テラーノベル
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「近衛! 助けてくれ! 頼むから!!」神条が、さっきまでのプライドも全て投げ捨てて地面に擦り寄ってくる。
周囲を覆うのは、地響きのような咆哮と、どす黒い殺気だ。
地平線の彼方から現れたのは、地球の常識では測れない未知のモンスター群。ビルほどもある巨大な巨躯に、見たこともない多眼、空間を歪ませるレベルの魔気を撒き散らしている。
「ひいいいっ! 来ないで、来ないでぇぇッ!」
姫宮や萌が悲鳴を上げて抱き合い、鬼塚に至っては重力解除後も腰が抜けて立ち上がることすらできていない。
「黒岩先生! どうにかしてくださいよ! 先生でしょ!?」
「わ、私に言われても! こんな化け物、警察だって無理だ!」
保身しか頭にない担任と学年主任は、生徒を盾にするようにジリジリと後退りしている。
逃げ場はない。この異世界の空気は重く、モンスターの吐き出す毒気だけでも、普通の人間なら数時間で命を落とす環境だ。
『ふふ、あんな醜悪な魔獣ども、司様の指先一つで塵にできますのに』
ヘカーティアが俺の隣で、楽しそうにクスクスと笑う。
「ああ、もちろん消すのは簡単だ。だが……それじゃあ面白くないだろ?」
俺は思考を巡らせる。
【対象:近衛司を中心に半径10メートル】
【象徴:絶対不可侵領域(バリア)の展開、モンスター毒素の完全無効化】
「森羅万象——『聖域(サンクチュアリ)』」
瞬間、俺とヘカーティアを中心とした半径10メートルだけが、透明な光の膜に包まれた。
外で暴れ回る未知のモンスターたちがバリアに激突するが、蚊の攻撃すら通さないように弾き返される。
「あ……あたたかい……? 息ができる……!」
「助かった……!? 近衛、お前……!」
安堵の表情を浮かべ、俺のいる「円の中」へ雪崩れ込もうとするクラスメイトたち。
俺は冷ややかに、一言だけ放った。
「誰が跨いでいいと言った?」
「……え?」
「一歩でもこのラインを越えた奴は、その瞬間に『存在の固定』を解除する。つまり、二度と生き返れないレベルで消滅だ」
俺の絶対的な言葉と眼光に、全員が凍りついたように脚を止めた。
「教えてやる。この世界はお前たちが知る地球じゃない。俺の庇護——この10メートルの『安全地帯』に留まらなければ、お前たちは数分と生きていられない」
外では、見たこともない巨獣が咆哮をあげ、地面を喰い荒らしている。
その恐怖の光景と、俺の差し出す「命の足場」。
「食料も、水も、安全も。全ては俺の胸先三寸だ」
俺はヘカーティアが召喚した極上のソファに深く腰掛け、怯えきった30人と無能教師2人を見下ろした。
「さあ……誰から俺に『跪いて』お願いする?」
コメント
1件
おお、第3話読んだわ。これは腹の底から「ざまあ」ってなるやつだな。 神条が土下座してるシーン、めちゃくちゃスッキリした。最初のエピソードで偉そうにしてたやつがこうなるの、読んでて気持ちいいわ。 あと「聖域」の展開、バリアの設定とか能力の根拠がちゃんとしてて納得感ある。単なるチートじゃなくて「絶対不可侵領域」って名前もかっこいい🔥 「誰が跨いでいいと言った?」の台詞、鳥肌立った。続き気になるわ!
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