書くところミスって書き直し
こんにちは、蜘蛛です
まず、フォロワー100人突破!ありがとうございます
♡やコメントもありがとうございます♪
では、続き書いていきます
(淡々と言ってしまってすみません…)
夜の街を吹き抜ける風は、昼間よりも冷たく湿っていた
仕事を終えた足取りは重く、靴底が石畳を叩く音だけがやけに大きく響く
海が首を回して、深くため息をついた
「やっと終わったな……今日、何件回ったんだ」
空は肩をほぐしながら、
「疲れた……でも、なんか会社の方、騒がしくない?」
パラオが不安げに辺りを見回した
「ほんとだ、ざわざわしてる。こんな時間に……?」
耳を澄ませば、確かに奥からざわめきが聞こえる
普段は静かなはずの廊下が、まるで祭りの最中みたいにざわついて胸の奥で、嫌な予感が小さく鳴った
裏口の重い扉を押すと、光と人の気配が一気に押し寄せた
誰もが奥の一室に視線を向け、興奮と驚きに満ちた顔をしていた
「何だ……何があった」
俺は短く問いながら、海と空、パラオを連れて人の波をかき分ける
奥の部屋の扉が半ば開け放たれ、そこから柔らかな光が漏れていた
その向こうから、低く落ち着いた声が響く
「触るな、今は休ませてやれ」
アメリカの声だ
胸がざわめく
何が起きている———?
人垣を抜けた瞬間、視界に飛び込んできたものに息が止まった
アメリカが椅子に腰掛け、その腕にひとりの小さな少年を抱えている
血と泥にまみれ、ひどくやせ細った体
ぐったりとしたその顔に、見覚えがあった
————あの子だ
何年も前、突然この世界から消えた弟
幼い頃の記憶の中で、笑っていたはずの少年
時が止まったままの姿で、目の前にいる
「……日本」
気づけば、名前が漏れていた
海も空も息を呑む音を立てる
日本———俺たちの弟は、かすかに震えながら目を開けた
その真っ黒な瞳が、ゆっくりとこちらを捉える
恐怖に揺れるその奥に、確かに昔の光が残っていた
海が一歩、踏み出す
「日本……本当に……君なのか……」
空の声は震えていた
「なんで……なんでこんな姿で……」
アメリカが怪訝そうにこちらを見上げた
「…この子を知ってるのか?」
答えられなかった
喉が塞がれ、胸の奥で何かが爆ぜる
会いたかった
取り戻したかった
もう二度と離したくない
この瞬間、俺の中でひとつの決意が静かに固まった
——逃がさない
今度こそ、この小さな存在
今回は陸視点です
わかった人いましたか?
next♡150
コメント
2件
ぐふふふふふ最高です![意味不]