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耀聖(ようせい)
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真実の愛なるものがこの世に冷やかしとしてある。何故であろう。
真実の愛は子供にとって素晴らしいものだと信じてやまないのに大人になるとこれは
とんでもない恥ずかしい言葉になるのだ。
ただ愛という世にも素晴らしい言葉に真実という嘘にまみれた世界に唯一そびえ立つ救世主。
そんなきらびやかな言葉を合体すると何故恥ずかしくなるのか。分からぬ。
イオンにこの前のカップルの彼氏、健二がいた。何やらもう1人いる。
それはもちろん彼の彼女小百合ではない。その男は彼の友達である。
友達の名は雪也といった。
「今日は小百合ちゃんへのプレゼント選ぶぞ!」
「…でさ…なんで俺?」
雪也は顔を青くしながら健二に問うた。
「…え?」
「俺…隠キャだが?」
そう、彼はとんでもない隠キャ。もちろん彼に恋愛経験はなく、
1度告白されたことはあるがそれは罰ゲーム告白であった。あわれなり。
そんな彼に自分の彼女のプレゼント選びを手伝わせるのは非道!
そんな非道な事をする当然なる理由が健二にはあるのか!どうなんだ!
「いや…だって隠キャ同士心通じそうだし…」
「…」
雪也は少々むかついた。
「陽キャだとなんか…下着とかエロおもちゃとかばっか勧めてきそうで…」
「分かる。」
絶対偏見であるが雪也は今までで1番の速さで回答した。
「だから絶対安心な物を勧めてくれそうな君ーが1番!ね?」
雪也はまたもむかついた。
それから約1時間ほど雪也は仕方なく付き合わされていた。
「これとか…」
「なんかキモくない?」
こういう会話が大体であった。
大体雪也は女について全く理解していなかった。
だから恋愛経験がないのか、恋愛経験がないからなのかは知らぬが、
彼に女について聞けば「女なんて性欲にまみれた自分をよく見られたい加工中毒者だ。」
なんてことを言うのだ。おそらく彼は一生1人である。
それからまたも随分歩き回った。
そうしてついにようやくやっとのことでプレゼントのめどがついた。
ネックレスである。
とりあえずそういう男女のプレゼントと言ったらネックレスとラブコメで決まっている。
そこでネックレスはネックレスでもどういう物がよいのか決めるのだが。
まず健二は「ハートとか?」と、なんもセンスもねぇ物を選んだ。
ふと、それを聞いて雪也はこれで「いいね」なんて言ったらきっと帰れる。
だがそんな嘘をつけるような賢い人間じゃないので「センスないな」と言ってしまった。
次に雪也は星形のネックレスを勧めた。
すぐに健二は却下した。
まだまだ続くであろう。
コメント
1件
このエピソード、冒頭の「真実の愛は子供にとって素晴らしいのに大人になると恥ずかしくなる」という視点、すごく刺さりました。皮肉とユーモアのバランスが絶妙ですね。雪也の「隠キャ同士心通じそう」に対する即答の「分かる」と、それでも正直に「センスないな」と言ってしまう不器用さ、キャラの軸がぶれていなくて好印象です。ネックレス選びのやりとり、この先どう決着するのか気になります。