ここはどこ──────?
太宰「…っ…あれ、ここは……」
太宰は何故か拷問部屋に居た
太宰「拷問部屋…?…なんでここに……」
太宰はいつものように仕事をしていた
するといきなり後ろから何者かに殴られ気絶
そして…目が覚めたら拷問部屋にいた
太宰「…グッ……椅子に縛られて動けない……」
スタスタ
足音が近づいてくる
太宰「?」
部下「…」
目の前には銃を持った部下が1人立っていた
太宰「…これは君の仕業か…何故こんなことをしたんだい…」
部下「お前が気に入らないからだ」
太宰「気に入らない?僕は君の事あまり知らないし、君と話した事がない、それなのに気に入らないってどういう事?」
部下「お前がいなかったら俺は今頃幹部になれていたんだっ!バンッ!(太宰に向けて撃つ)」
太宰「…っ!(腕に銃弾がかすれる)」
部下「俺は、ボスに認められていた、もう少しで幹部になれるはずだった…それなのに…」
太宰「…なるほど、、君は幹部になりたいんだね、、なら…なってみるかい?」
部下「……は?」
太宰「僕は幹部になりたくてなった訳じゃない、もr…ボスに勝手に幹部にさせられたんだよ、それに幹部はもう飽きていた所だ…(呆)」
部下「お前、そんな事が許されると…」
太宰「思ってないよ?でも1日だけならボスも許してくれるはずだ、だから明日から1日君が幹部だ(微笑む)」
部下「はっ、それはいいなぁ」
太宰「…まぁ、君が生きていたらの話だけどね…(微笑む)」
部下「?」
ドンッッ!
扉が思いっきり開く
中也「…楽しそうな事してんじゃねぇか、、
俺もまぜろや(ニコッ)」
部下「ヒッ…」
太宰「…やぁ中也、僕がここに居るってよく分かったね(微笑んで)」
中也「まぁな、この部屋はそこら辺中にカメラが仕掛けてあるからな(ナイフを出す)」
部下「…!カメラ…だと!?」
中也「つーかてめぇならこんな縄簡単に解けただろうが(縄をナイフで切って)」
太宰「…解いて逃げようとしてもどうせ捕まる…というか撃たれて死ぬだろうね、、、
あっ…しまった、死ねるなら逃げておけば良かった…(立ち上がって)」
中也「馬鹿かてめぇ、俺以外の奴に殺されようとしてんじゃねぇ」
太宰「…フフッ、なーに?僕が中也以外の人に殺されたら嫌なの〜?なんで〜?(ニヤニヤ)」
中也「てめぇ、今すぐ殺してやろうか?(ニコッ)」
太宰「そーしてほしいけど、今殺すのは僕じゃないでしょ?(ニコッ)」
中也「…あー…そうだったな(部下を見る)」
部下「っ…(後退り)」
中也「てめぇ、こんな事をして許されると思ってんのか?」
部下「っ…だってしょうがないだろ!こんな餓鬼が幹部だなんt((」
ブォンッ!ドンッ!!
突然部下が吹っ飛び壁にぶつかった
部下「ガハッ…!」
中也「…そーだなぁ、俺も此奴が幹部なのは気に食わねぇ、それに餓鬼だ(異能を発動したまま近づく)」
太宰「餓鬼は君も同じだろ、チビちゅーや」
中也「うっせぇ!てめぇは黙ってろ!」
部下「ゲホッ…なら…何故…
(ゆっくり立ち上がる)」
中也「あ?此奴の事何も知らねぇてめぇが馬鹿にした事に腹が立ったからだよっ!
