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朝目が覚める。いつもとは違う朝だ。
そう僕は人生で初めて女の子(君)と旅行に行く。そして僕は卒業できるかもしれない!
(何をかは言わない)
階段を降りて朝ごはんを食べに行く。
「おはよう。」
昨日と同じようにおはようを言う。
「あんたなんか顔変わったね。」
とお母さんに言われた。
そうかな…?と思ったがおそらく彼女(君)のおかげだ。
(彼女って呼んでるけどほんとの彼女じゃない)
いつもより早く朝ごはんを食べ終わり、旅行カバンを持ち
「行ってきます」
そう言って家を出た。
太陽が眩しい。久しぶりに太陽の光を感じるような暖かい気持ちになった。
駅につくとまだ彼女(君)はいなかった。
早くつき過ぎたようだ。
少しすると彼女(君)が早歩きでこっちに向かってくる。
「あの、昨日旅行に行く約束をした〇〇(僕)くんですか?」
と聞かれたので
「はい!そうです!」
と返事をした。
「良かった〜。ごめんね、もうちょっと早くくれば良かったかな。」
と申し訳なさそうな顔をしていたので
「大丈夫!僕が来るのが早かっただけだから!気にしないで!」
と声をかけた。
「じゃあ行こっか。」
電車に乗り昨日食べに行く約束をしていたラーメン屋さんを目指した。
「ごめんね、昨日の事覚えてなくて…昨日書いたメモ全部覚えてきた!」
僕は嬉しかった。こんな気持ちになったのは初めてだ。
「凄いね。流石〇〇(君)さん!」
と言うと彼女(君)はとても嬉しそうな顔をしていた。
電車を降りて歩いてラーメン屋さんを目指す。
風が心地いいし隣にはめちゃくちゃ可愛い子(君)がいる。幸せだ。
ラーメン屋さんにつき注文をする。
僕はいつも味玉ラーメンを頼む。
彼女も(君)同じラーメンを頼んだ。
「「いただきます。」」
声を揃えて言う。
君がラーメンを食べるところが言葉には出来ないくらい綺麗でまるで夢の中にいるかのような感覚になった。
「〇〇(僕)くん全然食べてないじゃん。」
ラーメンを食べるのをすっかり忘れていた。
「ごめんごめん!ぼーっとしちゃって。」
僕はいつもより遅くラーメンを食べ終わった。
「「ごちそうさまでした。」」
今まで食べてきたラーメンの中で1番美味しかったラーメンだった。
「次はどこに行く?」
と聞かれたので僕は
「海に行こう!」
と言い、歩いて海に行った。
海には誰もいなかった。2人きりの時間だ。
(彼女(君)の笑顔を独り占めできるなんてなんて幸せなんだ…)
「いい景色だね。」
と彼女(君)は言う。
「そうだね。ずっと見ていたいくらい綺麗だ」
君が海を見ているその姿を僕は一生忘れないと思う。
「まだ時間あるけど行きたい所ある?」
と僕が聞くと
「水族館に行きたい。」
と彼女(君)が言ったので近くの水族館に行く事にした。
水族館にはたくさんのカップルがいた。
(僕たちの事、カップルだと思ってるかな…?)
と思いながら周りのカップルを見ながら歩く。
ちょうどイルカショーをしていたので後ろの席に座り楽しんだ。
「イルカショー見たの久しぶり。」
と僕が言うと彼女は
「私は小学生の頃見たらしい。でも初めて見るような感覚だな…」
と言っていた。僕は少し悲しくなった。
イルカショーが終わりお土産を買う事になった。彼女(君)にあげるプレゼントもついでに買った。
「そろそろ旅館に行かないとね!」
と彼女は言う。
もうそんな時間か、と思い水族館を出てタクシーで旅館に向かった。
「17:00に予約していた〇〇(君)です」
そういって部屋の鍵をもらい一旦荷物を置くことにした。
2人部屋にしてはとても大きい部屋だった。
「温泉入ろっか!一緒には入れないけど…w」
…一緒に入りたいけど仕方ないか。
「温泉入り終わったら牛乳飲もう!」
そう言って僕は男湯に入った。
(いや当たり前)
温泉に入るのも久しぶりだ。
体を洗い風呂に入る。僕は温泉に入るといつも男のあそこを見てしまう。
そんなことはさて置き早く出よう。
温泉を出るとちょうど彼女(君)がいた。
「ちょうどだね!牛乳買っておいたよ!」
(なんて優しいんだ…)
「ありがとう。」
と僕はお礼を言う。とても美味しかった。
ご飯を食べる時間になり部屋に戻る。
次々とご飯が運ばれてくる。予約してくれた彼女(君)に感謝しないと。
「「いただきます。」」
声を揃えて言った。
1つ1つの料理をいつもよりゆっくり噛んで食べた。噛めば噛むほど美味しい…。
「こんなに美味しい料理を食べたのは初めてだ。〇〇(君)さんありがとう。」
と言うと
「私の方こそ誘ってくれてありがとうね。初めて友達と旅行に行った…」
と嬉しそうに彼女(君)は言った。
(友達…そう呼んでくれて嬉しい)
「実は昨日花火買ったんだよね!食べ終わったら庭でしない?」
そう実は花火を買っていたのだ。
「え、楽しみ!ありがとう。」
とても嬉しそうだった。
ご飯を食べ終わり庭に出る。
「線香花火は最後ね!」
と彼女は言う。
「もちろん!やっぱり線香花火は最後だよねー。」
なんて楽しい時間なんだ…
(花火の火が消えなかったらこの時間はずっと続くのかな…)
そう思いながら2人だけの時間を楽しんだ。
「線香花火で先に火が消えた方が好きな人を言うってのはどう?」
と彼女(君)に言われたので
「い、いいよ、」
と少しドキドキしながら返事をした。
……こんなにドキドキする花火は初めてだ…
(先に消えたらどうしよう…君が好きって言うか…??それとも違う女の子の名前を言うか…?)
と心の中で色々考えていると
「あ、私の負けだね」
心臓の鼓動がどんどん早くなる。
好きな人は誰なんだろう…僕かな?いや僕なんかを好きになるわけない…
「君(僕)だよ。君が好き、、」
え…?僕は嬉しい気持ちでいっぱいになった。
「僕も君が好き、、」
(言ってやったぞ…!)
「両思いだね、、、」
心臓の音が彼女(君)に聞こえているか心配になるくらい大きい。
「絶対に幸せにする、!」
彼女(君)にそう言うと同時に線香花火の火が消えた。
部屋に戻り寝る準備をした。
「今日の事メモしてから寝るね。」
(そっか…明日になったら今日の事を忘れているのか…)
と心の中で思い
「うん。先に寝るね。おやすみ、、」
そう言って布団に入った。
泣きそうだ。声を出して泣きたい。でも1番辛いのは彼女(君)だ。
(我慢しろ、、、僕!)
「ねえ、まだ起きてる?」
と聞かれたので
「うん。まだ起きてるよ。」
と返事をする。
「あ、あのさ、、私の初めてをあなたにあげる、、」
…??
「ど、どうゆう事?」
と聞くと
「分からないかな…もしかしてもう卒業してた、、、、?」
そう彼女は顔を赤ながら言った。
「いや…まだだよ…」
(何をかは言わない)
「大好き……」
彼女はこう言って僕を抱きしめた。
「俺もだよ、、」
僕はその夜童〇を卒業した…