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『2回死んで3回目を生きる』
第9話!初めての戦闘訓練
✡注意事項✡
・鬼滅とヒロアカのクロスです!
・基本はヒロアカメインです。
・転生系です!
・オリキャラが出るかも?
・多分BLになるかも。
・語彙力皆無、下手くそです・・・。
・私の癖と好きを詰め込んだ物語です。
・指摘&アンチコメはお控えください(主は豆腐メンタルです)。
・みんなの知ってるかっちゃんは居ません。
なんでもおkよ☆という方はどうぞお進み下さい!
では!スタート!
入学初日の次の日―――。
高校生活2日目が始まった。
・・・のだが・・・。
今日の俺はすこぶる体調が悪かった。
「・・・あ”ァ”〜・・・ヤッベェ、くっっそ気持ちわりィ・・・頭はいてぇし悪寒はするしで最悪だ・・・。」
幸いなのは熱が無いことだ、これなら学校に行ける。
熱でもねぇ不調なんぞで遅れをとる訳にはいかねぇ・・・!!
それに今日は・・・!
そして、体調が悪い中、俺は雄英高校に向かった。
そして、そのまま時間は流れ、午前の授業が始まった。
『んじゃ次の英文のうち、間違っているのは?』
あれ、プレゼント・マイク普通のテンションだ。
そんくらいの声量も出せるのね・・・。
『おらエディバディヘンズアップ、盛り上がれ―――!!!』
ありゃ戻ったちった。
午前は必修科目・英語等の普通の授業。
「(思ったより普通だな、えーっとォ?関連詩の場所がちげーから4番かァ・・・普通すぎてくそつまんね・・・あ”〜頭いてぇ・・・プレゼント・マイクの声が頭に響いて余計痛てぇ・・・。)」
・・・まぁ、あれだ、プレゼント・マイクの声量とテンション以外は普通だった。
LUNCH LUSHのメシ処―――。
昼は大食堂で一流の料理を安価で頂ける。
「白米に落ち着くよね、最終的に!!」
「・・・そスね。」
クックヒーロー『クランチラッシュ』・・・。
まさかこんなとこまでプロヒーローがいるとは。
体調悪りぃ時は飯が美味く感じねぇけどなんだこれくっそ美味ぇ。
普段なら激辛なやつとかを頼むのだが、体調が悪い時にそんなの食ったら余計体壊しそうだからやめといた。
そして、午後の授業。
いよいよだ・・・!
ヒーロー基礎学!!
「わーたーしーがー!!」
教室の外からオールマイトの声が聞こえる。
「来っ!」
「!」
「普通にドアから来た!!!」
そう言って教室のドアからオールマイトが入ってきた。
そこはもうちっと捻った登場しないんか、なんか、もっとこう・・・あったろ、なんか(?)。
・・・いや、普通じゃなかったらどんな登場だったのか純粋に気になる。
「オールマイトだ・・・!!すげえや、本当に先生やってるんだな・・・!!!」
「あれ、銀時代のコスチュームね・・・・・・・・・!」
「画風違いすぎて鳥肌が・・・・・・。」
教室内がザワつく。
あの有名なNo.1ヒーロー、オールマイトが来たからか、皆興奮している。
かくいう俺もそうだ、憧れを前にして興奮しない者がいるか。
不調なんて直ぐに吹っ飛んでしまいそうな程だ。
無意識に口角が上がる。
「ヒーロー基礎学!」
「ヒーローの素地をつくる為、様々な訓練を行う標目だ!!単位数も最も多いぞ!」
そう言ってオールマイトはあるカードを前に出し皆に見せる。
そこには『BATTLE』と書いてあった。
「早速だが今日はコレ!!」
「戦闘訓練!!!」
「戦闘ォ・・・・・・!」
「訓練・・・!」
俺とデクが呟く。
本当に早速だな、体調悪りぃ状況であまりやりたくはないのだが・・・。
「そしてそいつに伴って・・・こちら!!!」
「「「!?」」」
オールマイトがそう言い手に持っていたリモコンのボタンを押すと、教室の壁にガゴッと音を立てて切れ込みができ、そこから席番が書かれたアタッシュケースが並べられた状態で出てきた。
「入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた・・・戦闘服!!!」
「「「おおお!!!!」」」
皆、オールマイトが目の前にいるこの状況と、『戦闘服』という単語に興奮している。
切島なんて、興奮しすぎて席を立ってしまっている。
「コスチューム・・・!!」
後ろからデクの声が聞こえる、そういやデクはどんなコスチュームだったっけと思いながらオールマイトの説明を聞く。
「着替えたら、順次グラウンド・βに集まるんだ!!」
「「「はーい!!!」」」
「格好から入るってのも大切な事だぜ少年少女!!」
「自覚するのだ!!!!今日から自分は・・・」
ヒーローなんだと!!
