🖤蓮side
しょっぴーとはあれから話せずにいる。
こちらから勇気を出すつもりが、そんな機会には恵まれず、むしろひどく避けられていると感じていた。
グループ仕事の時もほとんど目が合わない。
稀に目が合うと、意識的に逸らされた。
しょっぴーの態度があまりにも変わったので、何かしたのかなと考えてみて、したな、と思い返す。
俺は許されないことをした。
でも謝るつもりはない。
いくら罵られても殴られても仕方ないとは思うが、仕事中もよそよそしくされるのは正直きつかった。
🤍めめ。しょっぴーと何かあった?
最年少のラウールが、とうとう俺にそんなことを聞いてきた。
俺たちの様子はラウール以外にも気づいてるメンバーがいるだろう。ラウールが若くて、素直だからこうやってちゃんと聞いてくるだけだ。
🖤ちょっと俺が悪いことをしちゃって。でもちゃんと話すから
🤍そう?俺じゃ力になれない?
🖤なれないかな
🤍そう……
落ち込むラウールを慰める元気もない。
ラウールはすごすごと康二のところへと行ってしまった。
メンバーが気にしてしまっているし、どうしたものかと考えあぐねていると、同じ日の休憩中に今度は舘さんに呼び出された。
前置きもなしに、喧嘩を売られた。
❤️俺はお前のことがずっと嫌いだった
🖤………
❤️翔太に何かしたんだろ
🖤舘さんに関係ないよ
❤️このままじゃSnow Manが終わる
🖤大袈裟だな
鼻で笑った俺にブチ切れた舘さんが、俺を全力で壁に押し付けた。
衝撃で戸棚から物が落ちて大きな音を立てた。部屋の外で佐久間くんが何事かと騒ぐ声が聞こえる。
まずいと思ったが、舘さんは気にしてない。
❤️お前、舐めんなよ
🖤………
❤️この場所は俺たちの夢が懸ってるんだよ。もう俺たちは運命共同体なんだ
🖤…………そんなのわかってますよ
❤️じゃあ、何があったのか話せ
🖤嫌です
❤️お前、殺すぞ
有無を言わさず、舘さんが俺に馬乗りになった。そこへ佐久間くんを始め、メンバーが駆けつけて来て舘さんを止めた。
一発くらい殴られたかったけど、俺は無傷 のまま、戸口にいるしょっぴーに見下ろされていた。
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