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桜サイド
アイツに学校の事を聞いてから俺らは1度街に戻り施設の各々の部屋に入った
俺はまず本当の出身国に手紙を書く
俺の出身国は「警察国家」だ、他国からタレコミがあればソッコーでその国に行って国を潰す勢いで駆け回る……そんな国だ
んで、お気づきだろうが俺はスパイとして送り込まれた人間だ
他の奴らもそんな関係だ
だが、個人個人としての関わりは結構深くさせてもらってる
んで、スパイとか言ったが…これじゃだいぶ言い方が悪いな……あ〜…そうだな、か、監視員？つったら多少は聞こえはいいか…
んで、なんでこの国に俺らが入ってるかと言うとこの国の「施設のヤツ」からタレコミがあったからだ
手紙で「この国はイカれている、施設の子供を卒業させないようにした挙句出来なかったら見せしめとして殺し卒業したら「施設育ち」のレッテルを貼られ生活出来ないようにされている」ってな
それで俺らが駆り出されたって訳だ
んで、ちょうど瑠花に会って色々話を聞き出したんだ
今日の話が一番有力だな
桜）っと、こんくらいだな
ある程度手紙を書いた後、伝書鳩を籠から出し人気のない場所に連れていき放った
桜）……(あいつには申し訳ねぇけど手伝って貰うからな)
瑠花サイド
瑠花）Heyマザー？Heyファーザー？言われたもん全部集めてきたよ〜？
扉を開けると何故か家の中がしんとしていた
瑠花）？？寝てんの〜？(おかしいなぁ…)
気になって2階に行っても2人の気配は感じ取れなかった
瑠花）仕事かな……
まぁ、仕事ということでよろしいでしょう
あの二人の事だしなんにもないと思うけど……
【あの二人の事】とは、実はあの人達ちょっと前にも申したように父は騎士団の人だし母はただの織物職人だと思うな？なんてったって元々は騎士団の兵士だったのだから！
職場恋愛ってやつよなぁ
瑠花）(でもココ最近お父さんが仕事場に行ってるの見た事ないな……お父さんからは「休みだから〜」なんて言われてたけど……それにお母さんもだ…育休はとっくの昔に終わってるはずなのに…辞めた……って事だよな？あんなおチャラけお母さんでもなんか許容出来ないことでもあったのかな…)
まぁ、そんなことを考えても何もならない為放置！
瑠花）仕方ないしご飯でも作ってあげようかな
夜ご飯を作ろうかと冷蔵庫に手を伸ばしたら玄関を激しく叩く音？蹴る音？が聞こえ身構えよく耳を立てると鎧のガチャガチャとした音が聞こえた
瑠花）騎士団……だよな？(なんでだ…？)
音を立てないように２階に上り窓がない隅っこに隠れると玄関が壊される音が聞こえた
瑠花）(そういう事か…何かしらの容疑にあの二人が掛かってるのか…)
そう判断しロングスカートを引き裂き動き安くしてから窓から隣の木の枝に飛び移った
瑠花）(色々マズイけど猫の運動神経なら行けるｯ！)
こうして私は騎士団から逃げる生活が始まった
数日後
瑠花）はぁ…(不味いな…私を探すのに全勢力を注いでやがる……)
少し前に街に顔を出したら私の情報を貼り出し「見つけたら生け捕りにしろ」と書かれていた
しかし……なぜこうなったのか…それは……【情報漏洩】として容疑を掛けられている
多分だが少し前に話した他国から来た蘇枋さん達に話した事が原因だろう
しかし……なぜ…
あの人たちがまさか裏で自分の国と繋がっていた…という線が浮きでる
瑠花）めんっどくせぇな
この国は上っ面だけは本当に綺麗でその上っ面を引き剥がされたのが私のせいだと言っている
まぁ、あながち間違いでは無い……
しかし…あの人達が裏で自分の国と繋がっていたのならばなぜこちらにバレるのか……
連絡手段がバレて…私の所まで来るか？
瑠花）(あの人達が私の名前を書いて送ろうとした…のか？それくらいじゃなきゃわかんないぞ？それにお母さんはともかくお父さんを捕まえる理由が何一つわからん……なぜ自分の仲間をとっ捕まえる必要があるのか…容赦はしないって事か？)
色々考えているうちに人の足音が聞こえ更に枝を使って山の奥の方まで進んで行き暫く身を隠す
瑠花）(犬の獣人もいる…お陰でしばらくお風呂に入れてないし…もうやだぁ……)
お父さんとお母さんが否定し続ければこいつらは絶対諦める……そこまで絶対に逃げ切らなければならない…捕まれば拷問は確定だ…
瑠花）(どうしたものか…1番やりたいのはあの人たちの所に言って話を聞くのが1番……か)
そんな事を考えていた時国内放送が流れた
】あーあー、マイクテステス、聞こえてますか〜
瑠花）！！
】え〜聞こえているという情報が入ったので今からお知らせを始めまぁす、えーっとまずは……【理性を失った獣人発見！】今日未明、理性を失った狼のえーっと孤児院の子供…のえーっと……？桜遥？を捕まえました〜！
瑠花）桜さん！？
】で、えーっと……今日の午後から桜遥の死刑を執行しマース！皆さん来てくださーいってことと皆さんご存知のとある家族の長女、瑠花ちゃんを探してマース！あ、処刑場にお父さんとお母さん連れてくか！釣れるだろこりゃ！おっしゃ俺てんさーい！
瑠花）いやバカだろ…(ﾎﾞｿｯ)
だが、これは好都合だ、まだ時間は朝の6時位…あの人達の匂いはギリギリ覚えてる…見つけようと思えば見つけられる
瑠花）♪(ついでに、色々聞きたいことあるし…一石三鳥位はあんな)
こうして私は助けるついでに情報を聞く計画を立てた
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