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(🐿視点)
『タクト:おはよう。』
「っ、、え…、?!」
初めて。
初めて、たっくんからのラインで、
一日が始まった。
起きたばかりで寝ぼけているのかと、目を擦ってもう一度スマホを見ても、その4文字がハッキリと画面に表示されていた。
「……っ、、…うわ、、/」
嬉しさのあまり思わず声が漏れて、緩みだした口元を抑えることができないまま、その短い文を噛み締めるように見つめた。
頭がだんだんと冴えてきて、昨日たっくんが告白をしてくれたことに、思いを馳せる。
……そっか、俺は、
たっくんの、恋人になれたんだ。
「~っ、…やばい、…やば、…まじか……っ、」
実感した瞬間独り言が止まらなくなっていると、ピコン、と通知音が鳴った。
『タクト:起きてる?』
「っ、え…」
『タクト:今日めっちゃ暑い、やばい』
「…っ、、まって、」
『タクト:まだ寝てるか。笑』
「…〜っ、ぅぅ…、/」
今まで俺が、毎日毎日、くだらない事を送っていたのを返してくれているみたいに、
たっくんからのラインが、追加されていく。
「反則やろ、こんなん……っ、/」
ああ、どうしよう、
幸せすぎて、胸が苦しい。
『おはよ!!起きとる!!!』
嬉しいという気持ちを感嘆符の数に込めて、そう送信した途端、今度は着信音が鳴り始める。
『着信:タクト』の文字に、さらに心は弾んでいく。
「っ、もしもし、たっくん、?」
「うん、…おはよ、?りゅうき。」
「……っ、/うん…、おはよ、たっくん…っ、」
立て続けに軽いラインを送ってきたのに、電話ではなんだか噛み締めるような優しい声で「おはよ」と言われて、思わず俺の心はふにゃりと溶かされてしまう。
「起きてた、?」
「うん、さっき起きた…っ、」
「そっか。…ねぇ、」
「ん?」
「外、見れる?」
「えっ?」
その言葉でカーテンを開けると、停められた車の前で、たっくんが俺を見上げながら手を振っていた。
「っ、え?!なんで?!」
「なんで、?…会いたかったから。」
「…〜っ、//」
「おい、締めるなよ!笑」
「いや…っ、むり!無理やけん!//」
“会いたかったから”なんて、俺を見つめて微笑んでくるたっくんをまともに見ることができなくて、思わずカーテンを勢いよく閉めると、電話越しにたっくんの突っ込む声が聞こえてきた。
外からの視界を遮ったまま、火照る顔を手で冷やしていると、少し甘えたようなたっくんの声が、小さく耳元で響く。
「……りゅうき、?」
「っ/…、ん…、」
「…俺、今日仕事ある。」
「……うん、、」
「……今日さ、結構忙しいんだよね」
「…っ、そっか…、」
「………だから、会いたいな…?りゅうきに。」
「/っ、、………まって、て。/」
「…っ、ふふ。…はい。笑」
いちいち心臓を撃ち抜いてくるたっくんの言葉にやられまくって、急いで身支度を済ませると、玄関に向かった。
「…っ、あ、、…そうや…、」
昨日、小物入れにしまい込んだキーホルダー。
それを手に取ると、バッグに付けた。
再びそれを付けられた事に感慨深くなりながら、玄関のドアを開けた。
***
「おまたせ…っ、」
「ううん。…おはよ?」
「っ、…おはよ、、?/」
車のドアを開けた瞬間に、ニコッとこっちを見たたっくんに、どうしたって胸が高鳴ってしまう。
ソワソワしつつも助手席に乗り込むと、たっくんが急に俺の顔を見つめてきて、ドキッと心臓が跳ね上がった。
「……っ、な、、なん…、?/」
「…、あ、ごめん。…リュウキが、乗ってくれてるなぁっ、て…、」
「え…、?」
「……嬉しくて。つい見ちゃった、ごめんね。」
「っ…たっくん、」
あぁ、そうか、
ここに最後に乗ったのって、…たっくんのこと、すきじゃないって、言っちゃった日だ。
「……やっぱり、会いに来てよかった。」
そう言って嬉しそうな顔をするたっくんに、胸がぎゅうっ、と締め付けられる。
「俺も、…俺も、会えてめっちゃ嬉しい。」
「……そう、?」
「うん。当たり前やん…」
「ふふっ、そっか。」
なんだか少し照れたように、口元に手をやりながら笑うたっくん。
……あ、かわいー、その笑い方、、
キュンとしながら、思わず釘付けになってしまう。
「……なにっ、?」
