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ほんとは、最初は優しかった。俺にもコーヒーいれてくれたし、遊びの誘いも飯の誘いもあったのに…




オ)照、お前の能力は深澤と相性がいい、有利だ。お前ならやれる。




嫌だ、ちがう。殺したいんじゃない。




岩)俺はただ……




オ)……やれないなら、俺がやる。こいつは排除すべき害悪だ。




そう言ってオリガは、無数の氷の槍を出した。




深)、っ!リュウガっ、助けろ!




リ)ん〜めんどいし、ここで僕はおさらば〜




シュオンッ




深)お、おいっ…!




オ)アイツに目をつけられたのが運の尽きだ。折角の闇能力だが、ここで消す。




ヒュンッッ




深)……くそっ…




ダメだダメだダメだ、動け、動け俺の足っ…殺したいんじゃない、戻って欲しいだけだ。




また、一緒に飯が食いたいんだ…




オ)消えろ。害悪…!「フローズンスピア」!




槍がふっかの心臓に当たるまでの、ほんの数mで、俺の足に、俺の全ての力が集まるように感じた。




そこから俺は自我がなく、気付いたときには、氷の槍は俺の心臓を穿っていた。




オ)!?!?照っ!!!なにしてる!!




深)ぁ……?




オ)なに馬鹿な事を…!!!




岩)ゴフッ…




深)え……な、、んで…っ、?




オ)貴様…!!!!




岩)だめ…だめだよオリガ…




なぜか、体が勝手に動いていた。そして、悲しいわけでもないのに、涙が流れる。




深)なんで庇った…俺なんかを…!




岩)そんなの…わかりません……体が、動いたんすよ…




オ)今止血をするっ……!




ズズ…




深)なんで……俺、お前に…っ、ひどいことばっかしたのに……




岩)もう一度だけ……前の、深澤さんと一緒に………カハッ…ヒュー…ッ、め…しが、っ食い……たかっ、た…だけ……




オ)ぐ…っ、頑張れ照…!もう少しだ…




深)……馬鹿かよ…お前…っポロポロ




岩)はは…っ…




もう、力が入らない。痛みも感じない。




深)…ピト…




深澤さんが、俺の心臓の穴に手を当てる。




オ)な、なんだ……




深)なんで、俺にこの力があるのか…今になって、やっとわかったよ…照




ズォオオン




闇が、俺の傷口を覆った




岩)な……っ、なに…、




闇が消えた瞬間、俺の体は元に戻っていた。




岩)なんで…深澤さん…っ、




深)…ごめん、照…俺、、




オ)……っ、なぜだ…照、こいつが「カダイ」じゃないのか…!




岩)確かに…カダイだったよ…でも、きっと、違うんですよね、深澤さん…?




深)…コク…俺らにこれを頼んだのは…








岩)……え…………っ、?








続く

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