「たっぴょん、俺のこと歌にしないでよ。……歌なんかにしないで、もっと――」
ジヨンがスタジオの照明を落とし、タプの手首を掴んで引き寄せる。
マイクのコードが足元で絡まっても気にしない。
音が漏れないように防音室の扉を閉め、舌でタプの喉元をなぞる。
「……もっと、痛いくらいに、俺を証明して」
タプは震えながら、膝を折った。
ジヨンの膝に顔をうずめると、微かに香る香水が喉奥を締めつける。
「やばいな……おまえ、本当に狂ってきてる」
「……俺はたっぴょんの一部だから」
その言葉が呪いのように、タプの脳に残った。
音楽番組の収録後。
控え室のロックが掛けられたのは、深夜2時38分だった。
スーツのボタンが雑に引きちぎられ、
鏡台の上にタプが仰向けに倒される。
「ずっと、我慢してた」
「やめろ……こんなとこで……ッ」
「我慢できるわけないでしょ、たっぴょんがあんな目で見てくるから」
腰を抱かれ、後ろから突き上げられるたびに、
タプは震えながらも喉奥で喘ぎを漏らす。
「…誰か来たら……」
「来ればいいよ、見せてやる。誰のものかって」
壁の向こう、スタッフの気配が過ぎていく中――
声を殺して絶頂するまで、数十秒だった。
🔥🔥🔥🔥🔥
翌朝、ジヨンがストーリーに載せたのは、
「たっぴょんの衣装ジャケット」に似た布の写真。
そこには、うっすら赤い跡。
“それ”が首元にあったことを、ファンは目ざとく見つけた。
「え、これ昨日の衣装と同じじゃね?」
「ジヨンのインスタに写ってた“跡”、タプの首にあったのと同じ」
「また匂わせ?マジで?」
タグはすぐにトレンド入りした。
#TOPの首
#ジヨンの痕跡
#YOUとTHEMが繋がる日
ヨンベがVライブで、ファンからの質問に答えていた。
「最近、たっぴょんとジヨン仲良いですね?」
「……うん、まぁ。昔から……ずっと仲いいよね、あのふたりは」
ほんの一瞬、目をそらしたヨンベの表情が、
ファンの間で切り取られた。
「なんか……知ってる目じゃない?」
「ヨンベ、やっぱ気づいてるっぽい」
「てか最近タプ元気ない? 大丈夫??」
噂は広まり、ファンダムはざわつき始めた。
はいどんどん2人とも狂って来ました〜
第四章〜
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