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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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千歳は泣きながら、しゃくりあげながら話した。
『お前、お前がいきなり倒れて、心臓動いてなかった時、ワシどんな気持ちしたと思う? 一生懸命心臓マッサージして、そしたら肋骨ボキってなって、でもやめたらお前本当に死んじゃうから、折れても折れてもずっと心臓マッサージしてた時の気持ちわかるか? その後、全部聞いて、ワシお前がそんなに大変だったのに一ヶ月のんきに暮らしてたんだってわかった時の気持わかるか?』
……言い訳のしようがない。
「ごめん……」
『バカバカバカ、このバカ野郎!』
「本当にごめん、こんな方法しか思いつかなかったんだ、本当に悪かったよ……」
平謝りするしかない。俺は、千歳を加害者にしないことばかり考えてて、千歳が俺一人だけのことでこんなに傷つくなんて、思ってなかった……。
「本当にごめん、俺一人の犠牲で済むなら、千歳がとんでもない被害の犯人にならないなら、って、そればっかり考えてた。ごめんね、いきなり俺が死んだら、千歳がどれだけ傷つくかっていうのが頭から抜けてた。本当に、本当にごめん」
体をひねると胸に激痛が走ったが、俺はなんとか我慢して腕を伸ばし、千歳の背中をなでた。千歳はもう言葉にならないくらい泣いていた。俺は、千歳が落ち着くまで、ずっと千歳の背中をなでていた。
少し落ち着いた千歳は、鼻をすすりながら言った。
『ワシ、お前がいなくなるの、一番やだ……』
「…………」
本当に、俺はなんてことをしたんだろうと打ちのめされた気分になった。この世で一番大好きな人が、一番嫌なことを、俺はいきなりこの人の目の前でやらかしたのか?
そうだ、千歳は俺が怪我か病気をした夢を見るだけで、心配してべったりくっついてくるような子だ。俺は、俺はバカだ、なんで俺がいなくなったら千歳が傷つくって単純なことが頭から抜けてたんだ?
「……もしまたこんな事あっても、俺死なないようにいい方法考えるよ、もうこんな、千歳を悲しませるようなことしないよ……」
俺がなんとかそう言うと、千歳は近くにあったティッシュで鼻をかみ、眉尻を上げた。
『またなんて起こさない! 和束ハルとかいうやつ、ギッタギッタにしてやる!』
「そ、そう」
まあ、和束ハルが全ての元凶なのは確か。
『それと、お前に何かされたら、確かにワシは怒るけど、その前にお前をどう治そうとか悲しいとかの気持ちのほうが先にくるから、もう秘密になんてしないでくれ……』
さっきの意気はどこへやら、千歳がしょぼんとしだしたので俺は慌てた。
「本当に秘密にしてごめんね、何かあったら千歳にちゃんと言うよ、ちゃんと相談するよ」
『もう、のけ者になんてしないか?』
千歳はまた涙に潤んだ目で俺を見た。
「しない! 本当にごめん!」
俺は反射的に頭を下げ、そしたら胸にこれまでにない激痛が走って悲鳴を上げた。
『お、おい、大丈夫か!?』
千歳が俺の肩に触れた。
「……ご、ごめん、前かがみになるとものすごくアバラ痛い……」
そもそも、起き上がるのも痛くてできない訳で。こりゃ、治るまで大変だぞ……。
『骨くっつくまで入院か?』
「いや、心臓系統に異常なければ退院だって。骨折はコルセットすれば大丈夫だって」
仕事もそんなに休めないしなあ、入社してまだ2ヶ月目だし……。
『退院したら、カルシウムたっぷりの飯作ってやるよ』
千歳は俺の肩を優しくなで、俺はこんな事考えてる場合ではないのだが、好きな人に優しく触られてドキドキしてしまった。
「う、うん、ありがとう……」
本当にバカだな俺。俺の考え通りにしたら、この人をこの上なく傷つけるって、生き返るまで気づかなかったんだからな……。
コメント
1件
ああああ千歳のあの号泣シーン、心臓ぎゅっとなったよ…!!😭💔 「お前がいなくなるのが一番やだ」って、もうね、完全に涙腺崩壊した…。 主人公も「俺一人の犠牲で済むなら」って思ってたけど、千歳をどれだけ傷つけるか計算に入ってなかったんだね…。 でも最後に「カルシウムたっぷりの飯作ってやる」って切り替える千歳、強くて優しすぎる…好き…。 この二人の関係、もっと深く知りたい!続き待ってるよ、がくじゅつてき・あかげさん!!🌸✨