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固唾を飲んで見守っています 祐藍に幸あれ😭
午後の練習も無事終え‥皆、更衣室へと急ぐ。祐希さんだけは、打ち合わせがあるからと遅くなるようだった‥。
「あー腹減った‥藍?終わった?」
もうすでに着替え終えている小川さんに声をかけられる。
「あっ、ごめん!俺、忘れ物あった!それ取って着替えるから先に行ってて‥智さんも待たせてたら悪いし‥」
そう伝えると‥早くしろよー!と手を振り出ていく。
他の人達も着替え終えたらしく、いま、更衣室には俺しかいない‥‥‥。
それから約15分後‥
ガチャッ。
「あれ?藍?まだいたの?」
更衣室には誰もいないと思ったのか‥俺を見て驚く祐希さんをじーっと見つめる。
「はい‥‥ちょっと用事があって‥」
「用事?もう済んだの?」
荷物を片付けながら聞いてくる‥。そんな祐希さんの後ろにスッと近づき‥
「祐希さんを待ってた‥」
「えっ‥‥?」
振り向き少し驚いている彼の顔を間近で見つめる。
こんな顔もするんやな‥‥。
今まで、目が合えば咄嗟に逸らしていたから気付かなかった‥。
驚いたせいで‥薄く開いている形のいい唇に‥俺は自分から口づける‥
チュッ‥。
静かな更衣室に響くリップ音。
「ら‥‥」
きっと俺の名前を呼ぼうとしたのだろう。その隙に舌を差し入れ、口腔内をまさぐる。
情熱的なキスを‥
貴方がいつも俺にするように‥
角度を変えて交わるキスは、お互いの唾液の音が響き、とても淫らに感じた‥。
抵抗があるかな‥と思ったが、
意外にも祐希さんはされるがままだった。
「チュッ‥祐希さん舌‥出して」
自分の舌を突き出し催促すると‥同じように舌を出してくれた。
その舌を口で挟み‥祐希さんのモノを咥えている時と同じ要領で‥吸い付いてみる。
「ん、はぁ‥」
息苦しくなると、唇から離れ‥首筋に舌を這わせる。
「ん‥藍?ちょっ‥」
そこまで来ると、俺の動きを止めようと祐希さんの手が伸びる‥。
それもそうだ。
更衣室には鍵はかかっていない。
誰かが入ってきてもおかしくはないのだから‥。
「‥ダメなん?」
上目遣いで見上げると、困ったような瞳と対峙した。
「‥ダメなわけないよね?あれだけ俺の事は勝手に抱いたのに‥」
それは‥そう言いかけた口を再び塞ぐ。
そして‥‥‥‥‥
おもむろに右手で祐希さんのモノをズボン越しに握りしめてみた‥。
ピクッ、
祐希さんの身体が反応する。
刺激を与える前から硬くなっているソレを、さらに手で揉みしだく‥。
「チュッ、凄く硬くなってる‥このまんまでええの?」
笑いながら見つめる‥
「昨日も出したのに‥まだ足りん?‥」
祐希さんの顔がほのかに赤くなるのを確認し、素早くズボンをずらすと‥慌てる祐希さんより先に中心のモノを咥え込んだ。
くちゅ。
「ら、藍!?」
俺の頭を掴むが、もう止められない‥。硬くなっているソレを根元まで深く咥え込む。喉に当たり、息苦しさで涙が出るが‥構わず吸い付いた。
上下に口を動かすとさらに大きくなり、収まりきらない‥
舌を出し、ペロリと先端部分を舐め回し‥チュッとキスをする。
「んっ、ら‥藍‥もういい‥から」
「チュッ‥なんでなん?‥ペロ‥鍵してないから誰か来ると思ってるん?」
‥下から上になぞるように舐めあげる‥。すると、祐希さんの身体が時折震えるのを感じ‥
「ペロ‥‥ねぇ、ゆうき‥俺の口に出して‥」
‥今まで言ったことのないセリフを漏らす‥。祐希さんを見あげながら‥そして、視線は逸らさず真っ直ぐに見つめながら‥一気に根元まで咥え込む‥
「あっ、ら‥ん、いっ、く‥」
その声と同時に‥口腔内に熱い液が放たれる。
どくん、どくん。
「ら‥藍!?ごめ‥‥」
慌てて祐希さんが謝るが‥その表情を見ながら‥
ごくん‥
と飲み込む‥。
「祐希さん、飲んじゃった♡」
そう言って、大きく口を開け飲み込んだ事を証明する。
初めての経験だった。
ニコっと笑い、祐希さんを見ると‥
「藍?どうした?なんかいつもと違‥‥」
そう祐希さんが言いかけた時に‥更衣室の近くで誰かの靴音がした。
誰かが入って来る!?