(腹を蹴る)」
部下「グハッ…!(腹を抱える)」
中也「…この事はボスに報告する
(背を向けて太宰の方に歩き出す)」
太宰「うわぁ、痛そ〜…(部下を見詰め)」
中也「ほら、さっさと行くぞクソ太宰
(腕を掴み引っ張る)」
太宰「おわっ…!?ちょっと…(引っ張られる)」
中也と太宰は部下を置いて部屋を出て行った
中也「スタスタ(無言で歩く)」
太宰「ちょ、中也…!早い!てか手痛いんだけど!?(歩きながら)」
中也「…(彼奴絶対許さねぇ、、)」
太宰「ねぇ、聞いてる?ちゅーや」
中也「…(殺す、殺す、殺ス、コロス…)
太宰「…や…中也!中原中也!!!!」
中也「!(振り返る)」
太宰「あ、やっと気づいた、手痛いんだけど、そろそろ離してくれない?」
中也「あ、悪ぃ…(離す)」
太宰「…(掴まれていた手を撫でる)」
中也「……(そっぽを向く)」
太宰「……(見詰める)…ギュッ(抱きしめる)」
中也「…!え、な…てめ…」
太宰「よーしよしよし
(抱きしめたまま頭を撫でる)」
中也「は、ちょ…やめろっ…!」
太宰「…中也、ありがとう(撫でながら)」
中也「……なんだよ急に…気持ち悪ぃ……」
太宰「助けて貰ったからね、お礼はちゃんと言わないとダメって森さんに何時も言われてるから仕方なく言っただけだよ」
中也「…ふん、そうかよ…(離れる)
さっさと行くぞクソ鯖野郎(歩き出す)」
太宰「はいはい(微笑んで歩き出す)」
ー首領室ー
太宰と中也は首領室に行き先程の出来事を全て報告した
森「そんな事が…それは大変だったね、2人とも怪我は無いかい?」
中也「俺は大丈夫ですけど、太宰は…
(太宰を見て)」
太宰「銃弾が掠っただけだから大丈夫だよ」
森「そう?…でも心配だから一応手当はするよ?いいね?」
太宰「はぁい」
森「あぁ、それと、その裏切り者は今すぐ排除しないとね、、中也くん裏切り者の排除任せてもいいかい?」
中也「はい、お任せ下さい、秒で片付けてきます」
中也は軽くお辞儀をして部屋を出て行った
太宰「中也に殺されるなんて可哀想〜」
森「?可哀想?どうして?」
太宰「だって今の中也は……」
ー拷問部屋ー
部屋の中は沢山の血痕と
死体が一体転がっていた 。
その死体はもう人とは思えない姿になっていた
中也「よくも…よくもよくもっ!!
俺の大宰を傷付けたなっ!!(ナイフを刺す)
はぁ…はぁ……」
もう既に死んでいる、そんな事は分かっている
だが怒りはおさまらない、イライラしすぎて
頭が可笑しくなりそうだ
中也「フー…フー……落ち着け…怒りを抑えろ…」
…ガチャ
そう自分に言い聞かせていると
扉の開く音が聞こえた
中也「…」
太宰「やぁ中也(ニコッ)」
扉の前には太宰と
その後ろには部下が4人程立っていた
だが中也は太宰しか眼中に無かった
中也「…てめぇ、傷は…」
太宰「大丈夫だよ、それに手当して貰ったから(微笑んで)」
中也「…そうか」
太宰「…ん、、わぁ、また随分と派手にやってくれたね…これほんとに人、?
(中に入りしゃがんで死体を見詰め)」
部下達が太宰の背後に立つ
部下「それを片付けたらいいですか」
太宰「…うん、そうだよ(立ち上がる)」
部下「分かりました」
部下達は死体を片付け始める
中也「……」
太宰「……?中也?(中也を見て)」
中也は黙ったまま死体を見詰めていた
太宰「……はぁ…」
太宰は中也の手を掴んだ
中也「…」
太宰「じゃあ片付け頼んだよ〜♪(ヒラヒラ)」
太宰は中也と共に部屋を出た
太宰「スタスタ」
中也「…スタスタ」
太宰「中也、大丈夫?(歩きながら)」
中也「…」
中也は黙ったままだった
太宰「…もぉ…(立ち止まり中也の方を向く)」
中也「…」
太宰「…チュッ」
中也「…!?(驚いて)…ぇ…は…?」
太宰「黙り込まないでくれる?君は僕の犬なんだから何時もみたいにわんわん吠えてくれないと困るんだけど」
中也「あぁ!?何時も吠えてねぇし!てか俺は犬じゃねぇ!」
太宰「はいはい、後でドックフードあげるから大人しくしててね〜(歩き出す)」
中也「いらねぇよっ!(歩き出す)」
太宰「…♪(嬉しそうに)」
中也「…(不満そうな顔)」
─ 続く ─
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