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――――あなたの世界に色はありますか――――
この質問に対し多くの人が、
『はい』
と答えるだろう。
でも、私が見ている世界には色がにはない、モノクロの世界。
あの日から私の世界は色を失った。
そう、あの日から…
――――時はさかのぼること3年前…―――
当時私は《普通》の人だった。
学校に行って友達と他愛のない話をし、放課後には遊ぶ。
家族との仲も良好で幸せな人生を送っていた。
しかしそんな日常は崩された。
忘れもしない。私の家族は、私以外全員殺された。
私の目の前で。
怖くて足がすくんでただ、見ていることしかできなかった。
お父さんもお母さんもお兄ちゃんも殺された。
みんなを殺した人は笑ってた。
その声と顔が今でも頭に張り付いて離れない。
あいつは私を殺さなかった。
そのあと警察が来て犯人を逮捕してった。
犯人に、
『なぜ、✘✘さん一家を殺害したのですか。』
と、たずねたそうだ。
犯人からは反吐が出るような返答が返ってきた。
『人を殺すのが好きだし、一人だけ取り残されて、一生絶望して殺された光景が頭から離れなくて
苦しんでる人を見るのがさいっこうにすきなんだよなあ”ぁ。』
その言葉を聞いた瞬間私の中の《何か》がなくなった。
―――第2話に続く…―――