さて、ピンクの彼とクロコは、シャーレに向かっていた。
カービィ「(こっちのシャーレって、どうなってるんだろ……シッテムの箱とか、大人のカードとか残ってるかな………こっちのアロナやプラナは、無事かな……)」
歩みを進めれば、彼の頭に多くの不安が押し寄せてくる。彼は『生徒』を『生徒』とは考えず『友達』として考えている。彼はとても『友達』思いで、重度のお人好し。不安が募るのも、仕方がないことだろう。
クロコ「ん、カービィ、大丈夫…?」
カービィ「ああ、うん。大丈夫。心配しなくて良いよ。」
不安が募る様子が明らかに雰囲気に出ていたようで、クロコに心配される。だが、それに対し彼は笑顔で「大丈夫」と返した。
クロコ「ならいい……でも、無理はしないで。あなたは私に大切な人と、姿も性格も同じだから……」
カービィ「……わかってるよ、さあ、笑っていこう、笑顔は大事だよ!ほら、クロコも笑って笑って!」
こんな状況でも、こんなことを言える彼、そこに、陽気さや呑気さがはっきりと現れている。
クロコ「……そうだね。(別世界でも、先生は先生だ……)」
シャーレから3m離れた地点
カービィ「うわー……カイザーの兵がうじゃうじゃいるよー……」
クロコ「一体一体の力量も昔とは違う……それが執務室まで合計100はいても可笑しくない。」
二人は物陰から観察していた。そこにはまぁ、カイザーの兵が多く彷徨いている。この光景には、彼も微妙な反応をしている。
クロコ「それと、執務室にはカイザーの元理事がいる……」
カービィ「カイザー元理事……占拠されたってこと。」
クロコ「ん、そういうこと。」
シャーレの執務室には、カイザー元理事が居座っている。そいつが兵を操りシャーレに近づけさせないようにしていた。他にも、大人のカードとシッテムの箱も執務室にあるらしい。
カービィ「……よーし、早速行こう!兵をボコしてカイザー元理事をぶっ飛ばしてシャーレを取り戻すんだ!」
クロコ「私はここで待ってる……期待してるよ、カービィ。」
カービィ「うん、任せてよ!それじゃ、行って来る!」
彼はヨーヨーとウィップを構えて物陰から飛び出していった。
執務室
元理事「………」
PMC兵「大変です、理事長!」
元理事「む、なんだ。」
PMC兵「当分前に死んだはずの、シャーレの先生が迫ってきています!」
元理事「……なんだと…?」
PMC兵「はい、恐らくあの調子だと10分でここまで来ます。」
元理事「……兵を全員動かせ、シャーレの先生を食い止めろ。」
PMC兵「はっ!」
To Be Continue……
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