「え、?あ、いや…っ、?/」
俺の視線に気付いたのか、たっくんと目が合って恥ずかしくなる。
「……りゅうき、顔真っ赤。笑」
「え…っ、//ちょ、もう、いわんでよ…っ、!//」
「…ふふ。かわいいね、?」
「っ、、もー、!やめて……っ、//」
見つめられて、どんどんと顔が熱くなっていく。
恥ずかしいのに、俺を見てくれるたっくんを見ていたくて、目が逸らせない。
「……りゅうき、」
「っ、…、、」
たっくんが俺の名前を小さく呼んだその瞬間に、なんだかじんわりと熱い空気が流れていく。
「…たっく…、」
たっくんの名前を無意識に呼ぼうとした瞬間、大音量の着信音がバッグの中から鳴り始めて、2人でびくっ!と大きく身体を跳ねさせた。
「っ、!ぶ、ふふ…っ、笑」
「ふはっ、!もー!びっ、くりしたー!笑」
お互いの驚きようが面白くなって、同時に笑い合う。
笑いながらも、なんとなくお互いに、さっきの空気に照れていて、ぎこちない雰囲気が流れているのを、たっくんの声が遮った。
「……電話、出なくていいの、?」
「そうやね、誰やろ…、」
バッグを掴んで、スマホを取り出そうとすると、あ、とたっくんが声を上げた。
「ん、?」
「……キーホルダー、付けてる、、」
「……、え、?」
「っ、ううん。なんでもない…っ、」
一度外したことは知らないはずのたっくんが、なぜかキーホルダーの存在を新鮮に喜んでいて、不思議に思いながらもスマホをバッグから取り出した。
「あ、トムや。」
「ハヤトくん?…出たら?」
「うん、……あ、…ねぇ、たっくん。」
「ん、?」
「トムにさ、報告していー、?」
「…ふふっ。うん、いいよ?」
トムに、やっと、嬉しい報告ができる。
そうワクワクしながら、ビデオ通話のボタンをタップした。
「もしもしリュウキ?なんでビデオ、、」
「やっほー。」
「っ、え、まって…?!先輩、、っ、?!」
「おはよ、?ハヤトくん。」
「なんで…っ、?!え?!りゅ…っ、」
「トム。…そういうことやけん、?笑」
「えっ、?え…っ、まって、うそ、ほんとに…っ、?……〜っ、え、…っ、まってやばい…っ、」
「…っ、え、?おいっ、トム…っ?」
トムの声がだんだんと震え始めて、泣いてくれているのが分かった瞬間に、つられて涙腺が緩みそうになったのを必死で堪えようとしていると、たっくんがぎゅっと手を握ってくれた。
「っ、ごめ、…っりゅうき、よかったね……っ、?おめでとうぅ〜、、っ、」
「っ、…おう…っ、ありがと、、っ、トム…っ、」
「邪魔しちゃわるいから…っ、もう切るねっ、また、話聞かせてね…っ、?」
気を遣うようにトムはそう言って、電話を切った。
電話が切れても、しばらくたっくんは、俺の手を握ったままだった。
「……いい子だね、ハヤトくん。」
「うん……っ、」
「…大丈夫、?りゅうき、」
「…っ…うん、だいじょうぶ、」
たっくんの手が離れて、少し名残惜しくなっていると、頭にその手が触れて、優しく撫でられる。
「……待たせてごめんね、?」
「…っ、たっくん…、」
その手のあたたかさと、俺を見つめる優しい目から、じんわりとたっくんの気持ちが伝わってくる。
「……ねぇ、リュウキ。」
「ん、?」
「俺も、報告したい人がいるんだけど…一緒に行ってくれる?」
「え…、?うん、いいよ…?」
そう返事をすると、たっくんは海沿いへと車を走らせた。
ーーーーーーーーーー
(🦅視点)
「……ラン。今日、暇やと思う?」
カウンターで頬杖をつきながら、カイリュウがそう聞いてきた。
開店してすぐの、まだ人通りの少ない静かなこの時間帯に、俺達はよく、どちらからとも無くその質問を問いかけている。
「今日〜?ん〜…暇やな。」
「いや、こういうやたら静かな日は意外と客来んねん。」
「そう?…じゃあ、何賭ける?」
「飯奢り。」
「いいよ?…いーけどさ、、」
この賭けは、俺とカイリュウの中でお決まりの流れのように、今まで何度も行われている。
でも、どっちが当たろうが外れようが、実際に賭けたものを与えられたことはまだ無い。
「実際奢られたことないんやけど。笑」
「それはお前が毎回外すからや。笑」
「いや絶対何回か当たっとうって!」
「ふはっ、たまたま奢りじゃないもん賭けた日ちゃうんそれは。」
「えぇー…そうやっけ…」
「おん。そうやそうや。笑」
