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白×水(女)
天使になりたい
💎様の歌って神ですよね。
その日はただあてもなく家の近くの海岸沿いを散歩していた。
僕はよく、ストレスを抱えた時や何かに躓いてしまったときいつもそこに行くのだ。
「んー、今日も奇麗な空やなぁ………」
「ねえ、おにいさん」
「え、っ?!」
「僕を天使にしてくれない?」
水色髪の君はそう言った。”天使にしてくれ”なんて、普通に暮らしていれば出会わない言葉だろうし、それを何故僕に行ってきたのかもわからなかった。
少し話をした。彼女はほとけという名前らしい。長い水色の髪と澄んだ瞳が特徴の天使。
「天使はねー、たくさんの人に幸福を与えるために、自分にとっての幸福も見つけないといけないの!」
「自分にとっての幸福…か」
「うん!それで、僕はまだまだ新米で分からないことだらけなんだ!だから僕を一人前の天使にしてほしいんだ」
「…そんなこと言われたって、僕天使なんて初めて会ったし…なんも知らんで?あと、なんで僕に…」
「天使になるためには人間一人を完全に幸せにするのが第一関門、それを突破出来たら天界に戻って力のコントロールの仕方を学ぶんだ」
「それって…、ほとけ…ちゃん?は」
「いむちゃんね!!!」
「いむちゃんは、天使の力みたいのは使えないん…?」
「…残念ながら」
「だから誰かの力を借りて、人というものを知って…手助けをする側にまわるの」
それから謎にであった天使との生活がスタートした。天使といってもおなかも減るし、風邪もひくらしいから僕の家に入れてあげた。
「おぉ…!奇麗なお部屋だねー!!」
「そうか?どこも独り暮らしのおとこなんてこんなもんやと思うけどな」
「よーし!!じゃあ、君!」
「あ、僕は初めましてに兎で初兎な」
「しょーちゃん!しょーちゃんのためにとってもおいしい麻婆豆腐をつくります!!」
結果…
豆腐とこんにゃくを間違えるし、調味妙入れすぎだし、なんか爆発してるし…。
「今度からは僕が作るな…」
「あ…、ごめんしょーちゃん…」
「ええよ。誰も初めはできないんやし、な?」
そして
「わ、私ちょっとトイレ!!!」
「ん?はーい」
「(天使ってトイレするんや…)」
ばたんっ
「きゃ、きゃー!!かっこいいよぉおっ!!もう無理死んじゃう。好きすぎる…」
恋物語も始まろうとしていた。
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