俺たちは用意されたコスチュームに着替え、グラウンド・βに足を運んだ。
皆個性的なコスチュームを身にまとっている。
俺のコスチュームは原作の爆豪のコスチュームとさほど変わりはないが、比べると原作よりは露出が少ない。
原作のタンクトップのようなデザインではあるが、それの下に黒いタートルネックを着ているため、原作より露出が少なくなったのだ。
俺の腕につけたガントレットは思ったより重く、普通の者だったら背筋を伸ばして立ったり、歩くのがやっとだろう。
俺的には筋トレついでになるかという感覚だが。
まさかこんなのをわざわざ用意してくれるとは・・・。
被服控除───。
入学前に、『個性届』『身体情報』を提出すると、学校専属のサポート会社がコスチュームを用意してくれる最高のシステム。
『要望』を添付することで、便利で最新鋭のコスチュームが手に入る。
「(ほんっとォ、スゲーシステム、用意したのはサポート会社かァ、しかも学校専属の・・・期待できそうだ。)」
・・・でも、なんか、あれだ、うん。
胸元がちょいキツイ・・・。
てか、こんな身体のラインが出るようなコスチュームにしたっけ俺・・・。
グラウンド・βには、既にオールマイトが待ち構えていた。
「さあ!!始めようか、有精卵共!!」
「戦闘訓練のお時間だ!!!」
「いいじゃないか皆、カッコイイぜ!!」
オールマイトの大きな声が頭に響く。
やめてくれオールマイト今の俺に大声はちとキツイ。
「あ、デクくん!?かっこいいね!!地に足ついた感じ!」
「(地に足ついた感じとは。)」
「麗日s・・・うおぉ・・・!!」
「要望ちゃんと書けばよかったよ!パツパツスーツんなった、はずかしい・・・。」
「ヒーロー科最高。」
「えぇ!?」
麗日とデクの会話に微笑ましく思う。
だが峰田、テメーはダメだ。
「・・・あ、かっちゃん!」
「あァ?」
「わぁ!コスチュームかっこいいね!相変わらずのタートルネック・・・その籠手も手榴弾みたいな形してて凄い似合ってる!かっちゃんが無意味にそういうの付けるわけないから何かすごい機能がついてるのかな?どんな機能ついてるんだろう・・・。」ブツブツブツ・・・
あーあー・・・まーた始まっちまったよデクのブツブツが・・・。
それを見て他の奴らはほぼ引いている。
「おい・・・おい!戻ってこいクソナードゴラ”ァ”!!」
ゴスッ!
