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「潔、今夜話があるから、部屋行ってもいい?」
食堂で、昼食のトンカツ定食をお盆に載せていた潔世一に語りかけてきたのは、同じブルーロックで競い合うライバルであり、良き戦友でもある、凪誠士郎だった。
「話って?」
凪は、相変わらず飄々としていて、表情が乏しいので、考えていることが、いまいちよく分からない。
「うん、それはここじゃ言えない」
「なんだよ」
意味深だな、と潔が訝ると、
「あ、そうそう。風呂には入っておいて」
などと、更に意味深な科白を吐いた。
「?」
ともかく、夜、風呂に入って待機してればいいんだな。人の良い潔は素直にそう考えて、夜を迎えた。
今日もサッカー漬けで疲れた。
風呂を済ませてベッドに寝転び、ライトノベルを読む。
ほんのひとときの安らぎの時間だ。
潔は涼宮ハルヒの新刊を読んでいた。
ブルーロックは監獄だが、ネットは自由に使えるし、通販も可能だ。一通りのものは手に入るので、その辺は不自由はない。息抜きは必要だ。
『潔』
ドアの向こうで凪の声がした。
「あ、ああ」
そう言えば、凪が来るんだった。
潔はドアを開けた。
「よ」
無表情で凪が右手を挙げ、遠慮なしに部屋の中に入ってくる。
「なに、読んでんの?」
凪が潔の右手にある文庫本をみとめて尋ねてきた。
「涼宮ハルヒの新作」
「なにそれ? 知らない」
「そうなんだ。俺、好きなんだ。ハルヒみたいな彼女が欲しい」
それはそれで趣味が疑われる。キョンの苦労を文面から読み取っていないのだろうか。
「潔、女と付き合ったことあんの?」
「ないよ。どうせさ。凪はモテたろうから、彼女もいたろうけど」
「オレもいないよ。女なんて、めんどくさい。オレは、ゲームやってられればそれで良い」
「枯れてるなぁ。それでも花の高校生かよ」
潔は苦笑した。
「で、話ってなに? トラップのやり方でも教えてくれんの?」
と、ずいっと凪が潔の目の前に立った。
175センチの潔に対して、凪は190センチの長身だ。顔が小さいので錯覚を起こしがちだが、凪は背が高い。潔は自然と見上げる恰好になる。
ふいに、凪が顔を寄せて来て、潔にくちづけた。
突然。本当に突然だった。
「?!」
冷たい、凪の唇の感触。
誰かの唇ってこんな、プニってしてて、柔らかいんだ。潔は呑気にそんな感想を抱いたが、それどころではない。
「な、な、なに?」
潔はパニクった。
「絵心にスイッチ没収されちゃったんだ。代わりに、潔、遊んで」
凪がなにかっちゃー弄ってる、水色のスイッチライト。ついに絵心に取り上げられたのか。
「んむっ!」
今度のくちづけは深かった。
歯列を割って、凪の舌が、潔の口腔内に入ってきた。
ああ、熱くて、うねうねしてて、ザラザラしてる。良いように潔の口の中を暴れ回る凪の舌に、潔は翻弄される。
上顎を舐められ、歯列をなぞられ、舌根を吸われる。
「ン、ン、ン」
何だか、凪の舌は甘い。
その甘い舌が、潔の舌を捕まえて、絡みついてくる。
息が上がる。
お互いの口を行ったり来たりする舌の応酬が激しさを増す。
送り込まれてくる唾液が、飲みきれない分、零れて口の端を伝って落ちる。
「んあ……!」
舌の裏をなぞられたときだった。恥骨に、電流が走ったかのような震えが来た。
頭がぼーっとして、何も考えられなくなる。
手から文庫本が、床に落ちた。
「はあ……」
凪が唇を離したら、唾液が引いて、銀色の糸のように見えた。
