こんばんは🌛*゜カンヒュ好きです!
今回は、ソ連×日本!お盆の時に上げたかったのですが…お盆終わりましたね
旧国注意⚠️です!
それでは、どうぞ!!
日本「貴方のことなんて…っ貴方のことなんて大嫌いだっ!(泣)」
ソ連「…」
か細く嘆くその声音は
首周りに剣をかざされた時のような焦りと諦めを
空の心に埋め込んだ
雪景色の様な白銀の肌を持つ君は
凍りついてしまいそうな程に冷たい涙を
その瞳に溢れさせたていた
俺が初めにして、最後に恋をした相手
日本
凍りついた胸を、独自の温かさで溶かしてくれた
その優しさが苦しいくらいに愛おしくて
そんな優しさが俺の首を締めてくるなんて、思ってもみなくて
考えたくもなかった
・・・・・・・・
??「こんにちは!お独りですか?」
妙に明るく話しかけてくる、見ず知らずの相手に、変化もしないそのままの感情が、言葉として零れ出す
ソ連「誰だよ」
??「これは失敬。私…」
日本「日本と申します!」
ソ連「…知らね」
他国に対する興味は微塵として無い
気の抜けた返事をその他国に返すと、他国は頬を膨らませた
日本「冷たいお方ですねぇー」
日本「会議を抜けてさぼっているの、上の方にバラしますよ?」
にっこりと笑う笑顔とは裏腹に、突拍子も無いことを軽々しく囁く他国に、背筋が冷える感覚を覚える
ソ連「…ご要件は?」
日本「私もサボりですよー」
日本「一緒に付き合ってくださいな」
よっこらせ、と中々じじ臭い台詞を吐きながら、隣に座る他国の姿は以外にも小さく、1寸程しか無いように思えた
ソ連「ちっさ」
日本「中々に失礼な方も居たものですねぇ」
深い溜息と共に吐き出すようにして愚痴を零す
やれやれ。とも言わんばかりのその表情に、少しばかりの苛立ちを覚えながらも、黙って目を瞑る
少しばかり仮眠を
日本「なんですか?寝るんですか?」
日本「えー邪魔しよーかなー」
とも思ったが駄目そうだな
ソ連「うるせぇガキンチョだな、黙って寝かせねぇかよ」
日本「ガキンチョとは中々な口を聞きますねぇ年齢的には貴方の方がよっぽど子供ですよー」
ふふん。と鼻でも鳴らしていそうなその表情とは裏腹に、子守り歌が似合う優しい声音
それらは何とも鼓膜を揺さぶられる懐かしさや落ち着きを感じる
高年齢だと言うことは、納得しざるを負えないな
ソ連「黙れじじぃ」
日本「は???」
・・・・・・・・
それから何度か会う内に
俺自身が気づかない間
日本に惚れ込んでいた
日本「よく頑張りましたねぇ」
暖かく柔らかな腕と共に、体に染み渡るような優しさ
日本「すぅすぅ…zzZ」
無防備でだらしない、愛らしさが溢れる寝顔
そして
日本「ソ連さーん!」
俺の名を呼ぶ花の様な笑顔
…大好きだった
日本の笑顔は特別で、人を元気にする万能薬みたいな物だから
でも、
俺が1度でもその笑顔に触れてしまえば、
全てが夢になってしまう気がして
直ぐに崩れてしまいそうな、その繊細さが怖かった
「日本は、俺のこと愛してる?」
心配になるから
この愛情が、いつか消えてしまいそうで
手の届かない場所に行ってしまいそうで
どうしても
怖かった
「愛してますよ。ちゃんと」
首元にきつく絞められた、その不安を
緩めてくれるのは日本だけだから
ずっと。俺だけの万能薬であって欲しいから
でも
これ以上お互いを知ってしまったら
この関係が崩れてしまいそうで
その笑顔の先を知ろうとも、詮索しようとも思わないようにした
サボり仲間
そんな関係の、以上でも以下でも無いつまらない関係が
どうか一生続くように
今思えば、それが駄目だったんだろうな
俺は、
どうして“敵国”と“愛人”の見分けがつかなかったんだろう
・・・・・・・・
俺は、アジアの列強大日本帝国と条約を結んだ
有名な“日ソ中立条約”だな
今後に関わる条約にもなるのだが、案の定俺はその条約を破った
ナチスやイタリアが降伏した今、枢軸は崩壊しかけている筈だ
これ以上、条約を続ける必要も無い
条約を破棄した俺は、ゆっくりと炎が燃え上がる道端を歩いていった
そんな炎の中、逃げ遅れたのか1人、道の真ん中に立ちすくむ人影が見えた
何処か見覚えがある、余りに小さなその人影は、足が焼けていると言うのに、逃げようともしていなかった
??「…?!!」
その人間は驚くように後ろを振り返った
その顔付きは、見慣れたような白銀の肌で、紅く紅く光る瞳はそう
ソ連「…!日本」
と瓜二つだった
日本「あ…っ」
灰で薄汚れてしまった肌が歪むその様子が、痛い程に目に写り込んだ
ソ連「日本…!日本!何で…どうしてここにいるんだ!?」
何かの拍子にこの国に紛れ込んでしまったのかもしれない
心配と焦りで声がしゃがれるのがよく分かった
日本「…っ!来ないでください!」
おぼつかない足で、精一杯に俺を突き飛ばす日本に血の気が引いたような気がした
ソ連「は…?何故だ、どうして…」
何故だ
どうして日本は俺を突き飛ばす?
どうして、何でそんなにも怖がるんだ?
日本「何でですか…どうして…っ」
日本「何故この町を…我が国民を…」
涙で溢れた瞳を揺さぶりながら、か細い声音を思い切しに鳴らす日本に、締め付けられるような不安を抑えることができなかった
ソ連「何でだよ?!、何でお前が日帝の所に…!」
日本「…っわだしは!」
“大日本帝国の実子ですっ!!”
変わらない筈の何かが、溢れ返っていたこの胸が
どんどんと空になって行く
埋まらない
塞ごうとしても、どれだけ胸を痛めつけても
治すことのできない傷が
胸にざっくりと開けられたような感覚が残った
なぁ日本直してくれよ
いつも、言ってくれたじゃないか
万能薬のように
存在等しない、温かな母親像を思い出させてくれたあの声で
もう一度
ソ連「なぁ…日本俺のことを嫌わないでくれ…頼む…」
ソ連「言ってくれよ」
ソ連「愛していると」
「愛してる」
なんて、都合のいい言葉が
どうか嘘にならないように
縋る気持ちで日本にそう尋ねた
つづく
このまで読んで下さってありがとうございます!
もうお気づいの方も居るかもしれませんが、小説の最初に戻って見てください!
このお話の続きはそこです!
コメント
12件
ぇ、なんか泣けてきちゃった…、
いや ~ … なんともこの ☭ の 臆病さよ 。グイグイ来て 嫌われる ☭ もいいけど この どこか弱気で 淡い ☭ も 好き 。🇯🇵 も ☭ のこと 愛してたんだもんね 。色んな感情がごちゃごちゃになったんだと思う 。
触れるのが怖いって臆病になるのにどうしようもないくらい大きい感情抱いて前にも後にも行きどころがなくなっちゃうソ連さんむっちゃくちゃに好きです………至福のソ日をありがとうございます……😇😇