「いでっ!!」
「ったく・・・お前のァオールマイトイメージかァ。」
「あ、分かった!?」
「ハッ、見ただけでわかるわ、それにオールマイティなテメーの事だしなァ。」
「「「(うさぎイメージかと思ってた・・・!)」」」
「(わかりやすい!!)」
オールマイトは顔を逸らし、口元に手を添えてプルプル震えている。
嬉しいんだろうな、よかったな。
「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」
飯田が手を挙げてオールマイトに質問する。
「(おぉ、飯田のコスチュームかっけぇ・・・でもどっかで見たことがあるような・・・。)」
「いいや!もう2歩先に踏み込む!」
「屋内での対人戦闘訓練さ!!」
「敵退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば屋内の方が、凶悪敵出現率は高いんだ。」
「監禁・軟禁・裏商売・・・このヒーロー飽和社会、ゲフン、真に賢しい敵は屋内にひそむ!!」
「君らにはこれから、『敵組』と『ヒーロー組』に分かれて、2対2の屋内戦を行ってもらう!!」
「基礎訓練もなしに?」
「その基礎を知る為の訓練さ!」
蛙吹の質問にオールマイトは元気よく答える。
「ただし今度は、ブッ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ。」
「ここまでで、なにか質問はあるかな〜?」
「勝敗のシステムはどうなります?」
「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか・・・?」
「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか。」
「このマントヤバくない?」
八百万から始まり、麗日、飯田の順番で質問する。
青山?あいつのは質問に含まれねぇだろ。
「んんん〜〜聖徳太子ィィ!!!」
オールマイトは何処からか紙を取り出し、それを読み始めた。
まさかのカンペ、まぁヒーローとしてはプロでもセンセーとしては新人だもんな。
「いいかい!?状況設定は『敵』がアジトに『核兵器』を隠していて、『ヒーロー』はそれを処理しようとしている!」
設定アメリカンだな。
「『ヒーロー』は制限時間内に『敵』を捕まえるか、『核兵器』を回収する事。」
「『敵』は制限時間まで『核兵器』を守るか、『ヒーロー』を捕まえる事。」
そう説明すると、オールマイトはまた何処からか箱を取り出した。
「コンビ及び対戦相手はくじだ!」
「適当なのですか!?」
あまりの適当さに飯田がツッコむ。
「プロは他事務所のヒーローと急造チームアップすることが多いし、そういう事じゃないかな・・・。」
「そうか・・・!先を見据えた計らい・・・失礼致しました!」
デクの説明に飯田は納得し、オールマイトに深く頭を下げ謝罪した。
「いいよ!!早くやろ!!」
・・・やっぱ適当だな?これ。
くじの結果───、
Aコンビ:緑谷 出久、麗日 お茶子
Bコンビ:轟 焦凍、障子 目蔵
Cコンビ:八百万 百、峰田 実
Dコンビ:爆豪 勝己、飯田 天哉
Eコンビ:芦戸 三奈、青山 優雅
Fコンビ:砂藤 力道、口田 甲司
Gコンビ:上鳴 電気、耳郎 響香
Hコンビ:蛙吹 梅雨、常闇 踏陰
Iコンビ:葉隠 透、尾白 猿尾
Jコンビ:切島 鋭児郎、瀬呂 範太
なるほど、俺は飯田とか・・・。
「続いて最初の対戦相手は、こいつらだ!!」
そう言ってオールマイトは2つの箱から1つずつ球を取り出した。
「Aコンビが『ヒーロー』!!」
「Dコンビが『敵』だ!!」
Aコンビ・・・デクと麗日か。
つーか俺らが敵かよ。
「敵チームは先に入ってセッティングを!」
「5分後にヒーローチームが潜入でスタートする、他の皆はモニターで観察するぞ!」
「飯田少年、爆豪少年は敵の思考をよく学ぶように!」
「これはほぼ実戦!ケガを恐れず思いっきりな!」
「度が過ぎたら中断するけど・・・・・・。」
────────────────────────
訓練開始5分前───。
「訓練とはいえ、敵になるのは心苦しいな・・・これを守ればいいのか・・・。」
コンコンッ
飯田が核兵器をノックする。
「ハリボテだ。」
「おいやめろォ、訓練だからハリボテなのは当たり前だ、でもこれからやるのはほぼ実戦、もう既に始まってるものと思って行動しろォ。」
「それが本物だったらどうするつもりだァ。」
「む!それもそうだな・・・訓練だからと軽視してしまっていた・・・。」
「さて、作戦はどうするか・・・。」
「俺とお前が一緒に行ってデクと丸顔を殺す。」
俺がすぐに回答を出す。
「直球過ぎないかい爆豪くん!?というか殺してはダメだ!あと丸顔ってもしかして麗日くんの事かい!?
