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ミレーア様のお茶会では、私はオシロイバナの白粉を皆さまに配った。
しかし、それは思わぬ反響を呼び、私の部屋を訪れる姫君や女官は増える一方だった。
私は調合が追いつかずに、品切れです、などと言う日もあった。
うーん、そろそろ薬草を採りに行きたいな…
私はたまに王都メイナスの西にあるメイナス山に薬草を採りにいっていた。
よし、思い立ったが吉日だ!
今日行こう!
そう思った時、シャルルダルク様がやってきた。
ズボンを履き、帽子を被り、腰にカゴを下げた私を見て、シャルルダルク様は「どこに行くのだ!山菜でも採りに行くのか!?」と呆れていた。
「採りに行くのは、薬草でございまする。」
「しかし、そこまで本格的にせずとも…」
「甘い!
山を舐めてはなりませぬ!
いつ泥が付いても関心なく、イノシシが出ても逃げられる格好でないといけませぬ!」
「俺も行こう…」
「いえ、一人で大丈夫で…」
「あほう、イノシシが出たらどうするのだ…
俺が弓と剣を持っていく。」
「格好もそれではダメですよ。
農夫のような格好をしてくだされ。」
「王子の俺に農夫の格好をしろと言うのか!?」
「その格好で山に行く方があほうでございましょう。
まぁ、それでも良ければご自由に。」
そんな訳で、シャルルダルク様とメイナス山に薬草を採りに行くことになった。
「メイナス山で薬草を採り、それを煎じて飲ませておるのか?」
「うーん、そういう時もございますが…
私の薬全般を漢方薬と申します。
漢方薬とは、ただし一般的には生薬という単体の薬草を組み合わせたものにございます。
つまり、今日採りに行くのは、生薬の薬草にございまする。」
私は出来るだけ分かりやすく説明するが、シャルルダルク様は「な、な、なるほど!」と絶対にわかっていない返事をした。
まぁ、男手があった方が色々と助かるだろうから、いいか。
そんな訳でメイナス山に到着した。
不思議な事にこの世界では、例えばヨーロッパにしか無い、韓国にしか無い、という薬草が、全てメイナス山に存在していた。
その為、前世の日本よりも、薬草は手に入りやすかった。
山に入り、私は夢中で薬草を採った。
「お、コレは良さそうな薬草だぞ!」
シャルルダルク様が言う。
「それは毒草にございます!」
シャルルダルク様の言う良さそう、は全てが毒草だった。
逆に毒草を見分けられるのだから、すごいのかもしれないが…
2時間後…
「そろそろ、腹が減ったわ。」
「まだ2時間ではございませんか。」
そう言った時、私は木の根に足を取られた…
転ぶ!
そう思ったとき、シャルルダルク様が私を庇い、下敷きになった。
「大事ないか!?」
「わ、わ、私は平気でございます…!」
「そうか…!
ならば良い。」
「シャルルダルク様、お怪我は!?」
「ふん!
このぐらいで怪我などせぬわ!」
しかし、帰り道シャルルダルク様の歩き方は明らかにおかしい。