テラーノベル
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「若井、近いよ。酒臭いって」
元貴の声は少し震えるけど、耳が真っ赤。 若井はそんな元貴を見て、酔った勢いで二 ヤリと笑う。
「元貴の歌、今日もめっちゃ心に刺さっ
た。俺、元貴のこと、ほんとに大好きだか ら。」
若井が元貴の手をぎゅっと握る。温かい指 が絡まる感触に、元貴の心臓が跳ねる。酒 で少し鈍った頭でも、若井の熱い気持ちは 伝わってくる。
「若井、急に何だよ。気持ち悪いって」
元貴はそう言うけど、声は柔らかく、顔が 熱い。
若井は元貴の手を離さず、突然、元 貴をソファに押し倒す。ソファの柔らかい感触に背中が沈み、元貴は 「っ、若井!? 何! ?」と声を漏らす。
「元貴、こんな元貴、俺しか見られないよな?」
若井が懾きながら、酔った勢いで元貴の足 に自分の足を絡める。ライブの衣装、汗で 湿ったシャツの裾を、若井の指がそっとまくる。
元貴の肌がチラリと見えるたびに、 元貴の体がビクッと反応する。
「若井、バカ。こんなとこで。やめろよ」
元貴は抗議するけど、酒と若井の触れる足 の感触に体が熱くなる。
若井の指が元貴の 腰をなぞり、衣装のシャツをさらにずらす。
露わになった肌に、若井の指が軽く触れると、元貴は「っ、若井」と小さく喘ぐ。
「元貴、もっと触って欲しいだろ?」 若井の声は低く、酔いでさらに色っぼい 元貴の足を絡めたまま、首筋に唇を寄せ、 軽くキスを落とす。
元貴は「若井、ダメだ って」と弱々しく抗うが、体の反応は隠せない。
つづく…
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