1人が行って1人がここでこれを守るのはダメなのか!?」
「もし捕まえられたとしても、1人を逃してしまってそのもう1人がここで核兵器を回収したら俺達の負けになってしまう!」
「君の”個性”をここで使うのは危険だ、ならば、僕がここに残っt」
「バーカ、一応それはハリボテとは言っても核兵器、言わば取り扱いの厳しい危険物だ、いいかァ?本物の核兵器は、人みてぇにウロチョロ運んだり出来るもんじゃねぇ。」
俺は飯田の言葉を遮り、言葉を続ける。
つーか一人称が僕になってんじゃねぇか。
・・・あぁ、思い出した、確かこいつァ・・・。
「それを本物として扱う上では、さっきお前の言った通り、俺の”個性”をここで使うのは危険、お前がここに残って、相手が来たらそれを持ってお前の”個性”で逃げるという手は確かにあるが、変に動かして核兵器が作動したらとんでもねぇことになる。」
「つまり相手がここに来ちまう時点でほぼ詰みってわけだァ。」
「だったら、隠したり守ったりするよりかは、相手をここに辿り着かせねぇのが大前提だろォ。」
「な、なるほど!確かにそうか・・・。」
「しっかりしろよなァ、坊ちゃん。」
「坊!!!な、何故・・・。」
「一人称は統一した方がいいぜェ、さっき自分のこと『僕』っつってたぞ。」
「・・・ハッ!!」
・・・こいつ、リアクションが一々でけぇな。
面白くて飽きないから別にいいが。
「コスチューム見たところ、ターボヒーローインゲニウムのファンか家族か・・・まぁンな事今はどうでもいいか。」
「ぐぐ・・・それは今度追々話そう・・・それにしても、意外だな。」
「あァ?」
「まさか君がこの短時間でそこまで考えていたとは・・・とてもそういうタイプには見えなかった。」
「あ”?なんだテメェ喧嘩売っとんのかァ???」
「い、いやそういうわけでは!ただ意外だなと・・・。」
「・・・ふはっ、まぁよく言われるから慣れてっしいいけどよォ・・・あと2分、時間は有限だァ、ちゃっちゃと作戦まとめて、あっちが建物に入った瞬間から動くぞ、いいな?」
「・・・。」
飯田からは何も返事が返ってこない。
「・・・おい?・・・おい!飯田!!」
「!!あ、あぁすまない・・・ボーッとしていた・・・。」
「おいおい・・・頼むぞ?マジで・・・。」
「(このフロア以外は陽の光が当たらねぇとこが多い、なら使ってもいいか・・・。)」
「おい、飯田、ツラ貸せ。」
屋内対人戦闘訓練 開始───。
「行くぞ。」
『あぁ。』
行動開始───。
通路の影で待っていると、人の気配を感じた。
恐らくデクと麗日だろう。
俺即座に影から飛び出し、デクに向けて爆破を仕掛ける。
BOOM!!
「うわ!!」
デクが咄嗟に麗日を庇い、デクの顔に爆破が掠った。
「かすった・・・!麗日さん大丈夫!?」
「うん!ありがと・・・。」
「早速来た・・・。」
俺はフラリと立ち上がる。
・・・ぁ”~・・・やっぱ体調悪りぃ時に激しい動きはダメだな・・・余計気持ち悪くなってきた・・・!!