「潔、かわいい」
今夜の凪は機嫌が良かった。
縦パスがドンピシャで通ったときくらい、機嫌が良い。
短い付き合いだが、潔にはそれが分かった。
「キス、初めてだった?」
「う、うん。それより、話ってなに?」
「それは口実」
潔はベッド際まで凪に追い詰められた。
「潔は真面目だから、真に受けたんだ。遊んでって言ってるんだから、このシチュだと一つしかないと思うけど」
「?」
潔はまだ、この期に及んで気付いていない。
「うわ!」
潔は凪にベッドに押し倒された。
「エッチだよ。それしかやることない」
「へ?」
「風呂入ったよね?」
「う、うん」
「だったら、もう、やるしかない」
凪が、無表情のまま、潔の顔を覗き込んでくる。
「エッチって、女の子とするもんじゃ……」
「知らないの? 男同士の方が気持ちいいの」
「ししし、知らない!」
「じゃあ、試しにやってみよう」
凪が潔の上に座ったまま、シャツを脱ぎ始めた。
「え、え」
潔が戸惑っていると。
「潔も脱いで。なんだったら、オレが脱がせてあげようか?」
凪に急かされた。
「いいよ、自分で脱ぐから」
潔は流されやすかった。凪に言われるがまま、シャツを脱ぐ。
また、凪にくちづけられる。
凪はそうしながら、同時に両手で潔の胸をまさぐりだした。ぐるぐる、円を描くように揉み込み、乳暈を回し、乳首をムギュッと掴む。
「ひゃあ!」
乳首を掴まれた衝撃で、潔は声を上げてしまい、慌てて両手で口を塞いだ。
「ふふ。気持ちい?」
コリコリと、凪は潔の乳首を摘まんでは引っ張り、 衝撃で、潔は声を上げてしまい、慌てて両手で口を塞いだ。
「はっあああ!」
ビクン、と潔の身体が跳ねた。
乳首から伝わってくる快感が、全身に伝播する。
女でもないのに、そんなところを弄られて気持ちいいなんて、身体がおかしい。どうかしてる。
凪が潔の左の耳朶をねぶり、首筋を下って、鎖骨の辺りを噛んだ。
「っつ」
少し強めだったので、くっきり歯型が浮き上がった。
「あ、もうテント張ってる」
「!」
中心に熱が集まりつつあるのを感じてはいたが、潔のそこは成長して、布地を押し上げていた。
凪がパンツを下ろすと、ボロンと芯を持った潔のムスコが現れた。
「やっぱり、潔はかわいい。じゃんけんに勝ってラッキーだった」
言うなり、凪は成長途中の潔自身を、口に含んだ。
「うわ!」
器用に動く凪の舌。口の中は燃えるように熱い。男がどこを刺激されれば心地良くなるか知り抜いた動作は、的を射ていて、的確だった。自分の手で扱くのとは段違いの悦楽。
「ふ、あ、あ」
波のように襲う快楽に、潔は抵抗というものが、一切出来ない。呑まれるのみだ。
「な、凪っ!」
潔は凪の口の中でイッた。
「はあああ……!」
初めて他者のフェラチオを受けてイク体験は、鮮烈だった。
潔は涙目になって、肩で息をしていた。
「濃いい。しばらく抜いてなかった?」
凪は潔の放ったものを、嚥下していた。
「ここに来てから、抜いてなかった。サッカーのことばっかで、そんな余裕なかった……って俺の精液飲んだのか?!」
「うん」
凪は事も無げに答えた。
そして、何かボトルを取り出して、中味を指に垂らし始めた。
「なに、それ?」
「ローション。初めての潔に傷をつけたらいけないから」
「?」
凪は潔の両腿を持ち上げると、開かせて、陰嚢から蟻の門渡り、菊座までが丸見えになる恰好を取らせた。
「ななな、なに?」
今さらながら、そんな体勢を取らせることに羞恥を覚え、潔は赤面した。