なんだか上手く丸め込まれたような気がしていると、荷物を運んでいたナオヤとセイトさんが話しながら奥から戻ってくる。
「はぁ〜重かったぁ〜。」
「せやから俺がやるって言うたのに」
「だってセイちゃんとお喋りしたかったんやもん…」
「そんなんいつでもしたるやん…」
「足りひんもん。」
「……ナオちゃん、今日買い出しは?」
「……あるで、?」
「おい。おいおい、お前らちょっと待て、」
お互いに甘ったるい声でコソコソと話していた2人に、カイリュウがすかさず割って入った。
「え〜?なにぃ?カイリュウ?」
「なにぃ?やあらへんねん!ナオヤお前、なに最近しれっとセイト連れて買い出し行っとんねん!」
「そうやぞ、職権乱用やぞ。」
カイリュウの切り込みに、一緒になって小さく反抗してみる。
「いや、ちゃうって!セイちゃんは会社に戻らなあかんから、車まで一緒に行ってるだけやんかぁ〜!ね?せーちゃん?」
「ほんで買ったもん重いから一緒に持ってきてあげてるだけやって。…なぁ?ナオちゃん。」
「ほなお前はいつ会社戻んねん、結局一緒に行っとるやんけアホ!」
「あ、やばいバレてもうた…笑」
墓穴を掘っている事に気付かず、しっかりカイリュウから突っ込まれるセイトさんに思わず笑う。
「なんや、お前もしかして会社クビ?笑」
「アホ!そんなわけないやろ!笑」
「もーこいつらあかん、エイキ呼ぼエイキ。」
「おいやめろってほんまに!笑」
「…え~、でもぉ〜、ナオ達、あんたらの為に行ってるとこもあるんやで〜?笑」
「おう、せやせや。笑」
「は?なんやねんそれ、」
「な〜?ランちゃんっ、?♡」
「え、?」
2人が何やらニヤニヤと交互に俺とカイリュウを見つめた後、お互いに顔を見合わせて俺達をすり抜けていく。
「…というわけで行ってくるね〜?♡」
「あっ、ちょ、おい!おま…っ、!」
カイリュウの呼び止めも虚しく、そのまま店の外へと逃げ切る2人を呆然と見ながら、思わずため息が溢れ出る。
「「はぁ~、、」」
隣から全く同じタイミングでため息が聞こえ、お互いに顔を見合わせると、笑いが込み上げてくる。
「…っ、ふ、、おいなんやねん、」
「真似せんでよ。」
「いやお前やん。」
「「ふふ、、っ、笑」」
また同じタイミングでカイリュウと笑い合って、そんな笑顔を眺めながら、まぁ本当はこの時間が結構好きなんやけどな、なんてこっそりと考えていた。
「……ん、?あ、…おい、ラン…っ、!」
「え?なん?」
ふとカイリュウが店の外に目をやりながら、少し嬉しそうな顔をした事が気になって、俺が目線を外に向けたと同時に、お客さんが入ってきた。
「やっほ~、、」
「おはよう、」
「…っ、リュウキ、、たっくん、、っ、」
目の前にリュウキとたっくんが並んでいて、2人がまた一緒にいる姿に驚きながらも、なんだか少しだけ照れくさそうにしているその表情に、全てを察して感情が込み上げてくる。
「……っ、もしかして、2人、、」
「……うん。ランに、報告しなきゃって思って。…ね、?」
「うん…っ、」
たっくんがそう言ってリュウキの方を向くと、少し恥ずかしそうに頷くリュウキ。
お互いにはにかんでいるのを見て、嬉しくて思わず口角が上がってしまう。
「良かったやん…!おめでとう、2人とも…っ、」
「…色々ありがとね、ラン。」
「うん、ありがと。ラン兄、」
「よかったのー、リュウキ。」
「あ…っ、カイリュウもありがとね、?笑」
「おい、ついでかい。まぁええけど。笑」
カイリュウのツッコミに、みんながふふっと笑い出し、和やかな雰囲気になっていると、急にカイリュウがたっくんに絡み始める。
「兄ちゃん、リュウキの事ちゃんと幸せにしたれよ。」
「え、?あ…っ、笑」
「…っ、おいカイリュウ!たっくん困っとうけん!/」
いきなり話を振られて、照れたように戸惑っているたっくんと、カイリュウの言葉に焦りながら、顔が赤くなっていくリュウキ。
そんな微笑ましい光景を眺めつつ、面識のないカイリュウとたっくんの間に入ろうと、カイリュウに突っ込んでみる。
「……カイリュウ、一応言っとくけどたっくんはカイリュウより年上やから。笑」
「えっ?あ、そうなん…?!おいそんならはよ言えよ!えらいすんません…」
「っ、ふふ…っ、いいよ。…カイリュウくん、?」
「カイリュウでええよたっくん。」