「デクこら避けてんじゃねぇ。」
「かっちゃんが敵なら、まず僕を殴りに来ると・・・思った!」
「爆豪ズッケぇ!!奇襲なんて男らしくねぇ!!」
モニタールームで勝己達の訓練を見ている切島が言う。
それにオールマイトが訂正する。
「奇襲も戦略!彼らは今、実践の最中なんだぜ!」
「緑くんよく避けたな!」
その間では芦戸が興奮気味に緑谷を賞賛した。
「中断されねぇ程度にブッ飛ばしたらァ!!」
俺は勢いよく右手を振りかぶる。
ガシィ!!
デクはそれに即座に反応し、俺の右腕を掴んだ。
「!」
「おぉ!すごい!!達人みたい!!」
スゲェ!こいつホントに俺の動き読みやがった!!
デクはグンッと自分の足に重心をかけ、俺の体が少しだけ浮く。
「うぅ・・・・・・あぁ!!!!!!」
ドッ!!!
俺はデクに思い切り背負い投げされた。
「ガハッ・・・!!」
背中の痛みで肺の中の空気が抜ける。
「かっちゃんは・・・大抵、最初に右の大振りなんだ、どれだけ見てきたと思ってる・・・!」
「凄いと思ったヒーローの分析は、全部ノートにまとめてるんだ!」
「・・・いつまでも”雑魚で出来損ないのデク”じゃないぞ・・・かっちゃん、僕は・・・。」
「”『頑張れ!!』って感じのデク”だ!!」
「・・・・・・!!!」ニィ・・・
・・・そうだ、その言葉を待ってた!!!
「・・・やっと意味が変わったみてぇだなァ・・・!」
「・・・飯田ァ!!(血鬼術解除!!)」
「あぁ!!」
「「!!?」」
開始約2分で決着、勝者敵チーム。
「は!?早っ!!?」
「何があった!?ヒーロー側あっという間に捕まったぞ!?」
「これ、訓練になってんの・・・?」
「急に爆豪が奇襲しかけたかと思ったら、突然緑谷達の後ろから飯田が出てきて・・・もう意味わかんねぇ!」
勝敗を映すディスプレイには、『Win』と表示された。
モニタールーム───。
「迅速な身柄確保、爆豪少年はヒーローチームの意識を自分に向けさせ、その隙に飯田少年が取り押さえ、即座に爆豪少年が素早く捕縛テープを巻く・・・素晴らしいチームワークだったぞ!」
「す、すげぇ、オールマイトに褒められてらぁ・・・!」
オールマイトに褒められた、純粋に嬉しい。
「どういう風に仮定して戦闘訓練に臨んだのか、教えてくれないか?」
オールマイトにそう言われ、飯田がきびきびした声で答える。
「はい!爆豪くんが立ててくれた作戦を、俺は実行したまでであります!!」
飯田がそう答えると、皆はお〜!と関心の声をあげる。
これは俺が説明しなきゃなのか?めんどくせぇ・・・。
「あ”〜・・・まず、核兵器なんて危険なもんはウロチョロ動かすもんじゃねぇし、ちょっとの衝撃で作動する可能性がある、核兵器があるあのフロアに入られた時点でほぼ詰むんだ、まぁそれはヒーロー側も然りだがァ・・・だから、隠したり守備するよりかは、そこに近づけさせねぇのが大前提ってわけ。」
「敵の”個性”を把握していない場合を想定し、出来るだけ早急に殺す・・・以上ォ。」
「(まぁ本当は、『鬼化』で飯田に気配と姿を消す血鬼術をかけて、飯田に隠れてもらってたんだけどな・・・具合悪りぃからちゃっちゃと終わらせたかったし。)」
「(誰にもバレてねぇみてぇだし、良しとするか。)」
俺の説明に一同が関心する中、切島が手を挙げた。
「はいはい!」
「切島少年、どうしたんだ?」
「爆豪達は敵の”個性”がわかってたのか?いくら何でも捕獲が早すぎだぜ!」