凪はローションを潔の菊座にもまぶす。
「さて、と。何本飲み込めるかな?」
ぷつっと、人差し指を凪は、潔の菊座に押し込んだ。
「きっつー」
「ひ、ひあ!」
妙な感覚だ。
普段、出すしかない器官に、逆に入れられているという、矛盾。
括約筋が働いて、異物である凪の指を押し出そうと動く。
「さすが、処女ケツマンコ」
はあ、と凪が感心を覚えた風に、吐息した。それでも、負けじと指を押し進める。ローションの滑りも手伝ってか、指は確実に奥へと到達していた。
「全部、入った。どんな感じ?」
「は、はあ……なんか、ヘン……」
何がどうなっているのかよく分からず、潔は恐怖心を覚えた。
「もう一本、増やしてみよう」
「ひっ」
凪が中指も菊座に突き入れた。
「んむ〜〜」
唸りながら、凪は二本の指を器用に閃かせて、潔の内部を探った。
指が閉じたり、開いたりを繰り返し、時にはぐるりと回ったりした。
そして、ある一点を突かれたとき。
「うひっ!!」
潔の全身が汗を吹き出して、跳ねた。触れずして、前が雄々しく勃ちあがる。
「なにこれっ!!」
「ここ、潔の泣き所だ」
凪は、尚も潔のそこを、ドスンドスンと突きまくる。
膀胱の下の裏辺りのシコリを刺激されると、もう、何が何だかよく分からずに、イッてしまいそうになる。
「前立腺って言うんだって」
「ひあっ!」
潔は勢いよく、射精していた。
精液が、腹や顔に飛び散る。
だが、そこで凪は止めてくれなかった。指を三本に増やし、潔の後ろをくつろげる。
十分に慣らされ、凪の指が抜かれたとき、潔の頭にとある願望が芽生えていた。
もっと、固くて、太くて、長いもので奥を突かれたい、と。
「じゃあ、そろそろオレも」
凪が全裸になった。
股間にぶら下がるペニスは、顔に似合わず、巨根だった。
「そ、そんなデカいの挿いんないっ……!」
「潔なら、イケるって」
凪は己を手に、潔の後ろに宛がうと、ゆっくりと、だが、確実に挿入した。
ぐっと、入り口が押し広げられる。
狭い入り口は、やはり異物を押し出そうとするが、凪はそんな抵抗は無視して押し入る。肉環が限界まで広げられて、やがて潔は凪を飲み込んでしまう。
笠の部分を飲み込むのに手間取ったが、そこをクリアすれば、後は比較的すんなりいった。
「はあああ!」
凪は一気に己を奥まで突っ込んだ。
凪のペニスは潔の直腸をぎっちり埋め、S字結腸の辺りまで届いていた。外側からも、腹が膨らんで、そこに凪が入っていることを証明していた。
「ハッ、ハッ、ハッ、すげー、潔にチンコ食われてるみてー」
腰を上下左右に使いながら、凪は潔に出し入れしている。
「ひっ、あっ、ああ、ひいっ、いい!!」
抜き差しされる度、凪のモノの反りが、前立腺を擦るのが、たまらなく気持ちいい。
潔はもう、凪のペニスの虜だった。
ゴツン、ゴツンと骨と筋肉のぶつかる固い音が満ちる。
「はっ、ははは! 玲王よりずっと具合がいいや!」
凪が潔の中で暴発し、その熱に釣られるようにして、潔も果てた。
「アッ、アッ、ああああ!!」
その後もイッたばかりでビクつく潔の身体を裏返し、後ろから犯し、一旦射精した後、再び突っ込んでズボズボ掘り、どくどくと注ぎ込んだ凪だったが、それだけでは終わらず潔に咥えさせて顔射し、四つん這いにさせて突っ込んだ。
「潔。みんなが潔で遊ぼうって言ってる。蜂楽も、千切も、糸師も遊んでくれるよ。潔はみんなのオモチャだ。良かったね」
ここはブルーロック。
飢えた狼が跋扈する、青い監獄。