろう。
🦁「……俺のこと考えてくれてありがとな…♪」
🦁「…………好きなやつは見つかっとらんよ……」
🦁「そもそも、好きなやつを見つけること自体もう、諦めようかとすら思っとるんよ」
🍣🤪「…ッ!?」
🤪「な、なんでや…!?」
🦁「実は、この間親父に呼び出されて、1人のやつとお見合いしたんよ」
🍣「な、なにそれ!?そんな話聞いてないんだけど!」
🦁「言っとらんかったからな…」
🤪「……もしかして……その人と結婚することにしたん…?」
🦁「………するかどうかの返事は先送りにしてもらった…」
その言葉に言葉がでなかった。
今まで、俺たち同様に政略結婚を嫌うアニキはどんなに結婚の話があってもその場で断りを入れていた。
それなのに、今回は返事を先送り………もしかしたら、本当に結婚してしまうかもしれない。
🍣「………その人のこと……アニキは本気で好きなの…?」
🦁「…………ちげぇよ。…今までと同じくなんも思わん」
🤪「じゃぁなんで…!?」
🦁「………………諦めるきっかけが欲しかったんや」
🤪「…………あき……らめる…??」
🦁「………俺さ……初兎のことが好きなんよ…」
🍣🤪「………………」
今回で認めさせようと思っていたことを、アニキ自身が自分の口から言った。
アニキはすでに初兎のことを好きだと自分でわかっていたようだ。
🍣「………なんで…諦めるの?」
🦁「……初兎には好きな奴がおるんよ」
🦁「ほんまは良くないんやけど、初兎がらびまるに話してるとこを盗み聞いちまったんよ…」
🐇『らびまるどないしよ…!!ほんまにかっこよすぎるッ…!!』
🐇『ウチのこと気いつかって、優しく触れてくれたり、ウチが転びそうになった時は腰支えてくれたんよ!』
🐇『そん時の行動がかっこよすぎて…!!』
🐇『しかも、咄嗟やったからとは言え、腰をつかんじゃったこと若干照れながら謝ってくれたんよ…!』
🐇『あんな顔されたらなんでも許してまう…!!』
🐇『自分の顔のよさをわかってへんのか…???』
🐇『なぁ、らびまるどう思う!?』
らびまる『…………はぁ……初兎……その話もう5度目や』
らびまる『ええ加減聞くのも飽きてきたわ…』
らびまる『それに、もうすぐ悠佑が来るんやから……ちょっとは落ち着け』
らびまる『それをあいつに聞かれて困るんはお前なんやからな?』
🐇『そ、そうやな…!ゆうくんに聞かれたらあかんよな…!』
その話をし終わった後、アニキは分かりやすく落ち込んだ。
🦁「………ほんまに誰やねんそいつ…ッ…!」
🦁「初兎がこの国に来てからよく話す男なんて俺らしかおらんと思っとったのに……他にもおったなんて…」
🦁「しかも、他のやつに聞かれたら恥ずかしいレベルの内容でそいつへの愛を語っとったってことやろ??」
🦁「もう、なんなんよ…!」
そう言いながら若干半泣きのアニキは置いといて、俺とないこは小声だ話した。
🤪「……なぁ、ないこ…?」
🍣「なに?まろ?」
🤪「俺この話聞いて思ったんやけど……初兎が言っとったのって兄貴のことじゃね??」
🍣「俺も思った。てか、りうらから聞いたけど、初兎ちゃんアニキに会える日は朝からめちゃくちゃ気合い入れてるらしいよ…?」
🤪「俺もほとけから聞いたんやけど、初兎…家に帰ってきてかららびまるに『ウチ、今日ゆうくんに変なこと言っとらん買ったよな?💦どないしよ?嫌われたくないッ…!!』って毎回反省会しとるらしいで…?」
🍣「これで好きな人がアニキじゃなかったら俺初兎ちゃんが良くわからないんだけど」
🤪「それな」
アニキをもう一度見てみたが、先ほどと同様肩を落とし、落ち込んでいる。
おまけにずっとぶつぶつと「ほんまに誰やねん??あいつの花を買った客の誰かなんか??いっぺん俺の前にでてこいや。…あー…でも、ほんまに出てきたら殺してまう」っと物騒なことを言っている。
これはさらに良くない方向に行く前に止めたほうがいいな…。
🤪「なぁ、アニキ…?思ったんやけど、初兎が言っとった奴ってアニキのことやない?」
🦁「……………はぁ…?…お前頭わいとんのか??」
🍣「きゃ〜、!アニキこわーい」
🤪「アニキ目が座った状態でそんな怖いこと言わんといて」
🍣「まぁ、それはさておき、まろが言ってるのはほんとだと思うよ?」
🍣「良く考えてみてよ?初兎ちゃんが言ってたこと」
🦁「…………いつも気を使って優しく触れてくれる……これの何が俺なんよ???」
🤪「アニキいつも、初兎が男嫌いなの理解しとるから、初兎にあんまり近づきすぎんようにしたり、初兎のこと考えながら接しとるやん…?」
🦁「そりゃあ…当たり前やろ?あいつは男が怖いんやから変に触れて、怖がらせたくなんてないんや…」
🍣「じゃぁ、次」
🦁「…転びそうになった時、腰を支えて助けた……」
🤪「………アニキどっかで初兎のこと支えへんかった?」
🦁「…ぇ……覚えてへんよ」
🦁「…やって…あいついっつも危なっかしくて良くコケそうになってるからどれのことか分からんもん」
🍣「じゃぁつまりは支えたことがあるわけだね」
🦁「まぁ、そうやな」
🤪「やっぱアニキやん」
🦁「いや…でも初兎が俺のこと好きみたいな素振りなかったし…」
🍣「はぁ〜ッ…!これだからアニキわ!!」
🍣「2人のことだから言うつもりはなかったけど、アニキが好きでもない人と結婚しそうだからこの際言わせてもらう!」
🍣「初兎ちゃんはアニキのこと大っっっっっ好きなんだからね!?」
🤪「そうや、そうや!あいつ俺等に対して平等に接してるように見えて、アニキだけ特別感ある接し方してるんやからな!」
🍣「それに…!初兎ちゃんが妹のりうらやほとけっち、らびまるににアニキが好きなことたっくさん言ってるんだから好きに期末待てるでしょッ!!」
🤪「アニキ、わかったら目の前の好きな人を諦めんといて…アニキには幸せになってほしいんやからさ♪」
🦁「ないこ……まろ…ッ…!」
🦁「……そやな…!やっぱ縁談断るわ♪!」
🍣🤪「良く言った!!」
無事、アニキの縁談を阻止することができたため、俺とないこは互いにハイタッチをした。
その後、誰から始まったか分からないがいつの間にか自分の好きな人のどんなところが好きかの話になり、大いに盛り上がった。
話に夢中になりすぎて、俺たち3人はのぼせかけてしまった。
すぐに風呂から出た後、ほとけが後で持っていくと言ってあったものと思われるタオルを使い、俺達はリビングに戻った。
そこには、ほとけ、りうら、初兎がそれぞれ顔を真っ赤に染めて座っていた。
一体どうしたのだろう?
続く
・・・
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