「あ”ァ?・・・あー・・・”個性”っつーのァ、大抵は手がトリガーになってんのが多いんだ。」
「つまりは手に触れず、手を使わせなければいい・・・とは言っても、俺は1回使わせちまったがァ。」
「あぁ!あの背負い投げか!凄かったよな〜!」
「デクくん仙人みたいだったよね!」
「えへh」
「説明中無駄口厳禁。」
「「「はい!!」」」
「ハァ・・・その他の”個性”も、基本的に相手に触れる前に相手を戦闘不能にすることを優先して闘う・・・当たり前のことだ。」
「な、なるほど・・・ありがとな、参考になった!」
「ん・・・。」
「よし、これで1回戦目の講評は終わりだ!次のチームの戦闘訓練に移ろうか!!」
やっと終わったか・・・疲れた・・・。
やっと凝り固まっていた緊張が解れ、ため息が漏れる。
「爆豪さんって、頭のキレる方でしたのね!」
「あんな圧倒的な力、ずりぃーぞ!」
なんか言われているが、頭が痛すぎてもうそれどころじゃない。
俺は座って観戦してよ・・・。
「オールマイト・・・俺、座って観戦しててもいいッスか。」
「ん?あぁ、もちろん構わないよ。」
「ぁざッス・・・。」
許可を貰い、他の奴らの後ろに設置してあるベンチに腰を下ろす。
さっきので悪化したのだろうか、正直立っているのはキツかった。
座っていると幾分かマシになった気がする。
すると、隣にデクが座ってきた。
「かっちゃん、お疲れ様、凄かったね!僕らすぐに捕まっちゃったや・・・。」
「・・・んー・・・。」
「・・・かっちゃん?」
デクが俺の頬にそっと触れる。
少しこそばい・・・。
「んン・・・?」
「・・・やっぱり具合悪い・・・?」
「・・・あ”?」
まさかの衝撃的な言葉が出てきた。
え、マジ?バレてたん???
「い、いやあのね!?なんか今日ずっと顔色悪いなって思ってて・・・戦闘訓練の後からは更に顔色悪いように見えて・・・それに、よく見たら若干フラついてたから・・・。」
「・・・あ”〜マジかァ・・・。」
「え、何?爆豪くん具合悪いの?」
いつの間にか麗日や飯田も近くに来ていて、俺の顔を覗き込んでいる。
「そ、そうなのかい爆豪くん!?なら保健室に行った方が・・・。」
「あ”〜・・・まぁ朝からなァ・・・余裕だわこんくらい・・・それに、遅れ取りたくねぇ。」
「熱心!熱心だなホントにかっちゃん!!!」
「るっせぇ頭響く。」
「あ、ごめん・・・。」
──────────────────
そして、第2戦目が始まった。
ヒーローチーム:Bコンビの轟 焦凍と障子 目蔵
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
敵チーム:Iコンビの葉隠 透と尾白 猿尾
「尾白くん、私、ちょっと本気出すわ、手袋もブーツも脱ぐわ!」
「うん・・・。」
葉隠・・・透明人間としては正しい選択なんだろうが、女としてはヤバいな、倫理的に・・・。
屋内対人戦闘訓練 第2戦 開始───。
障子は触手を耳に変え、周囲の音を聞き取っている。
「4階、北側の広間に1人、もう1人は同階のどこか・・・素足だな・・・。」
「透明の奴が伏兵として捕える係か。」
即座に触手を耳から口に変え、轟に情報を渡す。
障子 目蔵、”個性”:『複製腕』。
触手の先端に自身の身体を複製することができる。
便利だな、色々。
「外出てろ、危ねぇから。」
「向こうは防衛戦のつもりだろうが・・・。」
轟が壁に右手を当てる。
パキパキ・・・
