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初のどぬとの食事、ワクワクしながら部屋に戻るとそこには至福の顔、空っぽの皿、しっぽふっりふりで可愛すぎる狐さんが居た。
「どぬ、」
「あ、あーはは、」
「食べ終わってる」
「あー、ははははは」
「許さないよ?」
「ご、ごめん
美味しかったんだもん…」
「それなら、いっか」
俺は血液パックをテーブルにおいて、台所に立った。
「わぁぁっ✨️」
俺が淡々と調理を進めるのを見てどぬは目をキラキラさせてる。
「かわいい」
「ふへっ!?」
「あ、ごめん」
「もうっ!可愛い禁止!」
「えしょうがないじゃん、口が勝手に、」
「…っっ///
もふくんが口に出すのはーしょうが無いけど、俺も恥ずかしいの!」
「ごめん」
俺はもともと思っていることが口からすぐ出ちゃうタイプだから、恥ずかしいと言われてもどうもできない。可愛いから仕方がないだろう。
「別いいよ、嬉しいし」
「すなおだね」
「…もうッ!//」
「ごめんごめん
あ、もうすぐできるから席について」
「はーい、」
「美味しい✨️」
「よかった」
やっぱり可愛い。僕のこの性格はきっと治らないだろう。君がいる限り。僕のものである限り。
「もふくんの料理好きー、」
どぬが喜ぶとまるで僕も一緒に食べているよう。
「僕もどぬ好きー」
「へへ、 …ん?」
「?」
「あーあ、もふくん口に出しすぎ!」
「ごめん」
もう日常になったどぬとの会話を楽しみながら血を含む。美味しくないなぁ…でも料理食べれないし。
…やっぱり何年経っても俺が求める血は見当たらない。