咄嗟に祐希さんをロッカーの隅に押しやり‥2人隠れる形となる‥。
ガチャッ。
更衣室の扉が開いた。
「祐希さーん‥ってあれ?いない?おかしいな‥」
‥入ってきたのはどうやら西君だった。
祐希さんの荷物はあるし‥そう独り言を呟きながら椅子に座る音がした。
出るに出られない状況‥。
隣の祐希さんをチラっとみると‥顔が強張っている‥
クスッ‥その顔が何だかおかしくて‥滑稽で‥
思わず‥‥‥‥
グイッと上着を引っ張り‥キスをする。
(ん!?)
(大きな声出さんといて‥西君に見られてもええの?)
そう忠告すると、祐希さんは黙るしかなかった‥。
静かになったその口に‥そして、耳、首筋にかけてキスを送る‥。
舌で這うように舐めると、そのたびに反応し、先程出したばかりなのに‥祐希さんの中心が、また熱を帯び屹立しているのが分かる‥。そこにそっと手を当てる‥。
祐希さんの心と身体を‥夢中にさせないと‥
俺の頭の中はそれでいっぱいだった。
そのためには‥‥‥‥
祐希さんに触れないと‥
もっと‥
もっと‥
でなければ‥祐希さんは俺に夢中にはなってくれない‥
今の俺には‥
抱かれることでしか祐希さんに必要とされないのだから‥
だから、がんばる
そう決めた‥。
羞恥心も捨ててやると‥。
なのに‥‥‥
こんな状況なのに‥‥‥
またあのセリフが蘇る‥
“可哀想に“
咄嗟に動きが止まる‥。
そんな俺に‥祐希さんが気付き‥
(藍?)
俺の顔を見ながらそっと頰に触れられ‥撫でられる‥
その手は‥
優しかった。
付き合っていた頃のように‥。
気がつくと‥その優しい手が‥俺の目元を拭う‥。
気付かないうちに涙が溢れていた‥
止めようと思うのに止められない‥
その時‥
ガチャッ、バタン‥。
扉が閉まる音がして、気付くと西君が出ていったようだった。
どうやら気付かれなかったみたいだ‥
ホッとする俺の目元を再度祐希さんが拭う。
「藍‥‥」
名前を呼びながら‥。
だから、思わず‥本音が漏れる‥
「おれは‥可哀想なん?」
「えっ?」
「祐希さんに愛されていない俺は可哀想でしかないの?」
こんなこと言っても意味がない。
わかっていた。
なのに‥‥‥
涙と共に零れ落ちてしまう。
自分の気持ちは‥止められなかった。
あの人に言われてから
ずっと抉られるような痛みを感じていたから‥
ああ‥
復讐する相手の前で泣くなんて‥
そう思い後悔する‥
しかし‥
「藍は可哀想なんかじゃないよ‥」
優しい声でそう言われ‥ゆっくりと祐希さんを見上げる‥
「それに‥‥‥ 」
「俺は‥藍を愛していない時なんてない」
涙で霞む中‥見つめた祐希さんの瞳は‥
とても嘘を言っているようには見えなかった‥
じゃあ‥‥
どうして俺を振ったの‥?
もう一度聞こうと思った‥
だが、その言葉は‥
まるで守られるかのように包まれながら、与えてくれる優しいキスのせいで‥
聞けなかった‥。
もう少しだけ‥
このぬくもりに甘えていたい。
そう思う‥。
もう少しだけ‥‥‥。
自分は愛されていたんだと錯覚していたかった‥
どうか今だけは‥
そして‥その時の俺は、
目の前の祐希さんに夢中になっていて‥
様子を見に来てくれた‥
小川さんの存在に気付かなかった‥
‥‥‥‥‥‥。