そこからどんどん建物が凍っていき、建物全体が氷の膜を張った(障子は建物が凍る前に外に出た)。
「俺には関係ない。」
轟が尾白達のいる部屋に到達した。
「・・・・・・!」
尾白は即座に戦闘態勢に入る。
だが、足が凍っているせいで身動きが取れない。
「動いてもいいけど、足の皮剥がれちゃ、満足に戦えねぇぞ。」
轟は不敵な笑みを浮かべながらそう言った。
「仲間を巻き込まず、核兵器にもダメージを与えず尚且つ、敵も弱体化!」
「最強じゃねぇか!!」
モニタールームにまで氷の冷気が伝わってきて、皆ガタガタと震えている。
「(さっっむ・・・にしてもすげぇな・・・。)」
「す、すごい・・・!・・・あ、かっちゃんもうちょっとこっち寄る?寒いでしょ。」
「いいわ、いらん気遣いすんな授業に集中しろ。」
「ハイ・・・。」
「痛タタタタ・・・・・・!!」
葉隠は素足だからか、凍ってしまった足の痛みに悶えている。
轟は足が凍って動けなくなった葉隠と尾白の横を素通りし、真っ直ぐ核兵器に向かう。
核兵器の目の前に立ち、左手で核兵器に触れた。
核兵器回収完了───。
「・・・・・・!」
尾白が轟の方を向き、悔しそうに顔を歪ませた。
『ヒーローチーム、WIN!!』
オールマイトの声が響く。
「悪かったな。」
轟の左手から熱気が放たれる。
熱で氷が溶け、建物からは蒸気が出て、水滴の雨が轟、尾白、葉隠に降り注ぐ。
「熱・・・!」
「レベルが違いすぎた。」
推薦入学者4人のうちの1人、轟 焦凍、”個性”:『半冷半燃』。
右で凍らし左で燃やす。
範囲も温度も未知数、バケモンだな・・・。
因みに、もう1人の推薦入学者は八百万だ。
「す、すげぇ!」
「なんて”個性”だよ・・・。」
「流石推薦入学者ね・・・。」
砂糖に続いて、上鳴、蛙吹が感嘆の声を漏らす。
「よーし!全員集まって、2回戦の講評、続いて、3回戦を始めるぞ!!」
「「「はい!!!」」」
それからは次々と皆記録を残した。
「お疲れさん!!」
「誰1人として大きな怪我もなし!しかし真摯に取り組んだ!!初めての訓練にしちゃ、皆、上出来だったぜ!」
オールマイトが労りの言葉と一緒に賞賛の言葉を発した。
「相澤先生の後でこんな真っ当な授業・・・何か、拍子抜けというか・・・。」
蛙吹の言った言葉に、その場の誰もが心の中で『確かに・・・』と思っていた。
何人かはうんうんと頷いている。
「真っ当な授業もまた私たちの自由さ!それじゃあ私は職員室に戻って講評の結果をまとめねば!」
「着替えて教室にお戻り!!」
そう言った後、オールマイトは物凄いスピードで校舎へ戻って行った。
「?急いでるなオールマイト・・・かっけぇ。」
峰田がそう言う、かっこいいか?
まぁ、多分制限時間ギリギリなんだろうな・・・。
デクを見れば、少し不安そうな顔をしていた。
放課後───。
俺らは誰の提案だったかは忘れたが、戦闘訓練の反省会をすることになった。
正直俺はやりたくなかったし、体調が悪かったから、止める声も聞かずに俺は教室を出た。
デクは保健室に行っていて、デクが今ここに居ないのは不幸中の幸いだ。
居たら間違いなく付き纏われていただろうしな。
やっと学校の敷地を出る時、後ろからデクに呼び止められた。
「かっちゃん!!!」
「あァ?」
「・・・これだけは、君には、言わなきゃいけないと思って・・・!」
「僕の”個性“は・・・その・・・人から授かった”個性“なんだ。」
「・・・・・・!?」
・・・ん?