「おいなんでリュウキが許可出すねん。」
「……じゃあカイリュウ、?笑」
「っ、…おん、…じゃ、じゃあ俺もたっくんな!」
「あ、カイリュウなんか照れとう。笑」
「おいランうるさいねん…っ、」
「…リュウキ、もうカイリュウのことナンパしちゃだめだからね?」
「えっ?/いや、たっくん!まじでそれ違うけん!」
「ふははっ、平和やのー、なんか。ええことええこと。笑」
なんだか空気がドギマギとしていて、俺はみんなのことを可愛いなぁと思いながら、その状況を密かに楽しんでいた。
***
(🍓視点)
そろそろ仕事へ向かわなきゃと、海の家を後にして、リュウキを家まで送るためにまた車を走らせる。
「ラン兄、喜んでくれとったね。」
「うん、…ランが、あそこにいてくれてよかった、」
「…あそこって、海の家、?」
「……、ふふ…っ、うん、…まぁ、そうかな。」
視界に入った海をちらりと見ながら、そう少しだけ濁すように返事をした。
……
「リュウキ、朝からありがとうね。」
リュウキの家に着いて、車を寄せて停車すると、名残惜しい気持ちがありながらもそう声を掛けた。
「ううん。…嬉しかった、朝から会えて。」
「…うん、俺も。」
少しの間が空いて、なんだかお互いに何かを言いたいような言い出せないような、そんな雰囲気が漂った後、リュウキが声を発した。
「……たっくん、」
「ん、?」
「今日さ、…仕事終わるん、待っとってもいい…?」
「えっ、?」
「あ、やっぱだめよね、忙しいって言っとったもんね…、」
小さく遠慮がちに聞いてきたのも、すぐに寂しそうに言葉を引っ込めようとしたことも、…全部が、愛おしいと思ってしまう。
あぁ、…俺って、
こんなに、リュウキの事、
好きだったんだな。
「……待ってて。」
「え…、?」
「これ、渡しとくから、…俺が帰る前に、待っててくれる?」
そう言って家の鍵を取り出すと、少し目を丸くしながらも、開かれたリュウキの掌に鍵を落とした。
「…いいと、、?」
「…だって、、、パスタ。」
「え、?」
「また作るって、約束したじゃん。」
「っ、覚えとったんや、たっくん…っ、」
「……あんな嬉しそうにされたら、忘れらんないでしょ、」
「…っ、ふはっ、うん…っ、やったぁ…っ、」
あの時みたいに、小さく”やったぁ”と、同じ表情で喜んだリュウキが可愛くて、堪らなくなって、助手席に手をつき、距離を詰めた。
「…りゅうき。」
「っ、えっ、…、っ、!///」
ちゅっ、と、軽く頬にキスを落とすと、途端に耳まで真っ赤になるリュウキ。
そんな愛らしさに、また俺の口角は上がっていく。
「……じゃあ、…またね、?りゅうき。」
「……/っ、うん…っ、/…またね、?」
“またね”と言える嬉しさを、じわりと胸に感じながら、車を降りていくリュウキが見えなくなるまで手を振った。
……
「……さて、やるかぁ、、」
事務所に着いて、パソコンの電源を入れながら、無意識にデスクの端に目をやった。
「……あ、、…そっか、、っ、」
いつもそこにあった存在を、引き出しの奥から再び取り出して、デスクの上に置いた。
「……うん。やっぱいないとだめだわ、笑」
一人でそう笑って呟くと、定位置に戻ってきたキーホルダーを撫でながら、さっきの照れたリュウキの顔を、思い出していた。
コメント
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最高に幸せで泣いちゃう🦄も、朝から迎えに来てくれるスパダリ🍓も、嬉しくて舞い上がってしまう🐿️も、遠慮がちなところも全部全部可愛くて🦅☕️も祝福してくれて……何より🍓視点の🐿️への愛しさみたいなのが溢れててめっちゃくちゃ幸せに包まれました😭ありがとうございました!!!! 🦅☕️も楽しみにしてます! そしてこの世界線の🍓🐿️のおまけ(両思い後の2人)も楽しみにしています!!(欲張り)
はあああああもう幸せ幸せありがとうございますぅぅぅぅぅ😭😭😭😭💕
はぁ!!タクリュキ沁みるぅ!!!!お揃いのキーホルダーも定位置に戻れてよかったぁ!!!付き合うと🍓はぐいぐい距離詰めていくし🐿は照れて押され気味になるんですね☺️ありがとうございます☺️幸せになれお前ら!!🫵🏻 あとランカイはいつ付き合うの〜!!ランちゃんは無意識に独占欲あるっぽいけど2人とも自覚はまだっぽい?