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※誤字脱字・捏造・妙VTA
追憶の星へ向かって 小柳ロウ
「お盆の時期には還らないといけない所があるんです。」
そう言い残して星導は消えた。
向日葵が輝くこの時期には珍しい雨の日だった。
雨の日だったが海岸沿いでは星が輝き、よく見える日だったらしい。
「星導の向かう所ってどんなところやと思う。」
花束を持って消えた星導の姿を後追っていた。
するとカゲツが問いかけてきた。
吹かれて眠ってしまったライに自身の服を掛けながら。
「…知らんね。」
少しの沈黙の後口を少し開き、動かして答える。
視線を動かすと、カゲツはライの上で気持ちよさそうにすやすやと眠ってしまっていた。
ふと思い出す昔の記憶に目がくらむ。
前は豪雨の日だった。その日に星導は姿を消した。
後を追うにも追えない豪雨の日に海に向かった。
今回とは違う、俺だけに言葉を残して。
”これを届けてきます。”
その一言だけだった。俺は何も言えなかった。
一緒の所とすれば、花束だ。今回も前回も、それを抱えて消えた。
雨が止んですぐ、星導はいつも通りに帰ってくる。
これは3回もあった。
いつも通りにヘラヘラしながら、何も無かったかのように振る舞っていた。
今でもその3回分の星導の奇妙な後ろ姿が忘れられない。
彼のような、でも違う何かを纏う星導。
「あぁ…またか…」
呟き、視線を外へ動かす。
雨がだんだんと強まっていった。
雲はとても黒かった。月をも覆い隠す厚さだった。
音をかき消すように雨粒が窓ガラスを打ち付ける。
星なんて一切見えないだろう。
でも、強く吹いているこの風が、きっと海岸沿いの雲を晴らすのだろう。
「お星さま日和…だな…」
ふつふつと思い返す記憶。
こんな記憶は海の波と一緒に流して、深い深い海底に沈めて欲しい。
手元に落ちていた一輪の淡い紫色の花を片手で握り潰す。
花弁がひらひらと床に広がった。
そして堂々と咲き誇っていた花はあっけなく形を失った。
ー追憶のあなたへ
ジニア…不在の友を思う。遠くの友を思う。絆。幸福
ジニア(紫)…追憶。大胆。
コメント
2件
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる不穏すぎてしにます南無 初手のるべさんの還るが不穏すぎてしにます、お盆はやばい‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️ ど感謝ドーパミンドバドバ浮上マヂ感謝🙇🙇👏👏👏
希さん、お疲れさまです。寺島あおいです。 「お盆の時期には還らないといけない所がある」——この一言で、もう引き込まれました。雨の日の海岸で星が見えるっていう情景が、とても詩的で美しいですね。それでいて、何度も繰り返される「星導の消える夏」の記憶が、ひたひたと胸に迫ってきました。 特に「お星さま日和」という台詞が、泣き笑いみたいな複雑な感情を孕んでて、すごく好きです。紫色の花を握り潰すラストの潔さも、この物語の温度を象徴しているようで、静かに心に残りました。続きが気になります。
硫酸バリウム
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