え、それ俺に言う!?
俺のこの驚きの感情は、デクの”個性”の事を知っているからこそのものだ。
きっとまだ誰にも言っていないだろうに、何故俺に言うのか、どれだけ思考を回しても分からなかった。
「誰からかは、絶対に言えない!言わない・・・でも、コミックみたいな話だけど、本当で・・・!」
「・・・・・・。」
「おまけに、まだろくに扱えもしなくて・・・・・・全然モノに出来てない状態の、”借り物”で・・・・・・!」
「だから・・・使わず君に勝とうとした!けど結局勝てなくて・・・すぐに負けちゃって、君にはまだ全然追いつけないって思った・・・だから───。」
茶を濁すような言い方にイライラしてきた。
体調が悪い状態でイライラするのは良ろしくないのだが・・・こればかりは仕方ないだろう。
「いつかちゃんと自分のモノにして、”僕の力”で君を超えるよ。」
デクが何処か決意したような顔で、俺を真っ直ぐ見ながらそう言った。
・・・・・・・・・。
え、結局デクは何が言いたかったんだ???
俺がポカンとした顔をしているのを見て、デクもハッとした顔をした。
マジなんなん。
「・・・ハァ・・・。」
俺がため息をつくと、デクはビクッと体を跳ねさせた。
「”借り物”だァ・・・?なんだそりゃあ、わけわかんねぇ事言いやがって・・・結局何が言いてぇんだよテメェはよォ・・・。」
「確かにお前は、お前らは俺と飯田に負けた。」
「そんだけだろうがァ、そんだけ・・・。」
「・・・言っとくけどなァデク、俺はまだ1番になってねェ。」
「あの氷野郎の見て、敵わねぇんじゃって思っちまったんだ・・・だから───こっからだ!」
そう、俺は轟を見て、敵わないんじゃないかと思ってしまった。
2分足らずで決着がついていて、驚きや関心と同時に、何処か絶望していた自分がいたのだ。
「俺は・・・俺はこっから・・・いいかァ!?俺はここで、1番になってやる!!」
焦燥、落胆、困惑、色んな感情が頭の中に流れ込んで、自分でも支離滅裂な事を言っていると分かる。
俺は踵を返し校門の方へ再び足を運ぶ。
「・・・それに、俺の上に立つのは、テメェしか認める気はねぇ((小声」
「・・・へ・・・。」
背後から聞こえるデクのマヌケな声に足が止まる。
「あ”?」
ヤベ、聞こえてたか・・・?
「あ、な、なんでもない!!」
声が裏返っている・・・ゼッテェ聞こえてたな、恥っっず・・・。
「・・・あっそォ・・・じゃあな。」
「!うん・・・お大事にね。」
「・・・ん。」
そしてこの数日後、俺らは知ることになる。
「見たかコレ?教師だってさ・・・。」
「なァ、どうなると思う?」
「平和の象徴が・・・・・・・・・敵に殺されたら。」
オールマイトが言っていた、真に賢しい敵の恐怖を。
──────────────────
どうでしたか?
良ければいいねとコメントお願いします!
では!ばい主〜。
コメント
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いやあ、第9話、一気に読ませてもらいました!体調不良のなか戦闘訓練に臨む主人公の焦りと、それでも頭をフル回転させて飯田と連携する戦術眼がかっこよかったです。特に「核兵器を動かせないなら近づけさせなければいい」という発想の切り替え、そして飯田に血鬼術で隠れてもらう奇策は痺れました。デクとの背負い投げの応酬も、長年の因縁を感じさせる良いシーンでしたね。轟の冷気攻撃で終わった後の主人公の「敵わねぇんじゃって思った」という弱音、でもすぐに「こっからだ!」と言い直す姿勢にグッときました。ラスト、デクに「俺の上に立つのはテメェしか認める気はねぇ」と漏らすシーン、めっちゃ熱かったです…!