【律、誕生日のお願い】
「小野寺、今日定時で帰れるようにしとけ!明日休みだから仕事残すんじゃねーぞ。」
「わかってますよ!俺だって毎日帰れるもんなら毎日定時で帰りたいですよ!」
「ハイハイ。」
「2人は仲良いよね〜。」
高野さんに急かされ、木佐さんにからかわれる。これも、もう慣れた。 そりゃさ、一緒に帰れるのは嬉しい//けど、わざわざみんなの前で言わなくてもいいだろ。
今日は、小野寺律の誕生日。しかし、忙しくて忘れている。高野さんは、覚えている。
「小野寺、一緒に帰れるか?」 この言い方が好きだ。一緒にって言い方が。
「あっ、はい。帰れます。」
「んじゃ、行こ。」
今日はどこに寄るわけでもなく、まっすぐ家に帰る。だったら別に一緒にじゃなくても…
チーン(エレベーター)
「お疲れ様でしたした。おやすみなさい。」 「は?何帰ろうとしてんの?」
「え?仕事終わって帰ったら行けないんですか?」
「お前今日、誕生日だろ?」
「あ、」自分でも忘れていた。
「いいから俺ん家来て、飯食おうって」
「あ、はい…」
「なんか素直。(ボソッ)」
「やっぱ帰ります!////」
「いいから、来いって。」
なんだかんだご飯食べる。
「ご馳走様でした。ありがとうございます。」 「いいえ。おめでとう。」
「ありがとうございます。////」
………モゾモゾ
「どした?」
「あ、あの、高野さん…欲張りかもしれませんが、3つだけ…3つだけ…///」
「3つだけ何?」
「お願い…聞いて貰えますか?///」
3つなんて多いだろうか?でも、1個じゃ頼めない。今の俺は3回のチャンスがないと…これは..頼めない…
「仕方ねえな。1つ目はなんだ?」
これなら、 「ハ、ハグしてください…///」 「え、そんなお願い?」
「いーじゃないですか!!」
「別にいいけど」ギュ 安心する。高野さんの匂いも、高野さんとのフィット感も、高野さんの手の当て方も、高野さんの優しい抱きしめ方も全てが安心する。
「で?2つ目は?」
「あ、あの、き、…きす…してください…」
「はいはい」
ちゅ
軽い。短い。もっと深いのを期待してしまった。もっとゆっくり、じっくり。好きだ。
「最後は?」
「あ、あの…明日休みですか?」
「そうだけど?」
「そ、それでは…あの、その…」
「なに?言えよ」
「….したいです…///」
…….
……
「え、なに、誘ってんの?」
「それ以外何があるんですか!!💢」ダメかな?やっぱり疲れてるかな?ワガママだったかな?したいと思うのは俺だけかな?
「律」
「は、はi」
ちゅ
「誕生日おめでとう。」
「///////////アリガトウゴザイマス/////////」
「可愛いやつだなw」
「ほら行くぞ。寝れねーからな!」
「はい…////」
誕生日おめでとう、律。
コメント
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萌です!とても律が素直でかわいい〜 お願い事がめっちゃかわ🥀